「これ以上のやりとりは無意味と判断します」
CV:種田梨沙(Ⅱ)→水瀬いのり(Ⅲ以降、種田の療養による休業で二代目を継承)
概要
年齢 | ?才 |
---|---|
使用武器 | クラウ=ソラス |
「黒兎(ブラックラビット)」のコードネームを持ち、漆黒の傀儡《クラウ=ソラス》を操る謎の少女。
あまり感情の起伏は感じさせず、“精巧な人形”のような雰囲気を漂わせている美少女で、後に編入するトールズではマスコット的な存在となる。
活躍
閃の軌跡Ⅱ
初登場はリィンの故郷・ユミルにて。
貴族連合に雇われた猟兵を退けたリィンとトヴァルだったが、その油断を見計らい、リィンの妹・エリゼおよびアルフィンを戦術殻を用いて誘拐する。
その後も貴族連合の協力者として帝国各地で暗躍し、リィン達の前にも姿を現し、あるいは立ちふさがるがその経歴は謎に包まれていた。また、自らは黒の工房より派遣されたと戦艦パンタグリュエルにて語る。
《Ⅶ組》メンバーのミリアムと同じく「オライオン」という姓を名乗っていること、《クラウ=ソラス》がミリアムの使役する傀儡《アガートラム》のデザインに似ていることなど、いくつもの共通点があるとされる。
最終決戦では、皇太子セドリックに刃をつきつけてまだ抵抗を続ける貴族連合主宰・カイエン公爵を、貴族連合参謀総長ルーファスの指示により、カイエン公爵をクラウ=ソラスの一撃で拘束する。
実のところ、カイエン公の部下ではないことが判明した。
内戦の終結後はオズボーン宰相の意向で帝国軍情報局に入局したらしく、「灰の騎士」となったリィンの相棒兼監視役として活動を共にするようになった。
閃の軌跡Ⅲ
続編であるⅢではメインキャラクターとして登場する。Ⅱで演じた種田梨沙嬢が長期休養のため降板、共演も多い水瀬いのり嬢が2代目を継承。
前作から引き続きリィンの相棒兼監視役を務めており、士官学校の教官を務めることになったリィンを監視するのみならず、一人の士官学院生としてトールズ士官学院・第Ⅱ分校に入学、学んでいくことになる。
所属クラスは《新Ⅶ組》。
教官となったリィンはこの機械じみたアルティナの発言の数々には相当苦慮しており、リィンも周囲から誤解されないか心配している。そんな明確な意志を持たないアルティナにリィンは「自分はどうしたいか?」を求める。これには分校長となったオーレリア・ルグィンも自身が兼任する芸術科の講義でのアルティナの感情を気にかけていた。
その後物語が進むにつれ感情が芽生え始めていき、同級生たちとの交友も多く得るようになる。また、部活選びもかなり苦戦したが、最終的には水泳部に落ち着いた。
ユウナやレオノーラからの愛称は「アル」。
終盤の黒キ聖杯での戦闘で、黒の史書に則ってセドリック皇太子にあわや絞殺されかけたことも。
実質、閃の軌跡Ⅲ,Ⅳでのメインヒロインは彼女と言っても過言ではないかもしれない。
閃の軌跡Ⅳ
「―みんな守って見せると言ったミリアムさんの意思を継ぐことを。」
「絶対に教官を取り戻して、今までのお礼を伝えることを……!」
「わたしはリィンさんの教え子でパートナーです……!ずっと、ずっと一緒にいますからどうか見届けてください……!」
《黒キ聖杯》での戦闘にて、ミリアムを失うのみならずリィンを黒のアルベリヒ率いる黒の工房の手中に捕えられてしまい、残された新旧Ⅶ組のメンバーは敗走を余儀なくされる。その後エマの故郷であるエリンの里に匿われるが、脱出の時に意識を失い、数週間も目覚めずに力も失うなど、新旧Ⅶ組一同は意気消沈だった。
これにユウナが激高し、初代Ⅶ組一同に一喝するが、これにアルティナは改めて新旧Ⅶ組一同は反攻に出ることを決心、アルティナは共に里に匿われたユウナ・クルトとともに、里の迷宮にて同じく里に匿われたランディの引率の元特訓、そして力を取り戻してアッシュとミュゼとの合流を果たし、そして情報収集から戻ってきた初代Ⅶ組の帰還を待って、黒の工房本拠地に突入、リィンの奪還に成功、その後は黄昏への抵抗にその身を投じた。
イベントでは焦りから独断行動に出て窮地に陥る一幕も。
物語が進むにつれ、徐々にリィンへの想いを理解し始め、絆イベントではその想いを告げ、両思いとなる。
しかしリィンは一応教官であるため、彼女の気持ちが変わらなければ卒業後に改めて返事をしたいと言うが、それで十分なようで、彼女は満面の笑みでなんの問題もないと答えた。
初回限定版DLCでは、『閃Ⅱ』登場時に纏っていた『黒兎』スニーキングスーツが用意されており、同じくDLCで軍服が用意されているリィン・クルト・アッシュ・ユウナ(ユウナのみ店舗特典でのみ入手可能。)とともにさながら新Ⅶ組を軍隊風にすることも可能で、創では夢幻回廊での報酬で入手できるため、軍隊風に再現することも可能。
「魔法少女まじかる☆アリサ」の衣装として、「まじかる☆ダークネス」なるアルティナの衣装がDLCで販売されている。まじかるアリサを付け狙う、魔王の下僕という設定とされている。
しかし、本来はこの青色基調の魔法少女衣装で、こちらはゲオの店舗特典で入手ができた。設定ではレクターが割と真面目に考えて作ったまじかる衣装とされているが、次作『創』のミニゲーム「魔法少女まじかる☆アリサRS」では前述の『まじかる☆ダークネス』の改心で変化した設定となっている。
これらのDLC衣装は次作『創』でも登場しており、『黒兎』は夢幻回廊の探索報酬・「まじかる」衣装はミニゲーム「魔法少女まじかる☆アリサRS」のクリア報酬として入手可能。
創の軌跡
「教官には引き続きわたしの成長を見守って頂かないと。」
冒頭では、新Ⅶ組一同でリィンの故郷・ユミルを訪ねており、出迎えたリィンの養父・テオに内戦時での蛮行を謝罪する一面も見せるが、テオもこれに応じ、リィンを長く支えたことに感謝を伝え、アルティナ自身も改めて「自分の意思」でⅦ組に在籍していることを述べている。
このユミルにはクレアも同行しており、ユミル到着翌日にいきなり襲い掛かられることになるが、同じく極秘でユミル入りしたマテウス・ヴァンダールとともにオリヴァルト皇子とシェラザードの失踪への調査が可能かを試されたことを知る。
そして同時期にクロスベルで異変が発生したことを知り、ユミル出立後はリィン・アッシュとともに帝都ヘイムダルに入り、エリゼ・エリオット・ユーシス・そしてミリアムと合流して調査を行い、帝国軍将校たちが黒の衛士たちと暗躍している事実を掴むことになる。
その後、各地にいるⅦ組・新Ⅶ組とクロスベルにて合流、そして恐るべき陰謀を知ることになった。
対人関係
トールズ士官学院・第Ⅱ分校――――任務の一環で編入したに過ぎなかったが、ミリアムと同じくありふれた学生生活が彼女の心の成長を促すことになる。尚、幼い外見故に同期女子からはマスコットのように見られている。
新Ⅶ組――――トールズでのクラス。世話を焼くユウナや担任のリィンを通じて、姉のミリアムと違う方向性で心が成長していき、後に自らの意志で帝国の闇に立ち向かう事になる。特にユウナはこれまで任務でしか知らない事の裏側や帝国の侵略、プライベートでの付き合いから極めて良好な関係になる。
ユウナ・クロフォード、クルト・ヴァンダール――――新Ⅶ組の同級生で初期メンバー。弟と妹がいるユウナはプライベートで世話を焼いてきて、クルトは任務以外知らないアルティナに人間の感情の複雑さなどを学ぶきっかけになる。
ミュゼ・イーグレット、アッシュ・カーバイド――――Ⅶ組の途中参加組。ミュゼからはアッシュの通じるいかがわしい大人の知識を教えられ、リィンが余計不埒だと誤解される原因にもなる(笑)。
リィン・シュバルツァー――――内戦時の敵対者→任務でサポート→トールズ編入後の担任とクロウに並びリィンと数奇な運命を辿り、アルティナの心の成長の第一要因。心の成長に伴って、恋愛感情を自覚するようになる。が、一方で内戦で本格的に顔を合わせた経緯故に不埒というのが第一印象。
旧Ⅶ組――――リィンと同じかつての敵対者及びトールズでの先輩。特に姉のミリアムが懐いていたユーシスや抜群の歌唱力に目を付けたエリオットとは付き合いがある。
ミリアム・オライオン――――Ozとしての姉及びトールズでの先輩。同じ黒の工房で作られたホムンクルスでありながらも真逆の性格のミリアムを煙たがりながらも、どこか羨ましかった模様。ある時期を境に時折『お姉ちゃん』と呼ぶようにある。
本編のDLCでは和装が用意されており、いわゆる隠密装束で、陣笠もアタッチメントとして用意されている。
戦闘スタイル
『閃Ⅱ』ではラストダンジョン・夢幻回廊にて女性キャラクターにアクセサリアイテム『夢幻鏡(黒兎)』を装備することでパーティインできる。斬撃と剛撃がAランクであり、ミリアム同様前衛での戦闘がメインとなる。
『閃Ⅲ』以降は、クラフトで魔法攻撃が加えられたことにより魔法攻撃力が上がったため、後衛に控えさせてアーツによる後方支援も可能になった。加えて元々の物理防御力が高く、攻撃力もあるためマスタークォーツを前衛タイプの物に替えて、前作同様前衛キャラクターとしても立ち回ることも可能のため、万能の立ち回りを行うことができる。ただし、機動力が低めのため、行動力強化のクォーツ装備は必須とも言える。
Sクラフトは『閃の軌跡Ⅲ』ではアーマー状になったクラウ=ソラスを装着して飛空し、レーザー攻撃を仕掛けたあと、空中より斬撃を放つ「アルカディス・ギア」。
『閃の軌跡Ⅳ』から登場する新たなSクラフト「ソラリス・ブリンガー」は、分身させたクラウ=ソラスの片方をアーマーとして装着し、もう片方を剣に変形させて攻撃し、最後は剣を敵陣に放って大爆発を起こす豪快なものとなっている。
関連イラスト
関連タグ
トールズ士官学院・第Ⅱ分校 新Ⅶ組 ミリアム・オライオン リィン・シュバルツァー リィティナ
香風智乃…『ご注文はうさぎですか?』より。性格がよく似ており、姉ぶっている相手がいたり、兎に関連性があったり…と共通点が多い。Ⅲ以降声優が同じ為か物語が進むにつれ、容姿や姉ぶっている相手への態度もチノに近いものになっている。因みに前任の種田梨沙氏はチノの家の喫茶店のバイトを演じている。
金剛ヒカリ…『干物妹!うまるちゃん』より。中の人、長い銀髪、甘いもの好きと共通点が多いキャラ。ちなみに姉の中の人はクラスメイトと同じ人。
成瀬順…『心が叫びたがってるんだ。』より。中の人、同じく感情が希薄な所が共通したキャラ。もうひとりの主人公は教官であり相棒と同じ中の人。
正体(『Ⅲ』『Ⅳ』『創』ネタバレ注意)
ゲーム序盤でミリアムと同行したアルティナ。ミリアムの口から自分は『人間』ではなく『人造人間(ホムンクルス)』であることを明かし、また、黒の工房で創られたという。
ただし戦術殻とシンクロする能力以外は遺伝子的にはほぼ人間と変わらないということなので、人型の別生命体ではなく「人工的に生み出された人間」という方が正確だろう。
しかしほとんど成長できなかったり、本人たちも寿命がどうなっているのか不明とのことなので、遺伝的なのか、もしくは何らかの処置なのかは不明だが肉体的にいくつか制約が設けられているようである。
『Ⅳ』では黒の工房のプラントに潜入するイベントがあり、そこではアルティナ・ミリアムのようになれなかったホムンクルスを見るほか、ついには自身が創られた培養槽を見つけるに至った。
この出来事を気にミリアムを姉と認識するようになる。
創の軌跡にてミリアムがフランツ・ラインフォルトが秘密裏に再生したアガートラムに会うため黒の工房の別区画へ訪れた際に彼の残したメッセージによると、ホムンクルスたちの“器”としての制約は既に解除されているので身体は成長するし、もう普通の人間として生きていけるとのこと。