スペック
概要
第6話「沿岸警備命令」に登場。
カカオの木に生息する雑食性のトカゲが、東京湾の汚水を浴びて突然変異し、怪獣化したもの。皿のようなギョロ目に厚い唇と、一見すると間抜けな風貌が特徴。
全身には猛毒のトゲが生え、これで外敵から身を守る。また、泳ぎも得意で、最大マッハ2の速度で海中を泳ぐ事が可能。
弱点は王冠のような形をした金色の背ビレで、ここを切り離されると急速に弱体化してしまう。
活躍
宝石密輸団「ダイヤモンドキック」の放った銃声で凶暴化し、湾岸一帯を荒らし回った。
全身に生えた毒棘でウルトラマンを苦しめ、水中に引きずり込んで倒そうとしたが、弱点の背びれを引きちぎられてしまい、それが原因で死亡する。ウルトラマンがスペシウム光線を使用しなかった初めての敵である(※シナリオ上ではトドメのスペシウム光線で爆砕されており、円谷プロ公式ウルトラマン検定でもこちらが採用されている)。
ちなみに、着ぐるみは『ウルトラQ』に登場した怪獣ピーターの流用。
後に登場する同族・近縁種・亜種
キングゲスラ
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場。
スーパーヒッポリト星人に生体改造を施され、強化された個体。
幼海獣チビスケ
『ウルトラマンタイガ』第2話「トレギア」に登場。
体長 | 75㎝ |
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体重 | 7㎏ |
ゲスラの幼体であり、幼い頃のヒロユキに「チビスケ」と名付けられ、可愛がられていた。好物は板チョコ。
その正体はヴィラン・ギルドのレキューム人が保有していた怪獣兵器で、レキューム人により連れ戻され、キングゲスラに改造されてしまった。
幼体という形だが、ゲスラが映像作品に登場したのは実に53年ぶりである。
デザインは井野元大輔が担当した。前話のベビーザンドリアスとは異なり、初見ではゲスラに見えないよう要望されたため、ウーパールーパーやサンショウウオなど、両生類のイメージでデザインされた
その他の登場
怪獣バスターズ/怪獣バスターズパワード
最初の敵として登場する。しかも通常のゲスラとは別に、亜種形態が三種も用意されているなど、割と優遇されている。
ちなみに最初の敵として登場したゲスラを倒してもらえる報酬は500円(厳密には500Gだが、自販機の炭酸飲料が100G)。
防具をゲスラシリーズで統一するとMA『ゲスラポイズン』が発動し、攻撃に毒の追加効果が付与される。
(以下、太字はパワード限定)
ノーマルゲスラ
ミッション『下水の主』『ゲスラ大集合!』(惑星レラトーニ)、『よごされた水』『生命のいずみ』『ワッカ怪獣決戦(ランダム)』(惑星ワッカ)に出現。
はいずり、前足払いに加え、一定確率で毒状態になるヘビーアタックとショッキングベノム(毒針射出)、混乱状態になる下水吐き等の能力を持つ。
ドロップする素材アイテムは『黒い鱗』『ゲスラの耳』『バブルジェル』『おすいぶくろ』『王冠ヒレ』『ゲスラの黒ヒレ』『バブルジェルX』『クラウンフィン』『白の玉』『ハードチップ』および『ハードチップ+』。フリーズロック成功時は『白銀のクォーツ』が得られる。
研究によって開発できるのは『ゲスラ防具』『ゲスラ防具Ⅱ』『ゲスラニードル』『ニードルフェンサー』『ペインニードル』『キラースタンプ』『どくばり』および『ハリネズミ』。10体倒すと『シーサイドガード』の称号が得られる。
初期ゲスラ
ミッション『えんがんけいび』『ライバルからの試練』『ターゲットをねらえ』『ゲスラ大集合!』(惑星レラトーニ)に出現。
主人公が最初に討伐するボス怪獣で、かなり小型の大型怪獣である。振る舞いはノーマルゲスラと同じだが、毒や混乱の追加効果がない。武器の扱い方を習得するための練習台に最適。
ドロップする素材アイテムは『黒いウロコ』『もうどくのトゲ』『バブルジェル』『おすいぶくろ』『おうかんヒレ』『白の玉』および『ハードチップ』。フリーズロック成功時は『白銀のクォーツ』が得られる。
なお研究に関わる情報ポイント、称号に関わる撃破数はノーマルゲスラに計上される。
赤ゲスラ
ミッション『マグマの海』『赤いほのおのゲスラ』『アペヌイ怪獣決戦(ランダム)』(惑星アペヌイ)に出現。
灼熱の環境に適応し、一部の攻撃が火属性になっている。
ドロップする素材アイテムは『赤いウロコ』『もうどくのトゲ』『ファイアジェル』『マグマぶくろ』『おうかんヒレ』『ゲスラの赤ヒレ』『クラウンフィン』『ファイアジェルX』『白の玉』『ハードチップ』および『ハードチップ+』。フリーズロック成功時は『白銀のクォーツ』が得られる。
研究によって開発できるのは『GSレッド防具』『GSレッド防具Ⅱ』『レッドニードル』『レッドペイン』『ブラッドキラー』および『ヒノネズミ』。10体倒すと『ボルケーノガード』の称号が得られる。
青ゲスラ
ミッション『青いどくばり』『青の悪意』『青い光のゲスラ』『ワッカ怪獣決戦(ランダム)』(惑星ワッカ)に出現。ノーマルより大型。
ドロップする素材アイテムは『青いウロコ』『もうどくのトゲ』『バブルジェル』『おすいぶくろ』『おうかんヒレ』『ゲスラの青ヒレ』『バブルジェルX』『クラウンフィン』『白の玉』『ハードチップ』および『ハードチップ+』。フリーズロック成功時は『白銀のクォーツ』が得られる。
研究によって開発できるのは『GSブルー防具』『GSブルー防具Ⅱ』『ブルーニードル』『シャークペイン』『ミストキラー』および『ウミネズミ』。10体倒すと『オーシャンガード』の称号が得られる。
巨大ゲスラ
ミッション『始動!パワードバギー』『再戦!パワードバギー』『ゲスラ大集合!』『ボスゲスラ』(惑星レラトーニ)、『巨大怪獣』(惑星モシリス)に出現。
とにかく図体が大きいので、攻撃を回避するのは至難。まして未完成のバギーでこいつの相手をするのはちょっとした無理ゲーである。
ドロップする素材アイテムは『黒いウロコ』『もうどくのトゲ』『バブルジェル』『おすいぶくろ』『おうかんヒレ』『ゲスラの黒ヒレ』『ゲスラの耳』『バブルジェルX』『クラウンフィン』『白の玉』『ハードチップ』および『ハードチップ+』。フリーズロック成功時は『白銀のクォーツ』が得られる。
研究に関わる情報ポイント、称号に関わる撃破数はノーマルゲスラに計上される。
ウルトラマンZ
第2話のモニターの画面に名前のみ登場。ブラジルに出現したらしく、ゲスラの原型であるトカゲがカカオの木に生息している事から、カカオの本来の原産地である南米に出現したと考えられる(アフリカ産のものが有名な為、勘違いされがちだが、カカオの原産地は中南米である)。
変異元のトカゲはともかく、変異した姿であるゲスラが日本国外、それも遠く離れた南米で出現したという記録は、歴代でも初めてである。
pixivでの扱い
ゲスラはカカオ豆、つまりチョコレートが大好きなため、バレンタインデーにはゲスラにチョコをプレゼントする絵がウルトラファンにより描かれている。
余談
名前の由来は「下水」から。別にゲスいからという訳ではない。むしろ本来の性格は極めておとなしい。
初代ゲスラのスーツアクターは荒垣輝雄が担当した。
トカゲならば爬虫類であるはずだが、劇中に登場する船員は「ゲスラは水の中で暮らせる両生類だからな」と語っている。ウルトラ世界には爬虫類と鳥類の中間生物や哺乳類と爬虫類の中間生物が存在するので、その類なのかもしれないが、単にヤモリとイモリを混同するのと同じ間違いをやっている可能性も考えられるし、動物の分類としてではなく、水陸両方で暮らせる動物という意味で「両生類」と言った可能性も考えられる。また、いちいちツッコむのも野暮だが、別名である「海獣」とは、本来海生哺乳類を指す。
というかそもそも既知の生物の概念から逸脱した存在である怪獣をその概念の中に押し込めて理解しようとする事自体ちゃんちゃらおかしな話である。
なお、ゲスラは現在ではチョコレートが大好きという認識が広まっているが、確かにカカオ豆にたかる虫を食べるという設定が初期からあったのは事実だが、本当に怪獣になる前からチョコレートが好物だったかどうかについては不明である。これは人間以外の脊椎動物は代謝の関係でテオブロミンへの耐性を持っていない為であるが、ゲスラが東京湾の汚水で変異した事を考えると大抵の毒物への耐性はそこで得ていたのかもしれない(他の世界観のゲスラの場合、どういう原理か不明だが)。
怪獣になる前から泳ぎが得意だったらしく、マッハ2の速度で泳げるという設定がある。ウルトラマンの飛行速度はマッハ5(時速6000㎞)だが、水中での音速は空中の音速の4.4倍になるため、ゲスラが泳ぐ速度は空中でのマッハ8.8(時速10560㎞)となる。つまり海を泳ぐゲスラは空を飛ぶウルトラマンよりも速い(スタッフがそこまで知らなかったという可能性もあるが)。
初期設定ではトカゲではなく、カカオ豆に付くゲラン蜂という蜂の幼虫が怪獣化する予定だった(着ぐるみはモスラの幼虫の改造)。この名残で怪獣図鑑などではゲラン蜂はカカオと並ぶゲスラの好物の一つであると説明されている。また、古い書籍ではゲラン蜂の幼虫の変異という没設定の方が記されていた事もある。
後年、『ウルトラマンタロウ』第47話にゲランが登場。ゲスラとは全く似ていないが、蜂の幼虫が羽化せずそのまま怪獣化したといわれればそう見えなくもない?
漫画『ウルトラマンTheFirst』では、幼体が多々良島のモブ怪獣として出現している。
『ウルトラマンX』には強化種であるキングゲスラが登場するが、大地が「あれはゲスラ…いや、キングゲスラだ!」と発言しているので、ゲスラの存在も確認されていた模様。
関連イラスト
関連項目
デビルレイクバーマ - 外見が似ている
アマージョ - こちらも王冠のような部位が存在しており、そこが弱点になっているという共通点がある(ゲームシステム上そのことが戦闘に反映されることはないが)。