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東武鉄道の特急列車一覧の編集履歴

2021-12-07 04:45:47 バージョン

東武鉄道の特急列車一覧

みにこくてつのはながた

本記事では1948年以降の東武鉄道(特に伊勢崎・日光線系統)の特急列車群と、かつて存在した(有料)急行列車群について説明する。

黎明期の東武特急

東武鉄道では戦後の1948年より、伊勢崎・日光線系統にて、別料金を徴収する特急・急行列車を運行してきた。

特急は臨時列車として東武日光発着の『華厳』と、鬼怒川温泉発着の『鬼怒』を設定したのが始まりで、浅草駅を出ると下今市駅まで途中無停車とされ、長らく東武特急の基本的な停車スタイルとして定着することになる。これらは定期列車化に合わせ、ひらがなの『けごん』『きぬ』に改めた。


急行は特急が通過する春日部駅新栃木駅などにも停車してこれを補完する有料優等列車で、『なんたい』『にょほう』『ゆにし』などの愛称が存在した。

一時期、快速用の6000系が使用車種となり、車両のグレードが下がったため快速急行へ改称していた。


また伊勢崎線〜桐生線佐野線では急行のみが設定され、『りょうもう』『こうづけ』などが運行されてきた。停車駅はこちらも浅草駅を出ると、館林駅までは基本的に通過していた。これら伊勢崎線急行はのちに『りょうもう』へ統合されることになる。


いずれも1962年の東京メトロ(当時は営団地下鉄)日比谷線の延伸にともない、上りの降車専用ながら北千住駅にも停車するようになっている。

しかし当時の北千住駅は、切り欠きを持つ島式ホーム2面6線にて浅草駅発着電車と日比谷線直通電車とを捌く必要があったためか、非常に混雑しており、特急・急行とも下りは北千住駅を通過せざるを得ない状況が続いていた。


バブル期以降の東武特急

1970年代からは、特急としてDRC(デラックスロマンスカー)こと1700・1720系による日光・鬼怒川方面への『けごん』『きぬ』、快速急行として6000系(のち6050系)による日光・鬼怒川・宇都宮方面への『だいや』『おじか』『しもつけ』が日光線系統で、急行は1800系による『りょうもう』のみが伊勢崎線系統で運行されてきたが、DRCは1990年に100系(スペーシア)へ、1800系はそのDRCを車体更新した200系へ1編成を除いて置き換えられた。

1988年には宇都宮線直通の快速急行『しもつけ』の運行を開始する。

1991年に快速急行は種別を再度急行へ戻し、急行は使用車種を1800系改造の300・350系に置き換え、東武日光発着は『きりふり』、鬼怒川温泉発着は『ゆのさと』に改めた。さらに野岩鉄道直通の『南会津』の運行を開始し、『しもつけ』と共に、日光線系統の急行列車は4つの愛称を持つようになった。

1997年、北千住駅の改良工事が完成し、日比谷線ホームが高架化され、浅草発着列車・電車の地上ホームと分離されたことで、特急・急行は下りも北千住駅への停車が可能となった。これらは1番線の伊勢崎駅方に設けられた優等列車専用ホームで乗車扱いを実施する。なお、この年から『りょうもう』の種別が特急になった。


有料急行の廃止

東武鉄道においては、長らく伊勢崎・日光線系統の特急・急行について、特急料金は遠距離利用を前提として均一制を取り、急行料金は距離制としていた。

1990年代になると、定期券で乗車可能な列車が登場するようになる。まず急行について、当該列車の愛称の前に「ビジネスライナー」を冠した列車が現れ、これらのみが定期券+急行券で利用可能だった。

1997年のダイヤ改正で特急料金も距離制に移行し、「ビジネスライナー」の別名称を廃止、すべての特急・急行列車が定期券で利用可能になっている。さらに「午後割・夜割」と呼ばれる特急料金が新設され、午後割は浅草駅を午後に出る便、夜割は浅草駅に夜に到着する便において、設定された。その後、2005年に急行『南会津』が廃止になっている(2017年に特急『リバティ会津』として復活)。

この時期には、日光線特急の停車駅がさらに増え、新栃木駅を通過する代わりに栃木駅に停車するようになった反面、急行列車との停車駅の違いが、新栃木駅に停車するか否かのみとなっていた。伊勢崎線の『りょうもう』も全列車が東武動物公園駅に停車するようになっている(春日部駅は通過)。


2006年3月18日のダイヤ改正で、「ミニ国鉄」と呼ばれていた東武鉄道の特急ネットワークに、JR東日本との相互直通運転(湘南新宿ライン東北本線経由。栗橋駅より東武日光線へ入る)による新宿駅発着列車が加わり、新宿〜東武日光・鬼怒川温泉で『日光』『きぬがわ(スペーシアきぬがわ)』の運行が開始される。これらは定期券での乗車は不可能とされた。

一方で急行料金はこのとき既に午後割・夜割特急料金とまったくの同額になっていたこともあり、これを廃止。『きりふり』『ゆのさと』『しもつけ』は全列車が午後割・夜割特急料金を適用する特急に種別を変更し、ここに東武鉄道の有料急行は姿を消した。

なお、特急『ゆのさと』はこのダイヤ改正より臨時列車化されている。


現在

2017年のダイヤ改正からは、『けごん』の分派として特急『スカイツリーライナー』が誕生し、浅草〜春日部のいわゆる出入庫間合い列車が『けごん』より改称された。

また野田線にも特急が新設され、『アーバンパークライナー』と命名されている。

一方で『しもつけ』は利用客低迷もあり廃止になった。


現行の伊勢崎・日光線系統の特急列車愛称一覧

●···100系、◇···200・250系、◆···350系、■···500系、○···JR東日本253系で運行

◇■りょうもう・リバティりょうもう(浅草〜館林、太田、赤城、伊勢崎、葛生)

日光(新宿〜東武日光)

●■けごんリバティけごん(浅草〜新栃木、東武日光)

きりふり(浅草〜春日部、南栗橋、東武日光) ※東武日光発着便は土休日のみ

●■きぬリバティきぬ(浅草〜鬼怒川温泉、鬼怒川公園)※新藤原発あり

きぬがわ・スペーシアきぬがわ(新宿〜鬼怒川温泉)

リバティ会津(浅草〜会津田島)

●■スカイツリーライナー(浅草〜春日部)

■アーバンパークライナー(大宮〜柏、浅草〜大宮ほか)


東上線の特急

池袋駅を起点とする東上線系統でも特急は存在し(一時期廃止されていた)、現在は『川越特急』のみだが、過去には『さだみね』『むさしの』『たまよど』と、秩父鉄道直通の『みつみね』『ながとろ』が存在した。一旦廃止となった際には、寄居駅までの全線を通す唯一の列車として『むさしの』のみが存置されていたが、実際には列車愛称自体がいつしか消滅していた。

なお伊勢崎・日光線系統とは異なり、特急料金の制度そのものが存在せず、これらの東上線特急は当然のことながら一般車両で運行されている。


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列車愛称

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