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ガンダムXの編集履歴

2021-11-10 18:06:21 バージョン

ガンダムX

がんだむえっくす

アニメ『機動新世紀ガンダムX』のこと、あるいはその主役MS「ガンダムエックス」の事を指す。「GX」と呼ばれる事もある。

アニメ全般については「機動新世紀ガンダムX」を参照。

本項では主役MS(モビルスーツ)の「ガンダムエックス」について記述する。

データ

形式番号GX-9900
全長17.1m
重量7.5t
装甲材質ルナ・チタニウム合金
パイロットジャミル・ニートガロード・ランカイリック・アレル

概要

第7次宇宙戦争において旧地球連邦軍が切り札として開発したニュータイプ専用ガンダムタイプMSの内の一機。

その最大の特徴は、ニュータイプ能力を増幅しGビットや機体制御等を行う「フラッシュシステム」と無線外部エネルギー供給機構「サテライトシステム」を搭載している事であり、月の太陽光発電施設からのマイクロウェーブ送信(厳密にはスーパーマイクロウェーブである)によって膨大なエネルギーを供給できる様になりその出力を利用した戦略レンジ向け大型超長距離ビーム砲でコロニーすら破壊可能な威力を誇る「サテライトキャノン」が使用可能な事である。ガンダムエックス自体もサテライトシステムからエネルギー供給を受けられる為、マイクロウェーブを受信可能な状況ならばエネルギーは実質無限であり常時高出力の武装を使い続ける事が出来る。また、リフレクターと機体各所に分散配置された青い「エネルギーコンダクター」と呼ばれるパーツの併用でMWで受信したエネルギーを蓄える事でMWが受信が出来ない状況となってもサテライトキャノンを使用しない通常戦闘ならば1週間無補給で戦闘継続可能な程のエネルギー総量も持ち合わせている。リフレクターはMW受信以外にもサテライトキャノン使用時とは逆方向にリフレクターの受信面を開いて向け、反発力フィールドを形成し巡航飛行を行う「ホバーリングモード」として使用可能。なお一部で勘違いされているがこのホバーリングモードはあくまで「巡行飛行用」であり飛行自体は背部のバックパックスラスターのみで戦闘機動レベルの飛行まで普通に可能である。

余談だが、このモード時における反発力フィールドによる発光現象から、「光の翼を持つモビルスーツ」との異名が設定されていた事が、当時のプラモデルの解説に載っていた。


その高火力と戦略的優位性故に、起動するにはGコン(Gコントロール・ユニットorGコントローラー)と呼ばれる操縦桿を兼ねた起動キーと、ニュータイプ能力を用いてフラッシュシステムを介しサテライトシステムへの登録を行う必要があるなど、何重ものセーフティが施されている。

ただし、一度登録を行えばニュータイプでなくともサテライトシステムの起動は可能(ガロードが最初にサテライトキャノンを用いた際にはティファがシステムへの登録を行った)。

また、本来は中継衛星を用いて時間・場所に関係無くサテライトシステムを使用出来るのだが、劇中では第七次宇宙戦争によって中継衛星が失われた為、地球上で使用する場合は月が出ていなければチャージ出来ない(月が出ていれば昼間でもチャージできる)という制約が存在する。

照準用ガイドレーザーは地上から月まで目視可能な程高出力で多少の曇り空は関係ないため、厳密には月がほとんど見えない、おぼろげにしか見えない状態であっても月と機体が一直線上になっていれば大抵の場合チャージは可能。

またMS型ビットである12機のGビットの運用が可能でありフルスペック状態では正に決戦兵器に相応しいポテンシャルを発揮する旧連邦最強のMSだった。

反面、その性能をフルに引き出すには優れたNTの存在が不可欠であり、後述の戦果もありNTを戦争の道具とする思想の蔓延に拍車をかけた。


本機はサテライトキャノン以外にも圧倒的な強度を誇りビームの直撃にも耐えるルナチタニウム合金製(宇宙世紀に登場する物とは関係ない別物)の堅牢な装甲・肩部装甲内の大型バーニアとリフレクターユニットによる高い運動性と機動性・地形を問わない汎用性・シンプルながら大出力かつ高機能な武装等、そもそもの出自が決戦兵器である為、汎用機としての基本性能も極めて高い。通常武装もサテライトシステムに対応した大型ビームソードやシールドバスターライフルといった大出力の物を装備し、MSだけでなく戦艦すら簡単に撃破する攻撃力を持つ。陸海空宇宙のあらゆる領域でトップクラスの戦闘力を有する。

実際に大戦中にジャミル・ニートはコロニー落とし阻止の戦略的運用及び旧革命軍との対集団MS戦などの戦術的運用の両面で多大な戦果を挙げている。(皮肉にも結果的にその強力過ぎる存在が旧革命軍に恐怖を与え、世界荒廃の原因の始まりともなるが)

反面、戦後はGビットもほぼ失った上に個人運営のバルチャーの運用するMS単機としてはサテライトキャノンは威力が高過ぎる為に容易に使用出来ない過剰火力(特にフリーデンはバルチャーとしては穏健な交易と廃墟のサルベージが主業であり、原則艦の護衛以上の戦力が必要無い)であった為、ベルティゴ戦での中破を機に対MS戦に適した火力と汎用性を向上させたガンダムエックスディバイダーに改修される。


劇中ではガロード・ランが搭乗した機体(NT-001)と、15年前にジャミルが搭乗した機体(NT-002)の二機が存在。


3号機(NT-003)は大戦中に何らかの理由で破壊、もしくは行方不明となったとされている。2018年発売の『Blu-ray BOX』の連動企画として掲載された後日談作品『NEXT PROLOGUE』において初めて登場し、ついに明かされるかとファンの間で期待が高まるも、これはガロードのNT-001を元のGXと同じ仕様へと修復した機体でしかなかった(つまり3号機=3度目の改修機という紛らわしいネーミング)。


現在、相変わらず3号機の行方は不明である。外伝『UNDER THE MOONLIGHT』において黒いGXが登場しており、これも3号機の候補の一つとなっている。が、この機体が「3号機である」という明確な描写や設定記述はない。


武装

サテライトキャノン

本機最大の特徴ともいえる戦略級兵器で革命軍のコロニー落としに対抗する為に造られた超高出力ビーム砲。最大出力では一撃でコロニーを破壊する事が可能で、射線上の物全てを消滅させ、一瞬で広範囲を殲滅する。Gビットと同時運用する事による全13機の一斉射では最大13基ものコロニーを同時破壊する事すら可能。第7次宇宙戦争ではジャミルがこれを使用し多数のコロニーを破壊した為、サテライトキャノンを恐れた革命軍は作戦を強行し異常な数(資料によって曖昧だが40~50基以上)のコロニーが一気に地球に落とされ、地球上の100億人の人口が9800万人にまで減る人類史上最大の悲劇の引き金となってしまった。

バックパックに接続されており、普段は逆L字に折り畳まれた大型リフレクターと砲身で構成されている。ちなみに後述の大型ビームソード含むこの背部武装のモチーフは実在の人物佐々木小次郎。サテライトシステム起動時はこの大型リフレクターがX時に展開、砲身が右肩に乗りグリップが展開する。マイクロウェーブを受信するとリフレクターとエネルギーコンダクターが青白く光ってエネルギーの変換・蓄積を行い、チャージが完了し引き金を引くと発射される。公式絵やファンアートでは片手で砲撃体勢を取る構図が多いが実際の劇中では精密砲撃時の照準補正の為か両手で保持している場合が多い。

余談だがMWは不可視でありGXの胸部に当てられているのは、MW送信施設の照準用ガイドレーザーであり、このガイドレーザーとGX側の受信部とで「回線リンクが成立する」事でMWの送信が行われる。一部では未だにこのガイドレーザーをMWそのものと誤解したり胸部でMWを受信変換するのだと勘違いしている人が居るがそれらは間違いである。

また、MWが送られてくるまでの僅かなタイムラグを逆手に取り、GXが受信するはずのMWを対象物に当てて、分子振動のエネルギーで爆発を起こす視認可能なガイドレーザーのみを送信させてSMWの送信前に中断する事で乱戦中の戦域で月への道を強制的にあけさせるといった特殊な使い方も劇中で行われている。


シールドバスターライフル

小型シールドとバスターライフル両方の機能を有した武装で未使用時はコンパクトな収納形態となりバックパック右下のコネクタに接続されサテライトシステムを通じてエネルギーチャージされる。下記の大型ビームソード同様、サテライトシステムからのエネルギー供給により大出力かつ高い威力を誇る。射撃時にはグリップが展開されセンサーがポップアップし銃身が延伸展開する事でライフルモードに変形する。シールドモードにはセンサーと銃身を収納しグリップを折り畳んでシールド装甲を展開し変形する。装甲部分は通常の3倍の強度が持たされている。その機構上シールドとライフルの機能を併用不可などの弱点がある。


大型ビームソード

サテライトキャノンの砲尾にマウントされた高出力のビームソード。

大型の護拳付きのグリップ形状を持ち抜刀時はビーム発生部分から断面がX字のビーム刃が発生する。

こちらもサテライトシステムからのエネルギー供給を受けており、それ故に太く巨大な刀身と極めて高い威力を持つ。


ブレストバルカン

インテーク真下に左右二門ずつ装備された実弾兵器。牽制に用いられる。高速弾による高い命中精度を持つ。

特に撃ち分けはせず四門全一斉射で用いられていた。


ショルダーバルカン

一話限りで使用された外付けオプション。左肩上のバックパックハードポイントに設置する。登場早々にガンダムヴァサーゴのクロービーム砲で破壊された。


バリエーション

ガンダムエックスディバイダー

カリス・ノーティラスベルティゴとの戦闘で中破したガンダムエックスを改修した機体。完全破壊されたサテライトキャノンの代わりにシールドと多連装ビーム砲、ブースターを兼ねた複合兵装「ディバイダー」を装備している。


ガンダムエックス(ジャミル・ニート機)

第七次宇宙戦争にて大破。番号はNT-002

新連邦軍により回収され、ガンダムダブルエックスのサテライトシステム登録に使われた。

また、ときた洸一作の外伝「ニュータイプ戦士ジャミル・ニート」において、ジャミルはサテライトキャノン完成前に宇宙用バックパックを装着して出撃。ライラック作戦を阻止している。フェデラルと交戦し半壊してしまったが、戦友の駆るGファルコンに救出され地球へ降下し、荒野にて廃棄される。


ガンダムエックス(リック・アレル機)

外伝『UNDER THE MOONLIGHT』に登場する機体。

ローレライの海に眠っていたが、ニュータイプの少年「カイ」と共に目覚めた。

コックピットには冷凍睡眠装置が備え付けられており、カイはそれによりコックピットで眠りについていたが、他のガンダムにこの装置があるかは不明。

当初はカイが搭乗し、機体色も黒だったが、カイが体調不良を起こしてからはリックの乗機として使用され、カイがガンダムベルフェゴールに搭乗してからはリックの専用機となり、破損した右腕を修理した際に機体色も白に改められた。

修理と色の変更の際に新武装バスターシースライフルとホルスターシールドを装備する事になるが、破損した右腕は正規の部品ではなくでっち上げで作り上げたもので修理されたため、後に故障を起こしてしまう。

この際に使用目的も無くデッドウエイトとなっていたサテライトキャノンはリフレクターを残して外された。ビームサーベルを収納する場所も失われてしまうため、バスターシースライフル側にビームサーベルを収める形式となった。

老朽化に加えて旧世代機のために基本性能は戦後に製造されたディクセン・ホーネットなどに劣るが、ブラック・ホーネット隊に鹵獲された際にディクセン・ホーネットの部品を用いて改修され、ソフトウェアもアップデートされており、基本性能は向上している。


ディクセンとの交戦時の破損や鹵獲により装備は失っていたが、新たにバスターシースライフル・改とゲネイオンシールド(シールドクロー)を装備し(失った装備は回収されていたが、修復・改修されて新装備となったかは不明)、ガンダムX改となった。同時に取り外されていたサテライトキャノンの砲身も再度搭載されたが、再びサテライトシステムを起動することはなかった。ビームサーベルはライフル側に加えてサテライトキャノン側にも搭載され、ビームサーベル二刀流が可能となった。

これらの基本性能と武装強化により改修前は最新鋭機であるディクセンに苦戦を強いられていたが、ガンダムX改になってからはディクセン・モードエックスを抑え込む機動性と重装甲を素手で破壊するパワー、ビットディクセンをビームソードで数機まとめて切り伏せる等、最新機体とも互角以上に戦える性能を獲得している。

既に認証登録済みのためにサテライトシステムは使用可能だが、月の施設が失われたために再設定により衛星軌道の太陽光発電衛星のBATENから照射を受ける。(BATENはSMW中継衛星を回収した発電衛星であり、GXでのアクセスが可能)

BATENは月と比べて30%程に送信出力が落ちているが、キャノンそのものの威力に関連しているかは不明。最終的にBATENは失われた事でSMW送信施設がなくなった事でサテライトシステムの使用はできなくなり、リフレクターの破損によりSMWを受ける事も不可能となった。リックは独立後もGXを継続して使用しており、破損したリフレクターは修復されている。


本機が3号機として目される理由は、1号機はフリーデン関係で保持されている可能性が高いこと(実際後年の漫画では放棄されていなかった)、2号機は大破していて使い物にならないこと、等が挙げられる。ただし先の通り明確な記述がないため、この機体が何号機かは一切わかっていない。


ガンダムX 3号機(NEXT PROLOGUE)

『NEXT PROLOGUE』に登場。名前こそ3号機だが、設定上もう一つ存在すると言われていた3機目のガンダムX(NT-003)ではなく、かつてガロードの愛機としていたガンダムX 1号機(NT-001)を再改修・再生させた機体。つまり、NT-001の3度目の改修機である(原型機⇒サテライトキャノン装備型⇒ディバイダー⇒3号機の流れ)。

旧連邦軍研究施設の残存部品をかき集め、足りない部品は新造して修復したが、かつての姿と異なり肩の部分までライトブルーに塗装されている。装甲や機動性といった全ての基本性能が30%程向上し、リフレクターによる飛行性能も更に上がっている他、大型ビームソードやシールドバスターライフル等の元々の武装に加え、ディバイダーで装備していたビームマシンガンやハイパーバズーカの使用も可能となっている。


ガンダムダブルエックス

新連邦軍が開発したガンダムエックスの後継機。

詳細はガンダムダブルエックスの項を参照。


ガンダムX魔王

ガンダムビルドファイターズ」に登場する改造ガンプラ。

詳細は当該項目参照。


ガンダムアルテミス

「ガンダムブレイカーモバイル」に登場する改造ガンプラ。

本作の主人公が使用するガンプラで、ガンダムXとデスティニーガンダムガンダムF91のミキシングとなっている。


ガンダムアレウス

「ガンダムブレイカーモバイル」に登場する改造ガンプラ。

アルテミスの強化型で、バックパックがデスティニーのウイングになっており、サテライトキャノンが2門に増設されている。

なお、このサテライトキャノンはガンダムDXのツインサテライトキャノンではなく、GXのサテライトキャノンを2つ使用している。


ガンダムヘリオス

ガンダムブレイカーバトローグ」に登場する改造ガンプラ。

アレウスの強化型で、バックパックにフリーダムガンダムの機翼が使用されている。


別名

GX GX-9900


関連項目

機動新世紀ガンダムX

ガンダムダブルエックス Gファルコン

サテライトキャノン サテライトシステム フラッシュシステム

ガロード・ラン ティファ・アディール ジャミル・ニート

ディクセン・ホーネット


アルセーヌガンダムX:『SDガンダムシリーズ』の作品、『SDガンダムワールド ヒーローズ』に登場するガンダムX(及びアルセーヌ・ルパン)モチーフの登場人物

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