「たかが20歳前の小僧からいたわられるほど、やわな人生は送っていない!」
概要
ジョセフ・ジョースターの前に現れた謎の女性。本名、素性、一切不明。ストレイツォは養父でも波紋法でもある。
父を柱の男に殺されたシーザーに波紋法を教え、後にジョセフにも「師匠」として波紋法を教えることになる。
髪をかきあげるのが癖で、趣味は「ファッション」と「入浴」、好物は「にんじん(お手伝いのスージーQ談)」。
またタバコを嗜む。サングラスを掛けていることが多い。
クールビューティーを地で行く、知的で冷静かつときに厳格な性格だが、本質的には優しく温かな女性であり、弟子であるシーザーからも実の母親(女神)のように敬慕されている。
波紋使いとしての実力はとても高く、女性らしいしなやかで隙のない動きで大柄な吸血鬼を一瞬で、しかも波紋を送り込んだことに気付かれずに倒すほど。
養父のストレイツォと同じく波紋をよく通す特殊なマフラーが武器。
波紋の蓄積量はジョセフの数倍を誇る。
戦いの機微に掛けてはジョセフ並みであるが、ワムウの反撃を予測した「その上を行く反撃」までは思いつかなかった様子。
素性
本来の名はエリザベス・ジョースター(ジョージ2世と結婚する前はエリザベス・ストレイツォ)であり、ジョセフ・ジョースターの実母である。
1888年12月ごろの生まれ、175cm、A型。
生年を見ればわかるように、実年齢は50歳だが、波紋の呼吸を行っているおかげで、見た目はどう見ても20代後半の美人。
新婚旅行中のエリナとジョナサンが船上で助けた赤ん坊が彼女。当時エリナは子を身ごもっていたので、助けられた赤ん坊はストレイツォに育てられ、波紋と赤石を託される。波紋の達人となったその後、エリナの子ジョージ2世と恋に落ちて結婚し、ジョセフを出産。しかし夫は、英国司令官として潜んでいた屍生人の正体に気づいたことで殺されてしまう。怒りに我を失ったエリザベスは司令官を波紋で倒すも、それを見ていた軍人が「女が司令官を殺して火をつけた」と決めつけたことで指名手配されてしまう。スピードワゴン財団になんとか保護され、これまでの身分を捨ててリサリサと名乗るようになった。
最終決戦ではカーズと一騎討ちを繰り広げるが、影武者を使った騙し討ちによって敗れる。しかもジョセフを牽制するための人質に取られてしまった。しかしジョセフの機転により救出されカーズも倒される。その間はずっと気絶していたため、彼女が目覚めたときはすべてが終わった後だった。
その後は無事に回復してジョセフに自分が母親であることを打ち明けて(その際のジョセフの反応は原作では描かれなかったが、TVアニメ版ではなんともいえないような表情するジョセフが描かれている)アメリカに移住し、1948年にハリウッドの脚本家と再婚したとされているが、物語中ではその後の動向は触れられておらず不明(ただしTVアニメ版においては、2年後の1950年の義母エリナの往生に、息子一家とともに立ち会っている様子が描かれている)。
また第3部で名前のみ登場し、ジョセフに「ジョースター家の血筋の人間には左肩に星型のアザがある」ということを教えていた旨が語られている。少なくとも第3部時点でも存命の様子(仮に存命だとすれば、年齢は100歳前後ということになる)。
ちなみにジョセフとの親子関係については2部終盤のカーズとの決戦時に明かされるのだが、実は序盤でジョセフとエリナの身の上話を聞いたスモーキー・ブラウンが「エリナおばあちゃんは船の事故で夫を亡くし、後に産んだ男の子と事故で一緒に助かった女の赤ちゃんが大人になって結婚し、それがジョジョの両親」(5巻187P)と語っており、これを覚えていればワムウ戦の直前にこの「女の赤ちゃん」がリサリサであることが判明した時点で関係に気付くことができる。
アイズオブヘブン
平行世界のDIOが起こした異変によって正気を失い、ジョセフとシーザーを抹殺するべく襲い掛かる。倒された後は正気を取り戻し、そのままジョースター一向に加わる。老ジョセフを見たときは正体に気づかなかったが、戦闘中の掛け合いでは「未来のジョセフ」であることを意識した台詞が見られる(かつて「ババア」呼ばわりされたことの仕返しと思われる)。
技
本編ではひとつしか使っていないが、小説『JORGE JOESTAR』にて他にも披露した。ゲーム作品にも技はあるが名前はない。
- 蛇首立帯(スネックマフラー)
波紋で直立に固めた特殊マフラーで、体を持ちあげた状態で蹴りを入れる技。本編で披露した唯一の技である。アイズオブヘブンなどのゲーム作品ではマフラーを一閃させて波紋を流すという技も使う。
- 藍色の波紋疾走(インディゴブルーオーバードライブ)
地面に波紋を流して離れた敵を攻撃する技。小説『JORGE JOESTAR』で使用。
- 茜色の波紋疾走(サンセットオレンジオーバードライブ)
エイジャの赤石を利用して威力をあげた波紋疾走。小説『JORGE JOESTAR』で使用。
声優
余談
キャラクター的に「強い女性」として描かれているリサリサだが、函装版JoJonium5巻の「キャラクター誕生秘話」にて、「第1部に登場したツェペリさんが優しい師匠だったので差別化を考えたところ、現在で言うところの「ドS」キャラになってしまった」というエピソードが語られている。ある意味、ドSキャラの先駆けとも言えるだろう。
第8部にジョースター家、東方家、吉良家の関係について書かれた家系図が登場するが、
この中で、ジョニィ・ジョースターの義理の娘(ジョニィの息子、ジョージ・ジョースターの妻)に「リサリサ」という人物がいたことが記されている(さらに言えば、その家系図によると彼女の息子の名前は「ジョセフ・ジョースター」だったらしい)。
ただし、第8部は第1部~第6部までの世界とは別の世界が舞台になっているため、この「リサリサ」という人物も、第2部に登場するリサリサとは別人である。
どちらかと言うと、一種のファンサービス的な意味合いの方が強いのだろう。
ちなみに第8部には、「外見が若々しい母親」「殺人の罪を犯して出所」したと共通点を持つ「東方花都」が登場している。
読者の間では、ジョセフやその子孫の主人公が不良ばかりなのはこの人の血が原因ではないかと冗談めかして語られることがある。確かに承太郎の性格はリサリサとよく似ているが…。割と後先を考えずに仇討ちの為行動する辺りは7部以降にクローズアップされる漆黒の意思のベースになっているのかもしれない。
関連タグ
ジョセフ・ジョースター シーザー・A・ツェペリ スージーQ ジョージ・ジョースター
ジョナサン・ジョースター エリナ・ペンドルトン スピードワゴン
ローズ(ストリートファイター)……リサリサをモデルとしており、色々とリスペクトされている
綱手(NARUTO)…リサリサと同じく50歳だが、チャクラで若く見せている。
ビスケット=クルーガー(HUNTER×HUNTER)…こちらは57歳であり、さらに若く見せている。
御薙鈴莉……リサリサとは『主人公の生き別れになった実母』『四捨五入して二十歳の年齢な息子がいながら、容姿はとても若い』『主人公の仲間が扱う能力の師匠』『本編での重要アイテムに大きく関わっている』『喫煙者』と共通点がとても多い。