6期猫娘
ろっきねこむすめ
他のシリーズの猫娘のイラストと区別するため、このタグが用いられることがある。
『ゲゲゲの鬼太郎』第6期では公式の表記として「ねこ娘」が使われており、そのタグと併用される。
概要
2期・5期と同じく主役級のヒロインとして殆ど毎回登場するが、5期の様な完全皆勤ではなく、未登場や台詞なし、姿のみの登場回もある。本格的な活躍は他の仲間妖怪同様に第2話からだが、彼女のみ第1話の時点で姿だけは見せていた。
表記は「ねこ娘」。通称である「ニャニャニャのねこ娘」は、本作で初めて本編内でも自称し、使うスマホのユーザー名・「nya3_neko」としても活かされている。
容姿
髪形は原作や過去シリーズの様な刈り上げやショートヘアーではなく、お団子頭(シニヨン)にリボンを結っている。そのためリボンを解くと髪は長い。しかし、本編で実際にその姿が見られたのは47話および96・97話の2度のみであり、いずれも手放しでは喜べない状況でのことだった。
アニメディア、アニメージュといったアニメ雑誌で描き下ろしのイラストが描かれた際、少数ではあるがポニーテールなど異なる髪形で描かれたことがある。-アニメージュ2020年1月号(ゲゲゲの鬼太郎第6期公式(当時)のツイート)
目つきも大きなネコ目ではなく切れ長の瞳になっている。しかも猫らしく昼と夜でも瞳が微妙に異なり、夜間は瞳孔が開いている。
萌えキャラなデザインだった前作から一転して、頭身が高くスタイリッシュになった。
前作の美少女扱いを継承しつつも更に発展進化したようなイメージで、「娘」というより成人女性に近い。
その美しさは、同性の犬山まなから『めっちゃ強いのに、素敵で、綺麗で、すっごくかっこいい』と憧れを抱かれ、女好きな鏡じじいにも惚れられ、仲間の一反木綿がホタテの貝殻で作った水着を着させようとする程。
スタイリッシュな風貌は3期を成長させたような印象だが、毛髪の色は紫で髪形など4期も連想させる(ファンによっては、4期でラクシャサにより成長した姿までの過程みたいに見えるとか)。さらに鬼太郎との身長差(4期ではアニメで唯一鬼太郎とほぼ同じ背丈、6期では著しく大きい)など4期ねこ娘とは共通点や対をなす点が多い。
着ているワンピースもひだのたっぷりしたフレアのミニスカートとなり、スラッとした美脚を覘かせている。
前作でも、人間界の様々なアルバイトでしばしば大人な雰囲気を見せていたが、本作は従来よりも露出度が高い生足に、3期以上の赤いハイヒール、そして色気漂うチョーカー・アンクレットなど、非常にフェティッシュ溢れるデザインとなった。
27話から冬季は通常の生足露出の他にストッキングを履いている姿も見せるようになる。
さらに寒さの厳しい時期(初出34話)は普段のワンピースの上にクリーム色のジャケットを着ている。39話での赤いダウンコートや42話でのダブルボタンの茶色いコートなど、異なる上着を着ていることもあった。
23話の回想では、1980年代には赤一色のスーツを着ており、髪型も異なりバブリーな雰囲気を見せていたことが判明した。また、その時点で既に現在同様の成人女性的な体形になっていたらしく、所謂「ナイスバディ」だった3期・ネコ娘へのリスペクト設定も成されている。
さらに91話の回想では、昭和40年代(1968年および1972年)には当時の流行に乗ったようなワンピースを着ており、前髪は内巻きにカールさせていたことが判明した。こちらはオシャレな2期・猫娘(水玉のワンピース、長いリボンを身につけている)へのリスペクトと考えることもできる。また、何十年も容姿に変化が見られない点は他の妖怪と同じながら、さすがにこの昭和40年代の頃は半世紀前だけに、半妖怪のねこ娘は現在よりは若干背丈も低く顔つきも幼さが少し残っている。
猫化した際は従来同様の化け猫顔になる。普段が人間と変わらない美少女なだけにギャップが大きく、本編前にまずOP映像で度肝を抜かれた視聴者も少なくない。両足も猫の後ろ足の様な形の動きを見せており(横から見ると分かりやすい)、長い手足も相まってお馴染みの四足走行が従来以上に自然になっている。
身長・体重などは公式でも未発表だが、ねずみ男が原作設定で身長160cmにして本作ではねこ娘が更に長身であるため、少なくともねこ娘の身長が160cmより高いのだけは明確である。
また、ほぼ成人同様な体形から3期の様な公式スリーサイズが設定されているかも、まだ明らかにはされていないが、服装から見せている雰囲気は、比較的スレンダー系なスタイルの良さを醸し出している。
性格・エピソード
普段は誰に対してもクールに振舞っており、従来の勝気な部分を受け継ぎつつ、どこか冷たげな雰囲気も漂わせている。
従来のシリーズ同様に鬼太郎とは幼なじみで、ゲゲゲハウスへも毎日のように出入りしており、妖怪退治の依頼時には共に行動する傾向だが、本作では、そんな鬼太郎に対してもツンとした態度で接する事も少なくなかった。
しかし鬼太郎の事は常日頃から強く意識しており、従来と変わらず鬼太郎に対し恋愛感情を寄せている。鬼太郎親子が旅行中も留守番を引き受けるほどだが、ゲゲゲハウスを掃除しようと考える時すら周囲に誰もいなくても素直になれずにいる。鬼太郎に褒められたり助けられたりすると、顔を赤らめるのが定番となっている。しかし、名無し編(重大なネタバレ注意)以降は素直な言動を見せることが多くなったという意見もある。
猫娘がゲゲゲハウス内に居る時は、よく室内にある木の切り株を椅子代わりにして腰かけている。
14話で訪れた夢の世界では、鬼太郎に「お姫様抱っこ」されてプロポーズを受ける夢を見て幸せに浸っていた。ただし、夢の世界の鬼太郎は成人男性に近い体形になっている。このことについては後に「『夢の中の鬼太郎はイケメン』と書いたらアニメではこうなっていた」と、ゲゲゲ忌2021でのオーディオコメンタリーで明かされた。つまり、ねこ娘は鬼太郎をイケメンと思っているということになる。なお、同話にて目玉おやじと砂かけ婆から説明されるまで、本作では目玉おやじに昔は普通の体があった事を知らなかった。
ねずみ男とは相変わらず天敵関係であり、悪事を働くたびこらしめている。しかし半妖怪というその境遇には何かしら思う所があるようで、彼が人間からも妖怪からも疎外されてきた過去を吐露した際には、普段なら皮肉を必ず言って返す彼女も、珍しく複雑な表情で黙っていた。
また結婚詐欺師の石妖に騙され生気を失ったねずみ男に対し、敢えて厳しい言葉をぶつけ活を入れて元気を取り戻させたうえ、被害者の署名を集めて訴えようと一日中行動した。そして追い詰めた石妖に対し、「ねずみ男の敵!!」と烈しい敵意を向けたが、その石妖をかばうねずみ男の気持ちを慮り、複雑な表情を浮かべるなど、仲間としての情は厚い。
本作でも5期と同様に現代の人間社会へ溶け込んでおり、SNSを利用している。
鬼太郎と協力し、幽霊電車での仕掛人として人間を成敗した際には(人間を驚かすためだけだったのかもしれないが)着信音をお経にしていた。
使用料金を払う必要があるスマホを使用してゲームまで遊んでいるのだが、どういった手段でお金を得ているかは不明。人間界の商店街やデパートにて普通に買い物する事も多いので、過去のシリーズ同様に何らかの収入を得ているのは間違いないようである。
ちなみに本作では、他の妖怪たちもスマホを持っている者がいるが、あくまで妖怪同士で人間に知られていない独自のネット通信らしく、そのスマホも妖怪界で製造された専用機種の可能性がある(本作は、砂かけ婆も人間界のデジタル機器類に対応できている)。人間界でSNS等のやり取りをしながら情報を収集しているのは、猫娘とねずみ男だけのようである。
24話でネット上で情報収集するために拡散した際、普段から使ってるスマホのユーザー名・「nya3_neko」の前に、かつて『鬼太郎夜話』編で登場した猫娘と同じ「寝子」という名前をハンドルネームとして付けていた。また、1話では猫娘とは別の「猫子」が、アニメキャラ「ニャニャニャの猫子さん」として描かれている(寝子と猫子については当該記事を参照)。猫子は、これまでの漫画やアニメでも何度も鬼太郎一味の猫娘とは別個体として登場している。5期では妖怪横丁にも住んでいる模様。
思いがけず知り合いになった犬山まなに対しては、鬼太郎を助けた彼女の存在が気になったらしく、彼女の自宅に顔をわざわざ見に行っている。当初はまなに対し、剣呑な態度を嫉妬からとっていたが、鬼太郎がやられて恐怖する彼女を励まし、身を呈して庇ったことがきっかけで「ねこ姉さん」と呼ばれ慕われるようになった。
その後はスマホのLINE(作中ではLEIN)で連絡を取りあい、交流を深めている。鬼太郎への接触方法が妖怪ポスト以外限られている事もあるが、危機に陥った時にSOSを送られるなど頼りにされている。電話番号も交換しており、これが戦闘の状況を変える決め手となったこともある。
偶然知り合った老夫婦を手助けし、畑仕事を手伝うなど、実際は心優しい性格である。普段のスタイルは現代風だが、農業は好きだといい、まなにも「木も花も虫も獣も‥‥‥人も妖怪も。どれも同じ。全てが自然を形作る要素でしかないのに、人間はそれを忘れがち」と教えている。
- この台詞は声を担当する庄司宇芽香がオーディションを受けた時に、ちょうど出来上がった18話の脚本からテスト用原稿へ加えられたものでもあり、庄司が猫娘役に抜擢される決め手の一つともなった。
農作業時には実用性からもんぺを着用したが、鬼太郎にイメージダウンを抱かれる事を危惧して、鬼太郎親子に食べてもらおうとこっそり届けていた野菜の事を訊かれた際にも「わたしは知らないから」と顔を赤らめ否定していた(結局ばれたが)。
本作でも5期に登場したクロのように、妖怪ポストへの手紙を届ける役割をしたり猫娘へ情報を伝えたりする仲良しな黒猫がいる(鳴き声は猫娘役の庄司宇芽香氏が二役)。
OPの運動会では、天敵同士のねずみ男とも抵抗なく二人三脚のペアを組んでいる。
戦闘時には姉御風な勇ましさを見せるが、河童に尻子玉を抜かれそうになった時は流石に尻を押さえて逃げ回るなど、女性らしい羞恥心を持ち合わせている。
女の子妖怪の友達が多く、雪女のゆきから恋の相談を受ける事もあった。
さらに学校怪談で有名なトイレの花子さん(ゲゲゲの鬼太郎)とも友達であり、彼女にストーカーしていた都市伝説妖怪ヨースケくんを徹底的に叩きのめすなど、友達を苦しめる相手は絶対に許さない。
10話では、鬼太郎が不在にも拘わらず一人で敵妖怪を退治した(尤も、相手は妖怪なのにただのストーカーだったが)
17話では素晴らしい笑顔で蟹を食べており、ホタテも好きと言っている事から、生魚だけでなく魚介類全般が好きである模様。
10話でねずみ男がまなの弁当に生きた魚を丸ごと提供した際に、気味悪がったまなに「わたしなら美味しくいただいちゃうわね」の微笑んだ一方で、27話でマレーシアの妖怪たちが振舞った虫の唐揚げのような郷土料理は気持ち悪がるなど、抵抗なく食べた鬼太郎や「酒のアテにいい」と喜んでいた子泣き爺たち他の仲間妖怪と異なり、妖怪として人間が抵抗感じる食材に平気な部分と、大抵の妖怪が平気な食材に人間と同じような拒否反応を示す部分も併せ持っている。
72話では鬼太郎を思う気持ちが明らかになった。詳細はキタネコを参照。また、ゲゲゲハウスに差し入れをしに行く前に入念にシミュレーションを繰り返す姿が描かれた。
77話では猫仙人を倒した直後、猫を粗末にした人間を救助するも恩を仇で返されたことで、腹を立てて威嚇するも、助けたことを後悔してしまう。目玉おやじの慰めも虚しく、ぬらりひょんと朱の盆の罠にはまって鬼太郎親子と共に他の妖怪達から孤立してしまう。しかし、その後飼っている猫を大事にしている老婆から、助けてくれた礼としてお辞儀をする姿を見てどうにか持ち堪えた。
能力
これまでの猫娘は戦闘力に関しては一味でも下の方だったが、今期では他のメンバーがあまり戦闘に参加しないこともあり、鬼太郎に次ぐほどの戦闘要員となった。
歴代以上の敏捷性・ジャンプ力・キック力を見せる他、パンチ力やパワーにも自信を持っている。
攻撃を受けても即座に受け身を取れる程の防御力や、至近距離からのレーザー攻撃も紙一重でかわす程に反射神経も優れている。
特にメイン武器である鋭い爪の威力に至っては、日常的なお仕置きとしてねずみ男の顔などを単にひっかくだけに留まらず、戦闘モードに入れば爪を更に鎌の刃のように伸ばして強い妖怪の体でも簡単に切り裂くことすらできる(ただし、極端に硬いものは切れない)など、歴代のレベルを大幅に上回っている(例えれば、まるで同じ東映アニメ作品における某ロボ超人の必殺技のような描写である)。爪による切断は、食材を捌く際の包丁代わりに応用する事もある。(18話『かわうそのウソ』)
ただ、本作では鋭い牙による噛みつき攻撃を見せることはなかった。
その高い戦闘力から、歴代最強な猫娘と評されることもしばしば。
Pixiv上にて
放送前は鬼太郎ファミリーの中でも最も激変した容姿を注目され、放送されると
- 鬼太郎に対するツンデレな描写
- まなを庇う際の(女子だが)漢気溢れる女性語口調
- 普段な美人さと狂暴な妖怪顔のギャップ
- 強い妖怪を相手に善戦できる高い戦闘能力
- まなに「ねこ姉さん」と呼ばれた時の照れ顔
などに多くの視聴者が射止められ、pixivにも多数のイラストが投稿されるようになった。
タグでは「ねこ娘」のほか「6期猫娘」も用いられる。または過去シリーズの猫娘との区別化のためにファンからもまなから付けられた「ねこ姉さん」というあだ名で呼ばれつつある。
余談
- 「ねこ姉さん」となったデザインや活躍について、水木プロも「東映さん信じて間違いなかったです。ねこ娘が進化して嬉しいです」と述べ、生前水木御大と親交が深く志を継いでる荒俣宏・京極夏彦・佐野史郎といった各界の著名人も、「今回のアレンジは大成功で、水木先生も必ず大喜びされてると思いますよ。先生はああいうのが大好きな方でしたから、今頃『フハッ』ってなられてるでしょうね」などと太鼓判を押している。
- 名無しの一件の解決後に幼い姿で復活したが、これは「その後のゲゲゲの鬼太郎」でねずみ男と (鬼太郎親子と同棲する権利を巡って)殺し合い、魔王の生け贄として地獄に連れ去られ、その後に別個体にも見える、より幼い猫娘が現れたのに似ているかもしれない。また、閻魔大王様からの特別の計らいを賜ったのは4期以来となる(5期でも、ねずみ男と一緒に特命を受けていたりした)。寝子が自らの意思で地獄に留まったのと対称的とも言える。
- バブル時代の猫娘の衣装は、実写版映画「千年呪い歌」での猫娘の衣装にも似ている。
人称・口調・口癖・呼称(アニメ第6期準拠)
一人称 |
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二人称 |
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口調 | |
口癖 |
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呼称 |
関連人物への呼称
関連人物 | 呼称 |
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鬼太郎 | 鬼太郎 |
目玉おやじ | 親父さん |
ねずみ男 | ねずみ男 |
砂かけばばあ | 砂かけばばあ |
子泣きじじい | 子泣きじじい |
一反もめん | 一反もめん |
ぬりかべ | ぬりかべ |
ぬらりひょん | ぬらりひょん |
朱の盆 | 朱の盆 |
バックベアード | バックベアード |
アデル | アデル |
アニエス | アニエス |
カミーラ | カミーラ、おばさん |
犬山まな | まな |
関連人物からの呼称
関連人物 | 呼称 |
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鬼太郎 | ねこ娘 |
目玉おやじ | ねこ娘 |
ねずみ男 | ねこ娘 |
砂かけばばあ | ねこ娘 |
子泣きじじい | ねこ娘 |
一反もめん | ねこ娘 |
ぬりかべ | ねこ娘 |
ぬらりひょん | お嬢さん |
朱の盆 | ねこ娘 |
バックベアード | 日本妖怪 |
アデル | ねこ娘 |
アニエス | ねこ娘 |
カミーラ | 子娘 |
鬼童伊吹丸 | 猫の物の怪、猫 |
犬山まな | ねこ姉さん |