概要
東京地下鉄(東京メトロ)南北線の延長区間にあたる赤羽岩淵駅(東京都北区)から浦和美園駅(埼玉県さいたま市緑区)までを結ぶ14.6kmの路線を運営する第三セクター鉄道会社である。南北線と同線を通じて東急目黒線と相互直通運転を行っている。
終着駅の浦和美園駅は2002年にFIFAワールドカップの試合が行われたこともある埼玉スタジアム2002の最寄り駅であり、公募した路線愛称もこれにちなんで「埼玉スタジアム線」とされている。
また、荒川を地下トンネルで横断する唯一の鉄道でもある。同時に荒川の水を、水質の悪い綾瀬川や芝川などへ流す導水管も当線のトンネルに組み込まれている。
距離の割に運賃が高額なため『埼玉高額鉄道』と揶揄される場合もある。
運賃は初乗り210円、全区間乗ると460円で、初乗り運賃では京都市営地下鉄と並ぶ。
2020年5月31日までは北神急行電鉄(370円、ただし駅間距離が長い事に注意)、舞浜リゾートライン(260円)、横浜シーサイドライン(230円)に次ぐ4番目だったが、北神急行電鉄が神戸市交通局に路線を譲渡し消滅したため、2020年6月1日より3番目にランクアップした。
だが、直通先が東京メトロということもあってか高い割には利用者が増えている。そういう意味では東葉高速鉄道(初乗り210円)に近い路線である。
尚、利用者の増加と相鉄新横浜線の延伸工事の影響で2022年から順次8両編成に増結予定となっている。
又、岩槻延伸に併せて2022年4月に近畿車輛から8両1編成が発注された。1
8両編成車は2022年度上半期から運行予定。
岩槻・蓮田方面への延伸計画はあるが未着工。
又、岩槻方面延伸に併せて8両編成の新造車の増備が行われる上、快速運転を想定して鳩ケ谷駅及び埼玉高速鉄道の改良工事も行われる見込み。
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 接続路線 | 備考 |
---|---|---|---|
↑東京地下鉄南北線(N-19)(目黒駅経由東京急行電鉄目黒線日吉駅まで直通運転) | |||
SR19 | 赤羽岩淵 | 東京メトロ管理駅 | |
SR20 | 川口元郷 | ||
SR21 | 南鳩ケ谷 | ||
SR22 | 鳩ケ谷 | ||
SR23 | 新井宿 | ||
SR24 | 戸塚安行 | ||
SR25 | 東川口 | 武蔵野線 | |
SR26 | 浦和美園 | 埼玉スタジアム2002最寄駅。臨時ホーム設置 |
主な車両
乗り入れ予定車両
その他
本路線とは直接的なつながりはないものの、かつて1938年まで戸塚安行駅付近にあった神根駅から武州大門(浦和美園駅付近)、岩槻(現存する東武野田線の同名駅とは別位置)を経て蓮田駅に至る「武州鉄道」という鉄道が存在していた。この鉄道会社は神根から赤羽方面へと南進する計画を有しており、更に王子電軌(後の都電27系統)に直通して王子方面へ向かうという構想も存在していた(資金難から実現する前に廃線となってしまったが)。埼玉高速鉄道の現在の路線はまさにこの武州鉄道の実現しなかった延伸ルートと合致しており、蓮田延伸計画もまた武州鉄道の再来と言えるのかもしれない。
関連イラスト
備考
埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線 8両編成列車を運行します! 2022年度上期の運行に向けて工事を開始いたします! ~ご利用のお客さまのために、地域のために、輸送力増強~