オニオン(トレーナー)
おにおん
「キョダイゲンエイ…… かげふみだよ 逃げられない…… 逃がさない……!」
概要
『ポケットモンスター ソード/シールド』に登場する、ガラル地方のジムリーダーの一人。
キャッチコピーは「サイレントボーイ」。
背番号は「291」で、憎い(にくい)と掛けていると思われる。
海外版の名前はAllister。
『シールド』版でのみ挑戦できるジムリーダーで、『ソード』版のみで挑戦できるかくとうタイプのジムリーダー・サイトウとは対になっている。『ポケモンBW』のシャガとアイリスのように、バージョンによって異なるジムリーダーの前例はあったが、使用タイプまで異なるのは今作が初となる。
幼くしてジムリーダーをつとめる優秀なトレーナーだが、かなり内気なため、人目を恐れ顔を仮面で隠している。いつどこで仮面が外れても大丈夫なように、同じ仮面のストックを100個は用意しているらしい。人前では絶対に仮面を外さない彼だが、レアリーグカードを手に入れると…?
性格のためか口数が少なく、幽霊のように常にふらふらとした独特な挙動をしている。ほとんどのトレーナーが片手で投げるモンスターボールも、彼の場合は両手で掬い上げるように投げる。ヤローと同じように左右の腰にモンスターボールを提げているが、手持ちのポケモンを繰り出す際はダークボールを使用する。
ビートと同様グローブとダイマックスバンドを左手側に装着しているのを確認でき、設定画で左利きであることが明言されている(握手を交わす時は右手で行っている)。
リーグカードによると、4歳の頃に事故に遭い、生死を彷徨うほどの状態になったことをきっかけに、死んだゴーストタイプのポケモンも視えるようになったとインタビューで答えたようだが、本当かどうかは謎であるという。
設定画では、頭のアホ毛はゴーストタイプのポケモンを察知する役割にもなっているらしい。
公式サイトによると、普段は遺跡や墓場に一人でいるという。
また、前髪に隠れた仮面の上部分にはガラルサニーゴと同じ模様があり、彼らが進化する際遺される殻から作られている可能性が高い。
背中もよく見ると、着用しているサスペンダーがサニゴーンをイメージしたものになっているのが分かる。
ジムチャレンジ
彼のジムチャレンジはピンボールのような構造になっており、玉に見立てた遊園地のコーヒーカップのような乗り物に自分が乗り込み、Rスティックを操作して傾斜を下っていく必要がある(これは『ソード』版のサイトウの場合も同様)。
この操作はRスティックを「右回りにぐるぐる回す」と右方向に、左に回すと左方向に進むのだが、説明を聞き逃して普通に操作しようとしてもRスティックを倒すだけでは何も起こらないため注意。
そしてジムトレーナーが、オニオンとは対照的の老人ばかりであるのもまた個性的である。
手持ちポケモン
チャンピオンカップ再戦 トーナメント(クリア後)
- ヨノワール♂ Lv60
- シャンデラ♂ Lv60
- サニゴーン♂ Lv61
- デスバーン♂ Lv61
- ゲンガー♂ Lv62(キョダイマックス)
CV:広橋涼。
第6話「月光」にて初登場。その後、最終話にも登場した。
月夜の墓場に一人でいたところを、入院中の親友・ジョンと喧嘩してしまったトミーから、仲直りのためにチャンピオン・ダンデの試合に招待して欲しいと懇願される。試合への招待は断ったが「仲直りしたいなら直接言いに行けばいい」と提案し、病院への道中に同行することになる。
最終話では、マスコミから(恐らくダンデに関する)インタビューを受けていた他、クライマックスではトミーと共にエキシビジョンマッチを観戦していた。
声をかける、手を差し出すといったトミーの行動にいちいち怯えてすくみ上ったり、インタビューですっかりあがってしまって満足に答えられないなど、ゲーム中でも語られた臆病な面が強調されている。
反面、病院の警備員の前にゴーストを頭に乗せて現れて彼を絶叫させたり、いつの間にかアーマーガアタクシーの座席に乗り込み、驚く運転手の背後から手持ちのゴーストポケモンを近づかせてさらに追い打ちをかけたりと、他人を驚かせることは好きなようである。
作中では、ゴース・ゴースト・ゲンガーの三匹を連れている(ゲンガーは恐らく試合中に切り札として使用してくる個体と同一だと思われる)。彼らはオニオンの手持ちであると同時にボディガードのような役割を担っているらしく、トミーを驚かせて追い返そうとしたり、なおもオニオンに近づこうとする彼の前に立ちはだかったりしている。
ただし、ジョンとの仲違いの話を聞いた時には悲しげな表情を浮かべながら同情する等、心優しい面もある。
第6話の主要キャラではあるが、作品のテーマがトミーとジョンの仲直りであるため、ストーリー上の立ち位置としては脇役といえるかもしれない。
また、最終話でトミーとオニオンが一緒にいた描写についてもファンの間では様々な意見が飛び交っている。
直前の6話で交流を持ったことをきっかけに仲良くなったと見ることが一般的だが、トミーは6話~7話の間の時点で既に亡くなっており、あの場にいたのはトミーの霊魂だったのではと考える視聴者もいた(実際には6話時点でトミーは退院しており、病院関係者でない彼がチャンピオンの試合に行くには、彼自身が言ったようにジムリーダーであるオニオンを通すほかない)。
余談
ちなみに男性のゴーストタイプの使い手は『金銀』のマツバ以来である。
彼に勝利すれば技マシンとトレーナーウェアを貰えるが、『剣』版ではショップで購入するしか入手出来ない。
その風貌から人気も高いオニオンだが、資金集めにトーナメント周回をするとなると一転して厄介極まりない相手となることで有名。
理由は、手持ちがすべてゴーストタイプであるが故にノーマルタイプを無効化してしまい、キョダイニャースのキョダイコバンが使えなくなってしまうため。
最大まで強化したニャースにキョダイコバンを3回撃たせれば1試合当たり99999円という大金ががっぽり手に入るため、これを使えなくなってしまうというのは資金集めの効率の面から見れば案外馬鹿にならないロスとなる。
もちろん、みずびたしやまほうのこな等で無理やりノーマル技を通すという芸当もできなくはないが、ゴーストタイプのポケモンは耐久が低い者が多く、最悪の場合最大強化したニャースのキョダイコバン一発で即退場なんてことも珍しくないため、やはり現実的とは言えない。
このため、資金集めのためにトーナメントを周回している廃人の中には、オニオンが参加しないorこちらとマッチングしない組み合わせ(ホップやダンデ等確実に勝ちあがってくるトレーナーに打ち負かしてもらえる組み合わせ)になるまでリセットを繰り返しているという者も少なくないようだ。
サイトウとの関係
同じく両バージョンで対となっているマクワ&メロンが親子であることが判明しているのに対し、サイトウとオニオンに関しては明確な関係性について特に語られておらず、両者がどういった関係にある存在なのかは不明となっている。
pixiv等の二次創作においては、絡みがないということを逆手にとって描き手が両者の関係を自由に想像して描いているケースが多い。
『薄明の翼』は両者が同時に存在しているという前提で描かれており、サイトウが「しばらく休みをもらいたい」と話していたことから、少なくともラテラルタウンのジムリーダーの仕事を熟しているのはサイトウということになっているようだ。
一方のオニオンの扱いがどのようなものになっていたのかは語られず終いだったため不明(ちなみに、これはマクワとメロンにも言えることである)。少なくとも、ダンデと試合を行えるレベル・地位であることが語られているあたり、トレーナーとしての腕前が相当なものであることは確かであろう。
もしかすると、共同でジムリーダーの座に就いており、サイトウが修行で出払った時には彼がジムリーダーの仕事を熟していたりするのかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
- ツクシ:幼くしてジムリーダーに就いた者繋がり。どこか中性的な外見も共通している。
- ヘイホー:よく似たデザインのマスクをつけている。彼らがマスクをつける理由は「恥ずかしがり屋」だからであり、英語名は"Shy Guy"。
- 邪神ニズゼルファ:やはりマスクがそっくり。
- アレイスター・クロウリー:イギリス出身の神秘学者・作家で、黒魔術師としても知られる。海外版名の元ネタになったと思われる人物だが、こちらの名前の綴りは"Aleister"であり、若干異なる。