「やれやれ...それじゃあ始めますかね...特別研修...」
データ
- 身長:217㎝
- 体重:135㎏
- 特色/力:攻撃を受付けにくい幽霊のような肉体、取り憑いた人間の幸や不幸を操る
詳細
第32-33話に登場した通常ファントム。
宿主は笠原という幽霊じみた雰囲気の男性。異様なのは外見だけでなく、宙に浮いて水平移動したり突然消えたりする。
ソラの発案により、「一日で100万円」という破格のアルバイトを餌に多くの人間を集め、その中から効率よくゲートを集めるというせこい作戦を実行。かくして、まんまと引っかかったゲート達を、「特別研修」と騙して、洋館に閉じ込め怖がらせて絶望させようとする。しかし、この作戦でソラにゲート判別マシン扱いされて苛立ったミサに情報を掴まされたウィザードとビーストが乱入し交戦する。
人間態と同じく幽霊のような捉えどころのない動きでウィザードとビーストを追い詰めるも、インフィニティーに変身したウィザードには手も足も出ずドラゴンシャイニングを受け大爆発し即死した。
こうして仁藤の旧友・土屋真隆を始めとする6人のゲート達はファントムを恐れ、全員が東京を去るのだった。
ソラ「言ったでしょう? 彼は『死んでから』が本番なんだ」
…ところが、実はボギーはこの段階ではまだ完全に倒されてはおらず、魂が無数に分身してゲートに取り憑き、宿主の運勢(主に金運)を操って欲の皮を突っ張らせ、東京に呼び戻してしまった。そして、超ド級の幸運と死亡レベルの不幸を自由に操り、彼らを幸運の絶頂から不幸のどん底に叩き落とすことで絶望に追い込もうとした。ボギーにとって、幸運とは宿主の心を弱らせる麻薬に過ぎないのである。
しかし、最終的に晴人と攻介にその計画を見抜かれ、ゲートに取りついていたボギーは全て倒されたことで事件は無事解決した。
外見
緑色の蔦や葉が生えたような感じの、植物系のファントムである。戦闘では蔦が絡んだような槍を武器に使う。両足首から下は見えず、常に浮遊している。笠原の姿でも足が見えない。
ファントムの姿に戻る動作が他のファントムと異なり、緑色のオーラに包まれ一旦姿を消し、再び現れる事でボギーの姿になる。
能力
名前の由来となった「ボギー」は日本ではあまりなじみがない怪物である。彼らは通称「ブギーマン」とも言われるイギリスを中心とした欧米のオバケであり、要するにオバケのQ太郎のようなアレである。子どもをしつけるために攫うだの食べるだのとんでもない設定を付加されることも多い。
ボギーはそのイメージ通り突然姿を消したり、宙に浮く事が出来る。
また、死亡した後は魂だけの姿でゲートに取り憑き、幸運と不幸を自在に操る。この能力は一度宿主から離れて具現化すると、自分自身の幸運(=敵の不運)も操ることが可能になり、ただ歩いてるだけでウィザードが犬のうんこをはじめとするあらゆる不運に襲われるという珍事を巻き起こした。ただし、一度宿主に憑いてしまうと、もう二度と蘇生することはできない。あくまで残機が1個増えただけに過ぎないのである。
戦闘では、これらの能力を使いウィザードとビーストを苦しめ、ウィザードをして「今までで一番手ごわい相手だったかもな」とまで言わしめた。
余談
演じたやべけんじ氏は、過去に『仮面ライダーアギト』に出演している。
スーツは第12-13話に登場したファントム・ヴァルキリーから改造された。武器の槍もそのまま流用されている(第18-19話に登場したヒドラも同じデザインの槍を使用)。
因みにゲートを集めた高層ビルには「トムファンス」という会社名があり、名前からして既にネタバレであった。高層ビルを利用したり高額な給料を払ったりする(実際、初日に目をつけられた3人のゲートには実際に100万円の札束がドカンと渡された)財力がファントムにあるのかと突っ込みたくなるが、これは恐らく生前の宿主(多分笠原)がビルの所有者か会社の経営者で、ファントムが宿主の記憶を利用している為と思われる。
客演
ウィザード劇場版第4作『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』にて別個体が登場した。こちらの個体はTV本編に登場した個体と異なり、フツーに足がある(武神鎧武により作られた模造ファントムのため、物理攻撃も通用する)。最後はアルゴス、ヒドラ、ミノタウロスと共に仮面ライダー斬月フォーゼアームズのライダーロケットパンチで倒された。
関連タグ
ガマギラー:作戦のネタ元。ただしこちらは時給100万円。しかもボギーと違ってビタ1文渡していない。
仮面ライダーゴースト:同じく西洋のオバケがモデルだが、特に関係は無い。
赤羽:演者が6人のゲート達の一人(パンダの人形で腹話術をする背の高い男)として出演していた。