タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ!
「コアメダルを、我が手に…!!」
「"オーズ"は、一人だけでいい…!」
CV:谷昌樹
スーツアクター:田中佳人
概要
かつて封印された先代オーズ、800年前の王が復活した姿。恐竜グリードと共に消えたはずのコアメダルや、大量のセルメダルをその体内に宿している。
復元したと思われるグリードを使役し、世界に暴虐と混沌をまき散らしている。
腰のオーズドライバーには「タカ」「トラ」「バッタ」のコアメダルが装填されている。ドライバーの出自は不明。メダジャリバーと髑髏の意匠がある剣で戦う。
容姿
ベースはタトバコンボだが、こちらはタカヘッドの赤色が薄く、仮面もよく見ると罅割れの意匠がある。複眼も緑色ではなく赤色。
ボディには金色のローブを羽織っており、体格も素のオーズより太く大柄となっている。
能力
本編での回想シーンや『小説版仮面ライダーオーズ』でも見られた先代オーズと同様の凄まじい力を発揮する。さらっとしているが世界人口を崩壊寸前まで追い込むという途方もない暴挙を犯した上に、何気に既に意志のあるメダルが破壊されて『死亡』していたグリードをも復活させている辺りは流石である。
なお、劇中ではアンクやドクター真木といった面々を自身で復活させることはなかった。後者に関してはそもそも王がドクター真木や紫のメダルについて詳しく知らないので、そのまま恐竜メダルは自身の体内に保有していた様子。
アンクを復活させなかった理由は不明だが、彼の意思が宿るタカメダルを映司が所有していた事が関係していると思われる(単に王の気紛れだったという線もあるが、劇中ではほぼこの辺りについては触れられていないので視聴者の見方によって解釈は様々である)。
劇中の時点では大量のメダルを確保していたことも相まってか、コンボチェンジ抜きに映司の変身したオーズやバース等を圧倒するなど、かつての力は一切衰えていない様子であった。
ただ、本編では余程の事がない限りは前線の戦いはほぼグリードの面々に任せていたようで、彼らにはそれ相応のメダルをいくらか譲渡していたのだが…。
グリード吸収態
ウヴァ・カザリ・ガメル・メズールを吸収した、古代王仮面ライダーオーズの強化形態。
オーラングサークルが既存のグリードを模したものに変化し、左腕がカマキリアーム、右腕はトラクロー、右脚はゾウレッグ、左脚はタコニーディアスに変化している。
メダルを吸収したことによって事実上メダルスキャンをする必要がなくなったため、通常のオーズ以上に隙のない攻撃が可能となっている。当然ながらその強さも折り紙つきで、ゴーダの力によって以前よりもパワーアップした映司のラトラーターコンボすら一撃で撃破してしまう程の力を誇る。
一部、『復活のコアメダル』のネタバレを含みます。未見の方は閲覧注意。
オーズ・ラトラーターコンボを難なく撃破した後はゴーダやアンクたちのメダルを全て吸収しようしたが、敢えて王の体内に吸収されたアンクの機転によって体内の恐竜メダル3枚をゴーダに奪われてしまう。
そのままプトティラコンボに再変身したオーズと戦うも、メダルを奪われた上に体内のアンクによって動きを制限された身体では十分に力を発揮することができず、肉体を切り裂かれた際に噴出した大量のセルメダルを利用した強化版グランド・オブ・レイジによって爆散した。しかし…。
なお、この時点での王はアンクのアシストの影響や大量のメダルをメダガブリューで吸収されてある程度弱体化した状態で、更にはこの時のグランド・オブ・レイジは通常のメダルを補食する工程に加えてスキャニングチャージで威力を底上げした強化版である。
相手がコアメダルの破壊能力を持つプトティラコンボであった事といい、ある意味負けるべくして負けた決戦だったとも言える(逆に考えれば「ここまでしないと勝てなかった」という証明でもあるのだが)。
余談
- 演じた谷氏は宇宙戦隊キュウレンジャーのラスボスであるドン・アルマゲを演じている。ドン・アルマゲもまた自分以外の全てを『道具』として軽んじ、自らの欲望にのみ邁進する行動指針は、古代王仮面ライダーオーズと全く同様である。
- 尚、ドン・アルマゲの最終目的は「自分以外の全ての生命を取り込み、取り込んだ者達の不運を糧に自らを『永遠の存在』にする」であり、その意味でも同氏の起用はベストなのかも知れない。