概要
「Project G.A」とは、メディアミックス企画"ギャラクシーエンジェル"の漫画・アニメ・ゲームへの展開と、それに伴うキャラクター商品展開の計画。元々はゲームのみの企画であった。
プロジェクト開始当時のブロッコリー社長の木谷氏がスペースオペラの作品をやりたくて企画を立案(原案)し、水野良を招いて世界観やストーリーなどの基礎原案を監修してもらい構築した作品である。
ストーリー
かつて、突如襲った時空震により、人類は宇宙への進出手段を失った。
その200年後。惑星トランスバールの衛星軌道上に現れた「白き月」は、この惑星に住む人類に「恩恵(ギフト)」を授け、再び宇宙に向かう道を与えた。
以後400年にわたり、トランスバールはその版図を広げ、128の惑星を治める「トランスバール皇国」へと発展していった。
トランスバール歴412年。突如現れた大艦隊は瞬く間に首都惑星トランスバールを陥し、皇王ジェラールら皇族を弑逆した。艦隊を率いていたのは、その5年前、ジェラールによって皇国から放逐されていた皇子エオニアだった。
そんな中、辺境駐留艦隊にあってクーデターの報を知った青年将校タクト・マイヤーズの前に、5機の戦闘機が出現した。「ムーンエンジェル隊」と名乗る彼女らは、白き月に滞在していたためエオニアの粛清を逃れた皇子シヴァを守るようにとの、かつての恩師のメッセージを、タクトの許に携えてきたのだった。
登場キャラクター
※☆は原作、★はアニメに登場。
- ミルフィーユ・桜葉(CV:新谷良子)☆★
- 蘭花・フランボワーズ(CV:田村ゆかり)☆★
- ミント・ブラマンシュ(CV:沢城みゆき)☆★
- フォルテ・シュトーレン(CV:山口眞弓)☆★
- ヴァニラ・H(CV:かないみか)☆★
- 烏丸ちとせ(CV:後藤沙緒里)☆★
- マリブ・ペイロー(CV:サエキトモ)☆★
- ココモ・ペイロー(CV:三瓶由布子)☆★
- タクト・マイヤーズ(CV:うえだゆうじ)☆
- レスター・クールダラス(CV:小西克幸)☆
- ココ・ナッツミルク(CV:浅野るり)☆
- アルモ・ブルーベリー(CV:小暮英麻)☆
- クロミエ・クワルク(CV:能登麻美子)☆
- クレータ・ビスキュイ(CV:小島幸子)☆
- ケーラ・ヘーゼル(CV:大原さやか)☆
- エコ・フリット(CV:保村真)☆
- 宮沢梅(CV:岡本嘉子)☆
- シヴァ・トランスバール(CV:岡村明美)☆
- シャトヤーン(CV:井上喜久子)☆
- ノア(CV:谷井あすか)☆
- ルフト・ヴァイツェン(CV:納谷六朗)☆
- シグルド・ジーダマイア(CV:郷里大輔)☆
- マードック(CV:奥田啓人)☆
- エオニア・トランスバール(CV:三木眞一郎)☆
- シェリー・ブリストル(CV:沢海陽子)☆
- カミュ・O・ラフロイグ(CV:石田彰)☆
- ギネス・スタウト(CV:檜山修之)☆
- リセルヴァ・キアンティ(CV:浅川悠)☆
- レッド・アイ(CV:櫻井孝宏)☆
- ベルモット・マティン(CV:矢部雅史)☆
- レゾム・メア・ゾム(CV:楠見尚己)☆
- ネフューリア(CV:幸田夏穂)☆
- ルシャーティ(CV:いのくちゆか)☆
- ヴァイン(CV:森訓久)☆
- ロウィル(CV:保村真)☆
- ダルノー・ブラマンシュ(CV:塚田正昭)☆★
- ヴィンセント(CV:小上裕通)☆
- ノーマッド(CV:かないみか)★
- ウォルコット・O・ヒューイ(CV:藤原啓治)★
- メアリー少佐(CV:[[大原さやか)★
- パトリック(CV:陶山章央)★
- ガスト(CV:保村真)★
- ジョナサン(吉野裕行)★
- Dr.マッコイ(CV:千葉繁)★
- レベッカ(佐久間レイ)★
- ハリー大佐(CV:山寺宏一)★
TVアニメ
「Project G.A.」第1弾のアニメ版は2001年から2004年まで4度(無印、Z、A、AA、X)に渡ってシリーズ放送された。1期、3期以外の2シリーズはぶっちゃけると、つなぎ番組。
ゲームのシナリオができていなかったため、シリーズ構成の井上敏樹の独断により、別作品レベルではっちゃけた内容へと改変された。よってアニメとゲームではキャラが誇張抜きでまったく異なるうえ、アニメオリジナルキャラも多数登場する。しかしこのアニメ版、これだけ好き勝手やっておきながら、シュールかつダイナミックなギャグから大好評を博した。
が、第3期の烏丸ちとせの扱いでアニメ構成側と原作側の対立が起きた。3期放送時にはちとせが追加メンバーとして登場したゲーム版「Moonlit Lovers」が発売されており、アニメ版のちとせはゲーム版…つまり原作版とは対極的な人物にされていたのである。この批判もあったために3期を最後にアニメ版は打ち切りとなり、制作会社や構成はアニメ版の制作を降ろされるという結末となった。
第2弾『ギャラクシーエンジェルⅡ』のアニメ版については、『ギャラクシーエンジェる~ん』の題名で2006年に放送。先のアニメ版のノリは踏襲しているがちとせのかなりマイルドな作風である。
主題歌(無印)
- オープニングテーマ
「ギャラクシー★Bang!Bang!」
作詞 - 田辺智沙 / 作曲・編曲 - 和泉一弥 / 歌 - エンジェル隊
- エンディングテーマ
「ホロスコープ・ラプソディ」
作詞 - 田辺智沙 / 作曲・編曲 - 七瀬光 / 歌 - エンジェル隊
各話リスト(無印)
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | リゾート風幸運包みエンジェル仕立て |
第2話 | ギャンブルポワレ ミルフィーユソース |
第3話 | アステロイドの拾い物炒めヴァニラ風味 |
第4話 | 産地直送エンジェルの盛り合わせ |
第5話 | 廃校のテリーヌ思い出仕込み海賊風 |
第6話 | フォルテの遺跡煮込みトラブル漬け |
第7話 | 遊園地名物にわとりコンポートミント添え |
第8話 | 天然ミルフィーユの査察あんかけ |
第9話 | ロストテクノロジーのローストビーフ |
第10話 | 恋の小籠包ルージュ風味 |
第11話 | 包帯巻き銃弾散らし寿司 |
第12話 | ベースボールとネグリジェのグラッセ |
第13話 | 大誘拐満漢全席 |
第14話 | Downtown Soulfood ODEN |
第15話 | 落としモノぽとふ |
第16話 | グリル・ド・箱入りムスメ |
第17話 | エンジェル缶詰めほうとう付き |
第18話 | サルのサルベージコンボ |
第19話 | エンジェルキッス・ガトー・デ・ミルフィーユ |
第20話 | 特盛サバイバル定食 |
第21話 | デコピザ(TV未放送) |
第22話 | 看板娘特製秘密の包み焼き |
第23話 | 闇鍋お笑いペッパー |
第24話 | 激盛ミサイル丼もっこり涙味 |
第25話 | 堕天使の暗黒宇宙茶漬け |
第26話 | スキヤキ弁当五人前(TV未放送) |
舞台版(ミュージカル)
2005年3月16日~22日、紀伊國屋サザンシアター(東京都新宿区)で上演された。出演者はゲーム・アニメ版の声優とは異なる(烏丸ちとせ役は同キャラクターの声優である後藤沙緒里が担当する予定だったが、急病で参加できなくなったため、中山恵里奈が担当することになった)。
2005年12月7日~11日に銀座博品館劇場にて「ギャラクシーエンジェル Re-MIX」として再公演が行われた。
キャスト
ミルフィーユ・桜葉:富田麻帆
蘭花・フランボワーズ:小出由華
ミント・ブラマンシュ:川口真理恵(現:小野まりえ)
フォルテ・シュトーレン:白川りさ
ヴァニラ・H:明坂聡美
烏丸ちとせ:中山恵里奈
余談
アニメ第2期と第3期は小学館が発行している幼児向け雑誌の「幼稚園」に連載されていた時期があった。
今だとかなり信じられない話だろうが、これに関しては前番組のアニメ版コメットさんが打ち切りになった事により本雑誌に掲載されている女児向け作品が減少した為、急遽女児向けとして連載されたという理由である。
ノリもミルフィーユがランプの魔人に願いを叶えてもらったり、サンタクロースを泥棒と勘違いしたりと如何にも女児向けといった展開が多かった。