概要
人口は約46万人で県内第2位。中国地方では広島市、岡山市、倉敷市に次ぐ規模である。福山市を中心とした備後都市圏は75万人を擁し、広島県東部の経済・文化の中心都市である。
中心市街地の駅前大通りや国道2号線沿いでは企業のオフィスビルが立地し、まるで県庁所在地と見紛うようなオフィス街を形成している。
また、当市に本部を持つJFEスチール西日本製鉄所は世界最大級の製鉄所であり、造船・機械工業の一大拠点でもある。
古くから、福山城の城下町や瀬戸内海の重要港として発展しており、交通の要所であり、特に万葉集にも詠まれる鞆の浦は今では観光地として人気がある。
文化的には広島市とはだいぶ異なっており、独自の経済、文化圏を構築している。
なお日教組の影響がかなり強い自治体とも言われており、被爆地の広島市よりも革新派の傾向が強いと言われている。
知名度
ちなみに、人口が多い割には知名度はお世辞にも高いとは言えず、知らない人も多いであろう。このことは行政も自覚しているらしく、福山市が首都圏で認知度調査をしたところ、6割弱の回答者が「福山市?なんですかそれ」という有様であった。
だが、しかし…
実はウルトラマンAの主人公、北斗星司と南夕子は2人とも福山市民である‼︎
地域性
先述の通り、福山市は文化的には広島市とはだいぶ異なっており、独自の文化圏を構築している。
例をあげると、
- 広島弁をしゃべらない。
- お好み焼きにそれほど執着しない。
- 広島カープに興味なくても怒られない。巨人ファンや阪神ファンだっている。
- 広島市よりも岡山市のほうが近い。
- イオンモール?なにそれおいしいの?(福山市には人口の割にイオンが一つもない)
などである。
市の衰退問題
2000年のそごう福山店閉店から怪しかったが2000年代から徐々に市の衰退が始まり、2010年代に入ると福山駅周辺にも影響が及び始めた。
元凶は2011年の駅前地下送迎場の強行開発と2012年の車社会の同市の足となっていた路線バスを運営していた井笠鉄道の破産と言われている。その他最盛期をいいことに天狗状態だった自治体がバブル崩壊時の対策を怠ってほぼ「そごう・ゆめタウン・天満屋・1999年開業のポートプラザ日化(千葉の方ではない)」のみに依存し、人口の割に商業施設が圧倒的に足りなさ過ぎる(同等の人口の倉敷には映画館併設のイオンモールとアリオという超巨大ショッピングモールがある)状態を放置したため、諦めムードの市民が倉敷市や岡山市に流れてしまったことも関係している。
かつては駅前のシンボルだった「キャスパ」が2012年に閉店、続いてそごう跡地を市が買い取り改装した「ロッツ」も2013年に閉店。2011年には再開発施設「アイネス」が出来たものの、「天満屋」もいつ閉店するか分からないほど苦境に立たされている。
郊外店舗も各地にあった「天満屋ハピータウン」が次々と閉店し、かつては栄えていた商店街も多くがシャッター街化し、ゴーストタウン化が進んでいる。
現在は2014年に出来た駅ナカ施設「サンステーションテラス」の一人勝ち状態とも。
ロッツの方は「エフピコリム」としてかろうじて再オープンしたが、キャスパの方は駅前一等地にありながら2019年までその廃墟が放置された状態にあった。
2019年には郊外最大級の店舗だった「ポートプラザ日化」からイトーヨーカドーが撤退し中国地方から消滅、2020年にはエフピコリムも閉店に追い込まれた。
ちなみに最盛期にイオンが出来なかったのは自治体の慢心の他ゆめタウンが強すぎたからだったが、現在は街が衰退し過ぎてイオングループから出店を拒まれているからとの噂が強い。