概要
物語は、『謎』を食糧とする魔人・脳噛ネウロ(以下:ネウロ)が、「謎」を求めて地上を訪れるところからスタートする。人間界で目立たず生活する為に桂木弥子(以下:ヤコ)を探偵役に仕立て上げ、影でその事件の「謎」を「喰べる」ことを目的とする。主役のネウロと弥子は共通して食に対するこだわりを持ち、本作には「グルメ」「食事」といったテーマが底辺に流れている。
尚、この漫画は推理漫画では無く、「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」であると作者自身が語っており、推理には重きを置かず、代わりに突出したガジェットや荒唐無稽なトリック、犯人の異常な心理と奇怪なリアクションを大きな特徴とする。
あらすじ
主人公のネウロは、「謎」を主食に生きている魔人である。魔界の謎を食べつくした為、人間界にやってくる。
最初にネウロが見つけた謎は、女子高生ヤコの父親、桂木誠一の殺人事件である。警察の捜査は難航する中、ネウロは人間離れした知識と「魔界777ツ道具(まかい777つどうぐ)」を駆使してあっさりと解決してしまう。
その後も地上では目立つ行動をする事が出来ないネウロは、ヤコに探偵役を強要して究極の謎を探すのである。
ヤコは嫌々探偵役を引き受けるが、そうしている内に孤独の歌姫アヤ・エイジアや怪物強盗Xi達に出会い、ヤコ自身に「人の心の底の想いを理解する能力」が芽生えてくる。
登場キャラクター
桂木弥子魔界探偵事務所
警察関係者
- 笹塚衛士(CV:遊佐浩二)
- 石垣筍(CV:鳥海浩輔)
- 笛吹直大(CV:木内秀信)
- 筑紫候平(CV:安元洋貴)
- 篚口結也(CV:佐々木望)
- 等々力志津香
- 筒井壮太(CV:江川央生)
- 薪売触二
- 箕野将三
- 笠木
- 管野広志(CV:中村大樹)
- 比良山平男巡査
- 熊切光彦
- アンドリュー・シクソン
その他の登場人物
- 籠原叶絵(CV:藤村知可)
- 桂木遥(CV:進藤尚美)
- 桂木誠一(CV:大西健晴)
- 早乙女國春(CV:矢尾一樹)
- 浅田忠信(CV:こぶしのぶゆき)
- 春川英輔(CV:津嘉山正種)
- 井伊朋子(CV:津田匠子)
- 絵石家由香(CV:豊口めぐみ)
- 右妻鷹之丞(CV:星野充昭)
- 本城刹那(CV:小林沙苗)
- 池谷通(CV:堀内賢雄)
- 宮迫睦月
- 宮迫達夫
- 本城二三男
- 青膿ゼラ
- 陳ヤマト
- 陳キリト
- 陳アイコ
本編以外のメディアミックスに登場する人物
- 満腹太郎(CV:ウド鈴木)
- 早見笙子(CV:千葉紗子)
- 横井剣次(CV:石住昭彦)
- 野間薫子(CV:松井菜桜子)
- 黒尾独太(CV:小山力也)
- 筧美央(CV:井上喜久子)
- 天知英生(CV:宝亀克寿)
- 野々山ミハル(CV:新野美知)
- 空流まゆ(CV:木下鈴奈)
- アカリ(CV:日笠山亜美)
- 山崎理佳子
- 長谷川恵子
- 一色一
- 山田勝
- 谷口速雄
- 神野墜一
- 神野美佳
アニメ
週刊少年ジャンプ2007年33号にてマッドハウス(他)制作のTVアニメ化を発表。
二次創作の完成度がここまで高いんだから、きっと公式は・・・
←公式。(現実)
日本テレビで、毎週火曜深夜25時29分から放送。当初は関東ローカルだったが、2008年1月より読売テレビと広島テレビで1クール遅れ、同年3月より日テレプラス&サイエンス、中京テレビ、札幌テレビで約5か月遅れで放送。基本的に一話完結。一話一話は原作通りだが、全体的な流れはアニメオリジナルシナリオで進行する。最終話では原作者の松井優征も漫画家役で出演している。
主題歌
オープニングテーマ
「DIRTY」
歌 - ナイトメア
エンディングテーマ
「孤独のヒカリ」
歌 - 加賀美セイラ
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 食【しょく】 |
第2話 | 集【コミュニティ】 |
第3話 | 笑【どく】 |
第4話 | 犬【いぬ】 |
第5話 | 貸【じむしょ】 |
第6話 | 髪【ながいともだち】 |
第7話 | 箱【はこ】 |
第8話 | 夢【みらい】 |
第9話 | 締【しめ】 |
第10話 | 一【ひとりきり】 |
第11話 | 光【きゃっこう】 |
第12話 | 像【ぞう】 |
第13話 | X【サイ】 |
第14話 | 旅【ゆめきぶん】 |
第15話 | 竜【りゅう】 |
第16話 | 春【はる】 |
第17話 | 追【チェイス】 |
第18話 | 鍵【かぎ】 |
第19話 | 2【ふたり】 |
第20話 | 机【おんな】 |
第21話 | 整【び】 |
第22話 | 女【まじょ】 |
第23話 | 責【さい】 |
第24話 | 塞【さい】 |
第25話 | 最【さい】 |
原作との相違点
基本的な設定や展開の方針に関する点
- ネウロが謎を喰うシーンが、原作で省かれた部分も加えて挿入される。
- 時系列が大幅に入れ替わっており、第1話では既に探偵事務所が開かれている。
- 桂木誠一の死の謎をネウロは解こうとせず、弥子が主体となって解明していくものとして謎のまま保留される。
- 桂木遥が誠一の死後取材で海外に行ったまま帰ってこない。そのため弥子は自宅のマンションに1人で暮らしている。
- 桂木誠一の事件にサイが関わっている事になっている。
- 弥子が犯人の主張に対して真っ向から反論するなど、正義感が強いことを強調して描かれる。
- 吾代が事務所に常時勤務しており、出番も増えヒステリア編・慰安旅行編・最後の自分像編などでも登場する。
- 笹塚の過去について言及されない。それにより笛吹・筑紫の出番が大幅に減り(筑紫に至っては24話しか台詞が無い)、笹塚と笛吹の確執も描かれない。
- 石垣がプラモを作っている描写があまり無く、普通に刑事として仕事をしている場面が多い。
- 叶絵・アヤの出番が少なく、早坂兄弟は登場しない。原作で早坂兄弟が担っていた役割は吾代に充られている。
- 望月建雄・等々力志津香も本編には未登場で、それぞれ最終回のエンディングに僅かに登場する。
- サイと吾代が接触している。
- 笹塚がXに殺されていない。最終回でも生きている。
外見に関する点
- 弥子の制服の黄色のベストがピンク色のセーターに変わっている。
- ネウロの手袋・前髪が黒から赤黒い色になっている。
- 海野や大泉ひばりなど、一部のキャラクターの容姿が異なる。
内容・結末に関する点
- 桂木誠一の事件に関して、誠一を殺害したのは竹田刑事ではなく彼の姿を借りたサイに変わっている。
- ヒステリア編の時点で既に電人HALが活動しており(パソコンにHALの文字が映っている)、賀久安由美も電子ドラッグの中毒者であるという設定になっている。
- ヒステリア編のオチが吾代の爆弾処理の様子に変更されている。
- 堀口明が豹変する。
- 初登場時に怪盗“X”がなっているのは筒井壮太で、堀口明はみなみ本人を殺害する。
- 弥子がアヤの歌を聴いて泣き、自分の孤独を思う。
- 桂木遥が誠一の死の謎を解く為に南米に渡っており、弥子もその後を追う。
- サイの犯行動機が、近親憎悪という設定になり俺から私へ変わるシーンがある。
- サイの父親と弥子の父が同一人物で異母姉妹という設定であり、原作でのシックスのクローンという設定は破棄されている。
矛盾点
- 第1話で、魔界能力を使用する際にネウロが脱いだはずのスカーフが現れない。
- ネウロがXに自分の正体を明かすシーンがカットされているが、Xがネウロを魔人だと知っている。
- 弥子と笛吹の面識が無いにも拘らず、弥子が笛吹の事を知っている。
- 犯罪願望のある百舌貴康に電子ドラッグが効いている。
上記の原作との相違点の多さ、オリジナルストーリーの適当さから黒歴史扱いされる事もよくあり、
『ネウロアニメを改善したい!!!脚本改善署名運動』では
累計 【572通】 総文字数 【352,801字】集まってしまう始末。
そして署名運動に対しての中谷プロデューサーのありがたい(笑)回答はこちら。
関連タグ
脳噛ネウロ 桂木弥子 DCS(ドーピングコンソメスープ) ネウロ 弥子