概要
複数のプレイヤーが協力してゲーム目標を達成する形式、またはその行為を指す。また、ゲームに限らず巧みな連携を協力プレイと呼ぶこともある。
似た用語にマルチプレイやオンラインプレイなどがあるが、こちらは敵味方に別れる対戦形式も含む。この場合はチーム戦で他プレイヤーと協力する要素があったとしても協力プレイ形式とは呼ばれにくい傾向にある。
ひと昔前においては複数コントローラーを用いて、1つのゲーム筐体1つのテレビ画面を共有する形のものが多かったが、近年においてはゲーム筐体自体がネットに繋げることを前提としたサポート方式を採用しており、ゲームにおいても遠隔地のプレイヤーとのネットを介しての協力プレイが主流となってきている。また、マッチング機能などを用意し見ず知らずのプレイヤーとの協力プレイが容易に行える環境が整備されている。
協力プレイは大まかに下記方式に分けられる。
複数プレイヤー方式
2人以上のプレイヤーが自らのキャラクターを操作する方式。協力プレイと言った場合に最初に連想するのはこの方式だろう。マルチプレイと呼ばれることも。
基本的には各プレイヤーは同等のゲームプレイができるが、ミッション選択などゲームプレイの大まかな方針の決定権はメインプレイヤー(ゲームによってはホストと呼ばれる)にあるなど、メインプレイヤー以外のプレイヤーに制約が設けられている場合もある。
プレイヤー人数に応じて難易度を上げるなどの工夫をしているタイトルも多く、協力プレイだからこそ味わえる歯ごたえのあるゲームプレイが楽しめる(「レイドバトル」システムなどが代表例)。
サポート方式
メインプレイヤーのプレイに対して他プレイヤーは限定的なサポートのみ行える方式。基本的にシングルプレイが前提であり協力プレイ要素はおまけ程度の位置付けであることが多い。
- 帰ってきた魔界村:2人プレイに対応しており、2P側はサポートキャラを操作し魔法で主人公をサポートできる。主人公とは違いダメージを受けても死ぬことはないが、しばらく行動不能になる。
- 風のクロノア2:2Pコントローラーを使えば任意のタイミングで主人公を大ジャンプさせることができる。
緩やかなオンライン要素
ゲーム筐体がネットワーク接続を前提とした近年においては、シングルプレイのゲームにおいても他のプレイヤーのプレイが自身のゲーム環境に影響を与えるシステムが実装される例が増えている。代表例はダークソウルやBloodborneにみられる「幻影」や「メッセージ」システムである。性質上、協力プレイと呼ぶには双方向性を欠いている例が多いが、ここに紹介しておく。
- アサシンクリードシリーズ:近年のタイトルではワールド内に他プレイヤーの死体が配置されることがあり、調べると敵討ちミッションに挑戦することが可能。成功すれば報酬を得ることができる。
- ダークソウル,Bloodborne:同じ場所でプレイしているほかのプレイヤーの姿がうっすらと表示される「幻影」システムと他プレイヤーに対して警告などの「メッセージ」を残せるシステムが存在し、プレイヤーは特に意識することなシングルプレイゲームにおいてマルチ要素を楽しんでいる。
- DEATH STRANDING:ゲーム内でプレイヤーの設置した建造物が他プレイヤーのワールドに出現しそれに対して「いいね」で評価をすることができるといった緩やかなマルチプレイを実現し、ゲームのテーマである「繋がり」を「遊び」を通して表現している。
- 多くのソシャゲなどで実装されている「サポート」、「フレンド」などのシステムもここに分類される。
その他、協力プレイを前提としていないゲームに対して協力プレイで攻略する手法もあり、(一部機種の)音ゲーにおける和尚プレイがその一例と言えるだろう。
協力プレイができるゲーム一覧
ベルトスクロールアクション全般
- 三国戦紀2:キャラ毎に専用武器を入手できるルートが違うため、協力時にはルートを依存するキャラもいるので注意。
- シャドーオーバーミスタラ:得意分野の異なるキャラクターを操作するゲーム。協力プレイでは役割分担を行い攻略するというRPGを意識した要素を持つ。
ガンシューティングゲーム全般
アーケード形式が主流のジャンルであり、協力プレイ対応しているタイトルが多い。
MMORPG全般
- 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス等ガンダムVSシリーズ:厳密には2VS2(PvP)で戦うゲーム。
- ファンタシースターオンラインシリーズ
- ボーダーブレイク:厳密には8VS8(PvP)で戦うゲーム。なお、アーケード版のユニオンとPS4版(PS4版は2020年4月実装)ではPvEにあたるユニオンバトルが追加された。
- モンスターハンターシリーズ
アクションゲーム
FPS
TRPG全般
スマートフォンアプリ全般
筐体が通信機器のため、コンシューマーゲーム以上にオンライン環境構築の敷居が低く、オンライン要素のあるゲームは非常に多い。
他多数
協力プレイによる合体技があるゲーム
ゲームによっては協力プレイでしか出せない技である合体技が存在する。
- 機動戦士ガンダム ガンダムVSガンダム:Gクロスオーバー発動可能時、お互いのプレイヤーがスタートボタンを押すことで各作品のできごと(コロニー落とし、ジェネシスの発射など)にちなんだ超必殺技「Gクロスオーバー」が発動する。
- 究極戦隊ダダンダーン
- 西遊釋厄傳2の遁入幻境:ボス戦限定で発動でき、一定時間プレイヤーキャラに有利なステータスが付く。
- 新・三国戦紀・七星転生の神獣開放
- スプリンターセル ブラックリスト:協力プレイ時、マークした敵を瞬時に排除する「マーク&エクスキュート」アクションを同時に使用することでより多くの敵を同時排除可能な「ダブルエクスキュート」が発動する。
- 闘幻狂:各種合体技あり。
- ファイナルファンタジー11:スキルを一定の手順で連続使用することで追加ダメージが発生する「技連携」システムが存在する。
- 星のカービィ スターアライズ:属性やキャラの組み合わせによって、多種多様なフレンズ能力がある。COM操作キャラとの合体技もあるが、人間プレイヤー同士でないと発動できない専用技もある。
備考
- バトルトード:協力プレイによって難易度が大きく上がるゲーム
関連タグ
友情破壊ゲーム:プレイヤー同士の息がかみ合わないと、これに発展することも。