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ボール(ガンダム)の編集履歴

2021-12-25 23:24:40 バージョン

ボール(ガンダム)

ぼーる

ボールは、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルポッド。

機体データ

型式番号RB-79
所属地球連邦軍
開発ルナツー
生産形態量産機
全高12.8m
本体重量17.2t
全備重量25.0t
出力400kW
推力24,000kg
センサー有効半径4,000m
装甲材質チタン合金
固定武装低反動キャノン砲

概要

型式番号RB-79

宇宙用作業ポッド「SP-W003」を改修し、180mm低反動砲を1門装備した、「モビルポッド」に分類される兵器。

製造に手間とコストのかかるジムを支援するべく、数で押すために大量生産された。

基が作業用ポッドなのでセンサーの有効半径はかなり広く、ザクジムをも上回る為、ジムの火力支援を主任務としている。

一方で、ボール単機種で編成された部隊が投入された例や、サラミス級巡洋艦に搭載されパトロール艦隊を形成する例も見られた。

しかし、元々作業用機械である為に素の戦闘力は非常に低く、前線の兵士からは「丸い棺桶」や「動く棺桶」と揶揄された。

機体の大きさは12.8mと、宇宙世紀に運用されたモビルスーツの中でも小型に分類されるゲドラフと比較しても小さい。


マニピュレーターは燃料電池で駆動され、熱核反応炉を持たないため帰還後の冷却が必要なく、モビルスーツ搭載設備の無い艦での運用が可能なのも利点であった。ただし、熱核融合炉を持たない分、高温で推進剤を燃焼出来ない事から推進剤噴射速度が劣り、推力低下で機動性が低いことや比推力低下で推進剤の燃費が悪い。

また、燃料電池の充電容量の限界から駆動部を激しく動かす事が出来ない為、運動性も低くAMBACも出来ない。

ただし、航宙戦闘機であるセイバーフィッシュやトリアーエズではできない後退もできるので、ジム完成までの連邦軍の戦術の幅を大きく広げることに貢献した。

装甲に関しては一部初期試料では「ルナ・チタニウム合金」という記載が有るがジムの廉価性の設定などと矛盾する事やジムの装甲も「ルナ・チタニウム合金」だった頃の記述であり現在は「チタン合金」に改められている。

特に、(パイロットの生存率は別にして)その生産効率の高さはモビルスーツが実戦投入されるまで宇宙でのジオンの侵攻の遅滞に非常に役立ったものと思われる。


なお、元が作業用ポッドなだけあって安価で数を揃えやすく、他の作業にも流用出来る等の利点から、モビルスーツが一般化した後も一部のコロニーでは防衛部隊にボールを導入している描写が一部作品で見受けられる。


バリエーション

スペースポッド

型式番号SP-W03

ムック『TV版 機動戦士ガンダム ストーリーブック3』が初出で、後に模型企画『MSV』に登場。

ボールの原型となった作業機械。元々は作業員よりも少し大きい程度の小型機であり、これを対MS戦に見合うようスケールアップして武装を施したものが後のボールとなる。


ボールプロトタイプ

型式番号RX-76

『MSV』が初出。機体名は書籍『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』(RX-78-3の型式番号などが初出の本)から。

プロトタイプボール、ボール試作型とも。

スペースポッドを大型化して装甲を施し、ガンタンクの主砲を改良した物を載せた物。

外見は量産機と変わらないが、量産機は本機をそのまま量産した物ではないという説もある。


先行量産型ボール

型式番号RB-79K

アニメ『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。

ボールの先行量産型。

詳細は先行量産型ボールを参照。


ボール改

型式番号RB-79C

アニメ『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場。

ボールの改修型。作業用アームへのサブアームの増設や、姿勢制御用スラスターの追加などの改造が施されている。


フィッシュアイ

型式番号RB-79N

漫画版『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場。

ボールを原型とする水中用モビルポッド。

ジオンによって制圧された海域の奪還を目的にボールの生産ラインを流用して一時的に生産された機体。

ボール本体に水中推進システムとして後部に大型ダクトを有する強力な推進器を装着、機体下部に本体を超える質量を有する大型クロー・アームを装備し、ボールではキャノン砲が装備される部位にはリニア式のロング・スピアーが装備されている。

ジオンの水陸両用モビルスーツよりも小型だが、その運用思想は水中用モビルアーマーに近い。

機動性と静穏性に優れるが、そのサイズと開発期間の短さゆえに関係から航続距離には恵まれず、母艦や潜水艦との連携が必須となる。


ボールF型

型式番号RB-79F

雑誌企画『MSV-R』に登場。

ボールの実戦参加機の高い損耗率を軽減するため、連邦首脳部の改修要請により装甲を強化した機体。

コクピット全面をはじめとする機体各所に装甲板が追加され、後方にはプロペラントタンクとスラスターを装備したブースターパックが増設されるなど防御・機動性能の向上が図られている。

本機は、ボールの生産ラインを活かした生産性の高さや、配備済みの機体への改修作業の容易さが利点であり、実戦において予想をされた性能を示したため、パイロットからの評判も良かったとされる。

漫画『機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルーディスティニー』ではストレイ・キャッツ部隊のシルク准尉とハナ准尉、そしてモルモット隊のアルフ・カムラが搭乗した。


ボールG型

型式番号RB-79G

アトラクション『ガンダムクライシス』に登場。

作業用ボール。武装であるキャノン砲を廃し巨大なクレーンアームを装備、作業用アームにはサブアームが増設されるなど、より作業用としての性能を高められている。

一年戦争末期に開発され、主に工事現場で重宝された。


ボールM型

型式番号RB-79M

『MSV-R』に登場。

機雷散布型ボール。背面から左右に伸びたロッカーに両方で48基の浮遊機雷を装填し、上部の砲塔は機雷コントロールユニットに換装されている。

機雷ロッカーは移動時には後方にたたむ事が可能で、マニピュレーターも通常型に比べて小型化されている。その形状から「ロッカー付き」「ランチボックス」の愛称で呼ばれていた。

ボールの大量配備とアウトレンジからの長射程の弾幕によって公国軍MSに対抗しようとしたが、公国軍MSの運動性と機動性には通用せず、貧弱な防御力と運動性で被害は一方的だった。本機は連邦軍の運用変更の一環として産み出された機体であり、主にルナツーに配備され、地球軌道を巡回するジオンパトロール艦隊の定期航路に機雷を散布する事を主任務とした。

連邦軍による星一号作戦では戦力の不足から通常型のボールへと換装された為、戦後は実機が残されていない。


遠隔誘導操作用ボールユニット

ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション ギャザービート』に登場。

NT試験用ジム・ジャグラーオールレンジ攻撃用端末として改造されたボール。

詳細はジャグラーを参照。


フロッグ・ボール

型式番号RMB-79

雑誌企画『F.M.S.』に登場。

フィッシュアイとは別系統の水中型ボール。ボールの機体後方に水中用と見られるユニットを増設し、新たに水中ミサイルと機雷を装備している。

一年戦争末期にインド洋などで実戦投入され、ジオン軍側からは「オタマジャクシ」と渾名された。


133式ボール

型式番号RB-133

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場。

既にMSが兵器として確立してからかなり経ったはずの宇宙世紀0133年、量産型F91とのハイ・ローミックスによる運用を想定して開発されたボールの後継機。通称「ハイ・ボール」。

マザー・バンガードが地球圏に到達した際に、これを迎え撃った地球連邦軍の戦力として登場した。その後の木星帝国との戦いにも使用された。性能は「ボールよりは強化されている」程度。

この時の機体は、外見から3連装の低反動砲を装備した機体と思われる


Bガンダム

型式番号RB-79

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に登場。

ボールにガンダムを模したマスクを装備した機体。

詳細はBガンダムを参照。


ポリポッドボール

型式番号RB-79PP

フォトストーリー『ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL's Wolrd Challenge』に登場。

アズマ・カール・トンプソン(ボール)が既存のガンプラを改造して製作した模型で、胴体部に4つの脚が装備された多脚歩行戦車となっている


スパロボでの扱い

ジムよりもさらに戦闘能力的に劣るためかスパロボでの出番は意外と少なく、『第4次スーパーロボット大戦』(『第4次S』も含む)とそのリメイクである『F完結編』、『GC』とその移植作である『XO』の合わせて5作品のみである(2017年10月現在)。

『第4次』ではNPCで、続く『F完結編』ではようやくプレイヤー機体として使うことができたが、旧シリーズのゲームバランスの問題もあって最弱ユニットの名を欲しいままにしていた。

しかし、『GC』と『XO』では機体サイズの小ささと宇宙での適応の高さにより「決して強くはないが、宇宙ステージでは意外と避ける」機体となっており、使おうと思えば使えるなど、手の付けられない無い弱さではない。

そのため、敵機捕獲のための部位攻撃要員などに起用すれば意外といい仕事をしてくれる(攻撃力が低く、武装も少ないので序盤の活躍に留まるが)。


Gジェネレーションシリーズでは

原作とほぼ同じであるが、生産するためのコストが低いため集団での砲撃戦闘がメインとなる。

装備されている180mmキャノン砲は実体弾であるが、61式戦車の砲と同じくMAP間攻撃を仕掛けることができる。

初代PSシリーズの最終作『SDガンダム GジェネレーションF』では、支援攻撃システムが導入されたことで防御手段を持たぬ敵ユニットに対して一方的にボコボコにできるという驚異の戦闘能力を発揮する。


ギレンの野望では

Gジェネレーションシリーズと同じく低コスト、短期間で量産できる兵器でビーム撹乱幕を展開するパブリクと同時運用しビグ・ザム封じ込めに活躍する


関連項目

機動戦士ガンダム

ジム オッゴ


ガンダム試作3号機:ある意味ボールをバケモノにしたらどうなるかといった感じだろうが。


ドータップ:『機動新世紀ガンダムX』に登場する類似兵器。水中用に改造されたものも登場している。

アーマードトルーパー:『装甲騎兵ボトムズ』より。棺桶扱いされるマシン繋がり。一機種ではなく、全機種が棺桶という点でボールも真っ青である。

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