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概要

作るにも食べるにも手軽な事から、パーティーピクニックといったイベントによく出される、洋風軽食の代表格。コンビニエンスストアではおにぎりと並び定番な商品となっている。

具は様々で、カツハムといった肉類や、レタストマトといった野菜タマゴサラダツナマヨなどが一般的となっている。使用するパンは一般的には食パンだが、クロワッサンフランスパンバゲット)を用いる事もある。水気でパンがふやけないよう、具材に接する面にバターマーガリンマヨネーズなどの油分を塗っておく事も多い。

親戚のようなメニューとして、ハンバーガーホットドッグがあげられるが、実際にこれらのパン料理は「サンドイッチ類」として分類される。日本の総菜パンである焼きそばパンなども、この分類に含まれる場合がある。

フルーツとホイップクリームを挟んだ「フルーツサンド」は日本独自のサンドイッチである。日本のコンビニで初めてこの一品に出くわしてショックを受けた、という外国人は少なくない。

欧米ではサンドイッチはあくまで「食事」であるため、ケーキスポンジではなく食パンにクリームとフルーツという組み合わせが、非常に奇異なものに感じられるようである。彼らの中には「勇気を出して食べてみたら、めっちゃウマくて病みつきになった」という愛好家が結構いる一方、「気持ち悪くてそもそも食べる気が起きない」という否定派も多い。

サンドイッチの由来

サンド(砂)とウィッチ(魔女)以外はなんでも挟んで食べられるからサンドウィッチ……というわけではない

もちろん砂の魔女とも関係ない。

イングランド奇跡的に生き残った「料理」の一つで、普及したのは18世紀ごろ。その他の奇跡はフィッシュアンドチップスローストビーフ朝食茶菓子だろうか。

イングランドのサンドイッチという貴族が考案した……という逸話が有名だが、正確には人名ではなく、サンドイッチという地方の領主「第4代サンドイッチ伯」の事であり、本人の名前はジョン・モンタギュー伯爵。彼は貴族にしてイングランド海軍大臣であり、仕事や趣味のトランプの間に、片手間で食べられるように作らせていた、という説がある。

そもそもの話、パンに具を挟んで食べるという行為自体は古代エジプトでパンが生まれた当時から既に行われており、料理として大きく広まったのがサンドイッチ伯によるものというだけである。

島国ゆえに海軍力を重視するイングランドにおいて海軍大臣の職を任されていたサンドイッチ伯が、激務の合間の食事としてこれを摂っていたのを他の者も真似し始めたと言う説や、彼の政敵が彼を「貴族のくせに夕飯を茶菓子で済ませる無粋な奴だ!」と風評操作を行おうとした結果など様々な説がある。

ちなみにサンドイッチは貴族の慣習、ティータイムにおいて出される「軽食」の定番であり、サンドイッチ伯が当時好んで食べていたとされるサンドイッチは、高級な白パンに、当時貴族のステータスであったキュウリを挟んだキューカンバーサンドイッチである。

  • ただしここで言うキュウリは、日本のものとは大きく異なる。長さ30cm以上、直径4~5cmと超巨大で、表面にはイボがなくつるんとしていて、水気が豊富。キュウリ嫌いの人が特に忌避する原因となる独特の青臭みもほとんどしない。日本のキュウリでキューカンバーサンドイッチを作っても、この点で本場のものと同じ味にはならない点にはご注意を。

キューカンバーサンドイッチ

冷涼な気候をもつイギリスの地では、夏野菜であるところのキュウリの露地栽培は難しく、一般には他地方で栽培されたキュウリを酢漬けにしたピクルスが食されていた。そのため「生のキュウリ」を食べられるという事は、よい温室と優秀な庭師の二つを持つ事の証明であり、イングランド貴族のステータスとされたのである。

伝統的なキューカンバーサンドイッチのレシピは以下の通り。

材料

・キュウリ

・耳を落とし、軽くバターを塗った薄切りパン

・調味料(白ワインビネガー、塩、コショウ)

  1. キュウリはパンの大きさに合わせて縦に長くカットし、2mm程度の厚さにスライスしておく。
  2. 1.を白ワインビネガーにさっとくぐらせるか、数分程度漬け込んでおく。風味が付いたら、軽く塩・コショウして味を調える。
  3. 2.をパンにはさむ。キュウリが横になるような向きに置き、指でつまんで食べられる大きさにカットする。

チップバティ

一方、労働者や低所得者などには、パンにフライドポテトを挟んだ「チップバティ」が食されてきた。材料が食パンとじゃがいものみで原価が安く、ダブル炭水化物で腹もちがよいためである。

比喩の一つとして

上記のように、本来は食べ物を指す「サンドイッチ」だが、キャラクターが人や物に挟まれた状態を表現する言い回しとして使われる事がある。そういった作品を鑑賞するときにはそれぞれの表情に注目すると、その関係が見えて意外と面白いのかもしれない。

日本では挟む事を「サンド」と言うが、英語ではそのようには略さない。しかし、sandwichを「挟む」という意味で使う事があるのは共通している。アイパレワンドロ 18話その1アイパレワンドロ 18話その1by松岡二ヒープリワンドロ 2話その1ヒープリワンドロ 2話その1by松岡二

関連タグ

イングランド料理 肉料理料理 洋食 朝食 食べ物

パン 食パン  野菜 おにぎり

バリエーションカツサンド ハムサンド タマゴサンド卵サンドたまごサンド ツナサンド フルーツサンド BLTサンド ホットサンド

パニーノ/パニーニイタリア発祥。

クラブハウスサンドアメリカ発祥。

さばサンド鯖サンドトルコ発祥。

バインミーベトナム発祥。

主な登場シーンパーティー ピクニック 遠足 ティータイム

○○サンド

ルーベン

サブウェイ:サンドイッチとサラダを専門とする飲食店チェーン。

TeachingFeeling:この作品の初期バージョンでは、なんとヒロインを死に追いやる死亡フラグそのものな存在だった。詳細はここをクリック

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