概要
夏は暑く冬は寒いと両極端な気候なため、塩分が濃くニンニク、唐辛子などをふんだんに使った辛い料理が好まれてきた。野菜や山菜、漬物や乾物などの保存食を多用し、汁物(湯)料理が多い。
韓国の食文化では漬物(キムチ)は欠かせないものである。日本では焼肉店でよく供され、なじみ深い料理となっている。ちなみに日本ではあまり発酵させていないものが好まれ、中には「キムチの素」で和えただけという浅漬けまがいの代物もある。韓国料理を食べ慣れない人でも食べやすいが、キムチ愛好者や韓国人には物足りないとか。
一方、韓国風はというと魚介の塩辛等を加えてしっかり発酵させているため、コクと旨味が濃厚であるが匂いや辛さもまた強烈である。
こうした違いは日本におけるキムチはいわゆる副菜として食されるのが主なのに対して、韓国においては食材や調味料の一つとして扱われていることに起因すると考えられている。
テーブルマナー
日本と同じ東アジアの国だが、テーブルマナーにはいくつかの違いがある。不慣れであっても韓国に訪れた際は、韓国のマナーを可能な範囲で守ることが望ましいだろう。
- 箸と匙を併用する
- 韓食ではおかずをつまむのに箸を使い、ご飯を食べたり汁物を飲むのに匙を使う(日本人は食器を持ち上げて食べるので匙を使う習慣が廃れた)。箸と匙は金属製(多くはステンレス製)で、食器の右側に添える。ただし、一人用の膳では横置きすることもある。また多くの韓国人はご飯におかずを載せ、かき混ぜて食べることを好む(日本では「行儀が悪い」という感覚があるが、韓国ではそのような意識は薄い)。
- 椀を持って食べてはいけない
- 伝統的にテーブルのない乞食や囚人を連想させるためみっともないとされる。韓国の食器は湯呑みの類を除き食事中に手にすることを想定していないので、熱伝導率の高いステンレス製のものがよく使われる。
- 酒は目上の人間を敬った飲み方をする
- 具体的には横を向き、口を杯を持っていない手で隠して飲むのが作法。
- 会食では直箸が基本
- 韓国人は大勢で食事することを好むが、取り箸を使わず、同席の者が直接鍋や大皿をつつくことで親愛の情を表す。近年は感染症対策から改めようとする向きもある。
- 食べ物は少し残して終える
- 「食べきれないほど出してくれてありがとう」という意味を込めて行う。近年は食糧廃棄問題に対する意識が高まって改めようという運動が始まっているが、この文化は今だ根強い。
韓国料理の一覧
クッパ・・・マリオシリーズの悪役であるクッパは韓国料理であるクッパから名前を採用された。
チャパグリ・・・B級グルメ。