「レトロパワーが満ち満ちたレトロ!」
「お前達はレトロな単語しか言えなくなったレトロ。 これで意思の疎通は取れまいレトロ!」
データ
身長/48.6m
体重/2284.2t
概要
レトロワルドの暴走したレトロパワーがクダイテストに満ち満ちて誕生した、巨大級レトロ戦闘兵たるダイワルド。
頭部と両腕・人格がレトロワルドの物へ置き換わった結果、元がレトロ家電の集まりだった変貌元の雰囲気も引き継ぎ、古めかしいデザインのロボット怪獣にも見える外見となった。
左腕の音盤盾『ナツカシールド』より放った音波を浴びるとレトロな流行語しか発声出来なくなり、言葉での意思疎通を封じられてしまう。その状況へ敵が混乱している隙に、両腕をL字に組んで放つ光線で不意打ちを仕掛けてくる。
しかしあくまでレトロな流行語しか言えなくなるだけの為、相手が惑わされず攻撃すればそのまま押し切られてしまう。
活躍
レトロワルドが倒された後詰めで現れたクダイテストが、残っていたレトロトジルギアを踏んだ事で誕生。街の建物を古めかしくさせ、セピア色の色調が似合う風景に変える。
これへゼンカイオージュラガオーンとツーカイオーカッタナーが挑み交戦。しかし2体の剣戟をナツカシールドで受け止めた所で音波を浴びせ、合体に参加した人員全ての会話を封じる事へ成功。
介人「驚き桃の木山椒の木!」
ゾックス「あたり前田のクラッカー! レッツゴーヤン…」
ブルーン「介人達は、何を言っているのでしょう?」
自由に言葉をしゃべれなくなった相手が混乱している隙に不意打ちのL字型光線を直撃させて追撃を掛けるも、この状況をモニタリングしていたセッちゃんより「落ち着くチュン。 言葉が通じないだけで、攻撃力は問題ないチュン」と冷静に諭された2体はそのまま掛け声のノリでレトロな流行語を連発しつつ猛攻。
介人「ワカチコワカチコ!!」
ゾックス「ガリ版印刷、ソノシート!」 カッタナー「ブラウン管!」
「しまった…! 何攻撃されるか予測つかないレトロ…」
逆にどんな攻撃技が来るか相手の言葉で察知出来なくなって墓穴を掘ったダイレトロワルドは、2体から成す術無く攻撃を喰らい圧倒されてしまう。
その流れから最後は、ジュランソード円月クラッシュとカッタナー刀烈火大斬を立て続けに浴び、「ぎゃふん、バイなら…!」と言い残して爆散・敗北。
体内のレトロトジルギアも完全に破壊されてレトロトピアが並行世界へと解放された他、セピア色になった世界に色が戻り、ゼンカイザーやツーカイザー達の口調も無事元に戻ったのだった。
余談
昨日の30分前の番組を知っている人からすれば、腕からのL字光線はレトロじゃなくて現役のネタじゃないかと突っ込む所だとも思われる(※事実これの次に始まる予定の新番組で、このL字光線の流れを組む必殺技の登場が暗黙の確定事項になっている)。
あるいは、ネタ元のシリーズがスーパー戦隊シリーズよりもずっと前から巨大戦の特撮技術を研究・実践して繰り返し、そのノウハウを蓄えて来た事実(※)に対する敬意を込めているのかもしれない。
※戦隊シリーズで特撮班の中核を務める『特撮研究所』の創設者、故・矢島信男氏は松竹に在籍していた頃、かの円谷英二氏が技術顧問として上に就いていたと言う。そして時が流れ、矢島氏率いる特撮研究所は円谷プロの制作した『ミラーマン』や『ジャンボーグA』の特撮技術を担当し、更にネタ元のシリーズ2作品にも関わった。
そしてこれらの作品で培われた設定が、後の円谷作品に多大な影響を与えているのだが、それらに付いては割愛させていただく。
関連タグ
Y談おじさん:ナツカシールドと大体同じな能力を行使して世の中に混乱を招く愉快犯で変態。対抗策もほぼ同じだが、こちらは他の能力も無駄に高くて老獪な為捕まえる事が難しく、しかも死んでも蘇るから制裁を下しても懲りずに同じ真似を繰り返す為、厄介度がダイレトロワルドの遥か上を行く。