概要
『ポケットモンスター サン・ムーン』およびマイナーチェンジ版『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』の男主人公。
名前を決める際に何も入力せずに始めることはできず、さらに本作から選ばなかった方の主人公がNPCとして登場することがなくなったため、作中で確認できる固有名詞はない。
ただし、現在は「ヨウ」という名前が実質的にデフォルトネームと同等の扱いとなっており、商品展開等でも使用されている。
由来はサン・ムーンの「サン(太陽)」から。
英語名は「Elio」(ギリシア神話の太陽神「ヘリオス」を由来とする人名)。
母親の手持ちに通常のすがたのニャースがいる。父親もいるようだが登場せず、詳細は不明。
年齢はアローラ地方の島巡りができる11歳。
従来と異なり家は町中ではなくハウオリシティはずれに建っており、近くの浜辺にはククイ博士の研究所がある。
ポケモン本編のゲーム開始時といえば、名前入力前に博士から「きみは男の子?それとも女の子?」という質問をされるのがお決まりだったが、今回はそのような設問はなく、
ククイ博士からは「どの写真がいいか教えてくれ」と、8種類のパターン(性別&肌色)を提示される。
ポケモンGOでいうところの「スタイル」に近い扱いと思われる。
アニメではサトシが彼の服の色違いを着てアローラへ旅立っている。
容姿
(左:SM、右:USUM)
『SM』での初期状態の服装は、黒いベースボールキャップ、白と青のボーダーシャツ、赤いリブ付きの七分丈パンツ。
髪形は右側に流した前髪と長めの後ろ髪が特徴のミディアムヘア。
この衣装は『USUM』でもブティックで購入することで着られるようになる。
フェスサークルは前作と連動しているので、そちらでフェスコインの購入も可能。
『USUM』では赤地に黒柄が入ったサファリハット、水色のタンクトップ、青いラインが入ったハーフパンツ。下には膝下丈の黒いレギンスを履いている。
髪形は『SM』とは逆に前髪を左側に流したショートヘア。
『SM』のミディアムヘアにもヘアサロンで変更可能(ちなみに設定資料集ではこの服装+ミディアムヘアで描かれたイラストがある)。
マイナーチェンジ版で服装だけでなく初期髪形も変わっているのは歴代初。
ちなみに次回作の『ソード・シールド』では、この帽子とデザインが非常によく似たバケットキャップがブティックで売っている。
これまでの記述からわかる通り『SM』と『USUM』の主人公は同一人物なのだが、『USUM』のPVである誤解が広まったことで、日本の二次創作では『USUM』の彼を「コウタ」という名前の別人として区別されることが多い。
この影響か、Twitterのポケモン公式アカウントが上げた『USUM』の動画でも「コウタ」が使用されている。
この辺の混乱に関する詳細はこちらを参照。
前作『XY』と同様に髪形の変更や着せ替えが可能で、選べる肌の色が1つ増え4種類になった。また、今作では帽子も外せるようになった。リップは女主人公限定のためつけられない。
新要素のポケモンライドでポケモンに乗って移動する時は専用服ライドウェアを着用する。ラプラスやサメハダー、マンタインといった水上用ライドポケモンに乗る時はライフジャケットと水着になっている。
特徴
ゲーム中では「はい」「いいえ」以外の様々な選択肢が頻繁に登場する。
ハウやリーリエ等の同年代以外の大人に対しては主に選択肢に敬語が加わるが、さりげなく年上のグズマに対してもタメ口である。
公式イラスト等では表情豊かに描かれている一方、ゲームのフィールド上では少し微笑んだデフォルトの表情のままでいることがほとんどのため、プレーヤーからは無表情だと言われることも。しかし、ムービーやZワザのモーションなどでは笑顔や驚いた顔を確認できるため、決して「無」ではない。
この仕様については「プレーヤー側の感情を固定しないための配慮」とも考えられているが、他のキャラクターの表情がはっきり表現されている分主人公だけが浮いて見えて不自然だという指摘も多く、改善が望まれていたが『USUM』でも変わりはなかった。
(ちなみに次回作の『ソード・シールド』ではグラフィックの向上もあり主人公も場面に合った表情に細かく変わる仕様になっている)
ネタにされがちだが、表情いじりについては快く思わない人もいるため注意。
なお、二次創作では普通に喜怒哀楽が描かれた作品が大半である。
また、今作では他の家のベッドで寝ることができ、その際に詳細すぎる感想を述べるため、アニポケデントの○○ソムリエに準えてベッドソムリエと称されることも。
メインキャラクターでは、リーリエ、マオ、スイレン、グズマ、ルザミーネ等のベッドの寝心地を確かめることが可能。
各島の食堂やレストランで食事をする際、メニューごとに詳細な食レポを披露する。
しかし、クセが強かったり極端に量が多かったりするスペシャルメニューは完食できず、途中でギブアップしてしまう。和食の店と思しきマリエシティの「ローリングドリーマー」でのみ全てのメニューを残すことなく食べられる。
物語をある程度進めると、特定のキャラクターと一緒に食事を取れるようになる。
他媒体におけるヨウ
MV「GOTCHA!」
歴代主人公と共にシルエットで登場したほか、ハウに続いてポーズをキメるグラジオへ笑顔で割り込む場面が描かれた。
直後のミヅキ・リーリエのシーンと同様、作中の関係性を想起させるような微笑ましい描写には反響も大きかった。
ポケモンマスターズ
「君と 冒険 できる日を 楽しみに していたよ!」
CV:斎賀みつき
ゲームでは初となる「ヨウ」の固有名・セリフ付きでの登場。
ポケモンや冒険が大好きな少年。博士も一目置くほどの実力派。
ミヅキと同時期に実装され、実装時にはエピソードイベント「パシオの試練に挑戦!?」が開催された。
性格付けはポケマスオリジナルのもの。CVやバディの雰囲気もあり、活発ながら爽やかな雰囲気の少年といった風に描かれている。
レアリティがEXになるとアシレーヌに合わせた水色+白を基調としたカラーリングの衣装が追加される。
サポートでありながら「うたう」による催眠を得意とし、催眠が成功するとパッシブスキル「P変化技後HP回復G3」の効果で味方全体のHPを確率で回復することが可能。
さらにバディストーンボードで獲得できるスキル「眠相手攻撃時急所↑G3」は、ねむり状態の相手に対しての攻撃が成功すると味方全体の急所率を上げられる。
トレーナー技「一緒にがんばろう!」はわざゲージを最大で3消費して味方のバディーズ全員の攻撃と特攻を最大で4段階上げることができる技で、バディストーンボードがないと回数回復はできないが上げ幅は大きく優秀な技。
当然ながらこちらでは原作以上に表情のバリエーションが増えている。また、上記の原作でのフィールド上で表情が変わらない点について、イベントのサブエピソードにて「考え込んだりのんびりしていて、たまに反応が遅れてしまう」というキャラ付けに昇華されている。
カミツレが例によって得意のダジャレをぶちかましてきた際にヨウとミヅキは硬直してしまい、流石のカミツレもこのノーリアクションぶりには「ひょっとして しびれさせ過ぎちゃった?」と心配(?)の表情を見せるが、ヨウは少しして我に返り「どんなダジャレでお返ししようかつい考えこんじゃって!」と返した。
主人公をモデルにしたキャラクター
派生作品に登場する人物は、それぞれ主人公をモデルにした一人のキャラクターとして独立しているため、リンク先を参照し混同を避けることをお勧めする。
ポケットモンスターSPECIAL
詳細はサン(ポケスペ)を参照。
関連イラスト
サン・ムーン
ウルトラサン・ウルトラムーン
関連タグ
ミヅキ(トレーナー):同作の女主人公
コウタ(トレーナー):『USUM』の宣伝資料で使われた名前
SM♂主:作中で確認できる名前が無かったことから作られたタグ