プロフィール
※閃Ⅳ開始時点が丁度誕生日である8月1日であるため。
概要
旧クロスベル自治州出身の正義感あふれる活発な少女。
トールズ士官学院《第Ⅱ分校》の《新Ⅶ組》に在籍し、クラブはテニス部に所属している。とても快活で物事をハッキリ言う性格。半面たまにあまり深く考えない言動があるのが玉に瑕。
実家はクロスベル西通りのアパートで家族は母リナ、双子の弟妹のケンとナナ、父マシューはミシュラムのリゾートホテルの企画営業部門に努め、忙しく毎日帰りが遅いとのこと。
クロスベル警察《特務支援課》の活躍にあこがれ、警察学校へ通っていたがエレボニア帝国の侵略、併合されて、警察学校は軍警学校(ユウナはこの呼び名を嫌っている)となった。このことに異議を申し立てたところで帝国より赴任した軍警学校上層部より全単位取り消しを申し付けられ、夢を絶たれてしまう。
併合時にクレア少佐が臨時教官として赴任しており、単位取り消しを見かねたクレアの計らいと推薦してもらう形で取り消された単位取得分をトールズ士官学院《第Ⅱ分校》で行うという形で入学してきた。
クロスベルを侵略した帝国を嫌っているが、クレア少佐には世話になっていたこともあり帝国人全てが悪人でないと理解しているので、帝国内でも場を弁えた行動をはとれる。ただし、警察学校がクロスベル郊外の山林地帯にあって、いわば隔離されていた環境で学んでいたことから、帝国の風習や文化に疎く、皇族の悪口を公然と言うなどリィンやクラスメイトたち帝国人からしたら冷や汗が出そうな行動を度々とることがある。
同じくクロスベルから赴任してきたランドルフ・オルランドとは顔なじみでユウ坊と呼ばれ可愛がられている。
また入学初日のオリエンテーションでアインヘル小要塞Lv0攻略をすることになったのだが、突然床が空いて滑り落ちる際に不可抵抗力でクルトにラッキースケベをしてしまい、いきなり出会い初めから関係が拗れてしまった。(リィンはかつての自分を重ね、どこかで見たような光景だと言っている。その後謝って和解するのところも全く同じ。)
スタイルがとても良く、作中でもよく「ナイスバディ」と言われている。梯子を登るときアンゼリカから「君はピンク派ということで問題ないだろうか」と言われるが、《第二分校》の制服時のソレはオレンジだったりする。
年の離れた弟妹がいた影響なのか料理は得意であり大得意料理のレパートリーも新旧Ⅶ組の中で一番多く調理部の手伝いやエリゼの作ったお弁当のレシピを聞き出したりなどする程。(さらにエプロンを着用した専用衣装などもある)
反面座学には苦手意識を持っており、第一第二を合わせたテスト順位ではⅦ組内では一番下であった。(但しそれは他のⅦ組生徒が上位を占めているだけであり彼女自身は平均順位より少し上ではあるので決して頭が悪いわけではない)
良くも悪くも形式的に目上か否かを決めない所があり、たとえ年下や猫でも自分が目上と思う人には敬語を使い、逆にそうでないと思う人は帝国の皇子でもタメ口で接する所がある。(前述の全単位取り消しの件もこの事から来ているのではないかと思われる)
武器は機関銃内蔵の特殊警棒「ガンブレイカー」。トンファー主体による接近戦のストライカーモードと、内蔵するマシンガンを主体による中距離戦のガンナーモードを切り替えて戦う。
《灰色の騎士》に憧れて
ユウナは以前リィンに命を救われている。
クロスベルが帝国に併合されると、クロスベルのもう一つの宗主国であるカルバード共和国が黙っているはずもなく、空挺機甲師団の大軍勢引き連れて侵攻してきたのである。
共和国の侵攻により疎開する人が現れ、ユウナの家もケンとナナだけでもアルモリカ村へ疎開させようと運搬車両に乗せて二人を送ることになった。
しかし、運悪く途中で共和国のガンシップに遭遇し攻撃を受けてしまう。必死に逃げようとしてたが、逃げ切れるわけもなく、運搬車は大破しユウナとケン、ナナは地面に投げ出された。
己の無力さを感じながらせめて二人だけでもとケン、ナナに覆いかぶさったとき、リィンが乗ったヴァリマールによって救われたのである。
本当はリィンにお礼を言いたかったのだが、同時に無力な己の惨めさを感じてしまい、どうしても反発してしまう。
その話を聞いたアルティナから「教官に認めてもらいたかったんですね?」と指摘され、それを認めることでリィンへの蟠りが溶けていった。
いつかその時のお礼を言おうと思ってはいるのだが中々言うタイミングを逃して言えずにいる。
クロスベルの意地と誇りを胸に
クロスベルへ演習に訪れた際ルーファスによって、ロイドたち碧の大樹事件解決の立役者たちがミシュラムに幽閉されていると知って、
「私たちのクロスベルを返してよぉぉぉ!!!」
と激高した。
彼ら『クロスベルの英雄』たちは帝国…オズボーンやルーファスにとってこの上なく邪魔な存在だが、かといって彼らを害すればクロスベル市民からの強い反発が免れないため、ミシュラムを鳥篭として閉じ込めて動けなくするという形にしたのである。
その事実にしばらくショックで寝込んでいたが、政府の命令を受けて調査を開始したリィンの代わりに《新Ⅶ組》のメンバーから「憧れるだけでいいのか?彼らが鳥篭に囚われている今、クロスベルの意地を示せるのは誰なんだ。」と伝言を聞かされて奮起し、《新Ⅶ組》のメンバーと共にリィンたちのピンチに駆けつけた。
リィンを初め、《新Ⅶ組》や《第Ⅱ分校》の教職員との触れ合いを通じて、帝国にも《特務支援課》と同じ“魂”を持つ人々がいると知り、いつかクロスベルと帝国の双方の人々が笑顔になれる未来を探すと決めたのである。
閃の軌跡Ⅳ
《巨イナル黄昏》の発生後、新Ⅶ組ではクルト・アルティナと、そして初代Ⅶ組ではリィンをのぞいた全員と共にエリンの里に退避するが、ユウナたちも長く昏睡状態に陥り、力を大きく落としていた。
リィン捕縛・ミリアム戦死・カレイジャス空中爆破・黄昏発動と、新旧Ⅶ組にとって再起しがたい状況に陥り、とりわけ初代Ⅶ組の落胆ぶりは相当なものだった。
しかし、そのあまりの負け犬ぶりに激昂したのはユウナだった。
初代Ⅶ組を前にして、リィン奪還のために戦うことを、そしてリィンに対しⅦ組ができることを叱咤して。
そして、新旧Ⅶ組は反攻に出る。初代Ⅶ組は先行して情報収集のためエリンを発つが、ユウナたち新Ⅶ組は迷宮にて落としていた力を取り戻してからエリンを発つ。新Ⅶ組としてアッシュとの合流、ヴァイスラント決起軍主宰として合流を求めるミュゼに対するⅦ組への合流、そしてリィンの奪還。ユウナはリィン不在時において新Ⅶ組のリーダー的存在として立ち回った。
黒の工房に拉致されていたリィンの救出後、ずっとリィンに言いそびれていた前述の自分達を助けてくれた事を打ち明けてようやくその時のお礼を述べる事を実現する。ユウナ自身は覚えていないと思っていたが実はリィンは会った当初からその事に気づいており、それに対しては少し不満をもらしていたが、その光景を見ていたアルティナからは「もはや仲良し以外の何物にも見えない」と微笑ましいものであった。
絆イベントでは、リィンへの気持ちが感謝や教官に対するものではなくそれ以上のものになっていることに気がついた。
その気持ちを告白した後、最後の絆イベントでは両思いとなるが、正式に交際をするのは教官と生徒という関係から分校卒業後という約束をした。
クロスベルを出奔し結社に入ったマリアベルからは特務支援課の後輩候補として挑戦されたり、いつも飄々としているカンパネルラに対し啖呵を切って彼を珍しく感情的にさせたりと何かと結社のメンバーとの絡みも多く、最終決戦の際には身喰らう蛇の組織としては特異過ぎるあり方から見られる真の理由を導くきっかけを作る一面も見せるようになる。
彼女はこのシリーズにおいて、活発で突っ走りがちな性格・トンファーを扱うクロスベル出身者・担当教官譲りであるメンバーの重心的存在と歴代の主人公達の要素を持っており今作に置いてもリィンがいない間の主人公の代理を務めていたこともあり、今後のシリーズに置いてまた新たな活躍が期待されるであろうと思われている。
余談
ユウナはクロスベルと関わりが深い人物だが、両親・弟妹ともどもクロスベルが舞台である前作の零の軌跡、碧の軌跡(いずれもPSP版及びPS VITA『Evolution』版)では一切登場しておらず、碧の軌跡のED「クロスベル解放」の一枚絵にも、ユウナの姿形は一切描かれていない。存在を匂わすような描写も無いので強引な後付けでは?と彼女の存在を疑問視するファンもいる。
PSP版『碧の軌跡』のクロスベル警察学校に「特務支援課に憧れています」という警察学校生徒が一人いるが、それがユウナと当初は言われた。また、《特務支援課》にミシュラムを案内したとのことだが、《特務支援課》は零の軌跡、碧の軌跡で既にミシュラムに何度も訪れているのでユウナはその後に案内したと思われるが、既に訪れている場所を案内するというのは些か不自然である。(父がミシュラムに務めている事もありそのツテで一般には知られていない隠れた穴場などを教えていたのかもしれない)
2020年4月23日(木)に発売されたPS4『英雄伝説 零の軌跡:改』と同年5月28日(木)に発売された『英雄伝説 碧の軌跡:改』の追加要素として閃の軌跡のキャラクターが劇中に登場する事が決定し、ユウナ本人も追加で登場。前述の警察学校生徒がユウナに差し替わっている。(弟妹であるケンとナナも零の軌跡:改から登場している)ただし、『改』でも、クロスベル解放のED一枚絵にはユウナは登場していない。