お金
おかね
お金とは
銀行券や硬貨、通帳の数字や小切手や手形や売掛金や買掛金など様々な形をとっているが
つまるところ債権と債務、貸し借りの記録をお金という。
労働により賃金を得て居るのみの人はなかなか実感がわかないであろうが、その受取った給与とは必ず誰かの借金によって生まれた物を受け取っており、国や企業、誰かの借金によって出来たものを受け取っているのである。
お金とは宛書きのないIOU(I OWE YOU:私はあなたに借りがある)借用書であり債権書なのである。
手元にある通貨の発行者を見てほしい、
日本に住む人ならば紙幣には日本銀行券と書かれているだろうし硬貨ならば日本国政府が発行してるため日本国と刻印があるはずだ。
発行者にとっては債務、所持者にとっては債券という資産になる性質を持つ。
日銀にとって発行した日本銀行券は借金であるし、
政府にとって発行した硬貨や国債は借金である。
とりあえずお金が無いと(少なくとも現代世界では)生きていくのは大変難しい。
日々の支払いに追われれば脳の思考リソースを常に奪われるデバフがかかり、独力で貧困から抜け出すというのは途方もなく難しいことなのである。
インドのサトウキビ農家を対象に貧乏な状態である収穫前の時とお金持ちな状態である収穫後の時の2回IQテストをした所試験結果に9~13ポイントほど差があったという。貧乏であるという事は、まるでブラック企業に勤めてサビ残徹夜をしたかのように頭がまわらないのだ。
お金とはお金が動いたときに発生する価値を生むため、
お金を受け渡しをしてモノやサービスを得たり作ったりして
生活を豊かにするために存在しているのである。
「金よりも大切なものがある」と言われているが、本当にその通りでありそのお金よりも大切なものしかこの世には無いのである。本来は。
しかしデフレ状況下ではお金はいずれ価値が上がるであろうと予想してしまうため手放しづらくなり、その価値観も逆転しがちで大切なものを見失いやすい。
それ故に、このお金欲しさに現実、フィクションを問わず、様々な事件が起こる。
殺人の動機で、最も多いのが金銭問題とも言われるくらいである。
お金の種類(単位)
日本円:日本のお金。一昔前は円より下の単位も使われていたが、第二次世界大戦終結後は円以外の硬貨・貨幣はほぼなくなった。
戦後しばらくは、ドッジ・ラインと呼ばれるドルに対する固定相場が設定されていた為、人気のある通貨だった。
現状でも、信頼度はUSドルに次ぐ2番目と言われており、変動相場制を導入しているがプラザ合意以降は$1≒¥90~140あたりを行ったり来たりしている。
米ドル:単に「ドル」というと、この米国ドルを指す。国をまたいだ決済によく使われており、基本通貨として通じる地域もある。
UKパウンド:通貨の意味で「ポンド」とした場合大抵イギリスのお金を指す。なお「ポンド」はUSイングリッシュで本来は「パウンド」の方が近いらしい。為替レート変動値が凄まじく一瞬にして大富豪にも大貧民にもなれる、通称「悪魔の通貨」。折を見てユーロに統一する動きもあったが、イギリスのEU離脱で白紙状態となった。
ユーロ:ヨーロッパで使われるお金。ヨーロッパにもともとあった通貨をいくつも廃して設定されたが、前途はかなり多難。米ドルほどではないが、ユーロ圏外でも通じる地域はかなり多い。
ルーブル:ロシア連邦のお金。ソ連時代も同じ呼び方をしていたが、冷戦崩壊後は東欧での基軸通貨としての地位を失いロシアローカルな通貨となっていた。しかし現在は信頼性云々よりもおそらく日本人の大半が途方に暮れるのがその呼び方の慣例。
人民元:中華人民共和国のお金。中国では「人民幣」と表記する。正確には「圓」(円と同字)であり、お札にも「圓」or「圆」と書いてある。ちなみに台湾のニュー台湾ドル、韓国・北朝鮮のウォン、モンゴルもトゥグルグも漢字表記すると「圓」であり、東アジア諸国はお金の単位として「圓」(円)という単位を共有していると言える。なお人民元の状況は……「偽札が大量に出回っているっていうか売られてる」との情報があり信頼度がない、この為GDP2位に浮上しても「まだ$ベースでは日本抜いてねぇだろ」と言われる原因になっている。
台湾ドル:台湾の通貨
ジンバブエドル:ケツ拭く紙にもなりゃしない(廃止済)
ウォン:公式為替レートでは1USドル≒130北朝鮮ウォンで、なんと韓国ウォンの約10倍の価値がある!! ……のだが現実は非常に厳しく、実は固定レートで実態とは乖離しており、現実の取引は主に闇為替で行われ1USドル≒8500北朝鮮ウォン( 韓国ウォンの約1/8倍の価値 )という状況とのこと。
キープ:古代インカ帝国における縄の結び目のこと、租税管理や国勢調査などの統計記述に用いられキプカマヨク(結縄司)という役職の役人が会計や統計管理を担い、色や結び目の距離、数、大きさ、形、ねじれ方等によって情報を記録することでその結び目が通貨の役割をしていた。
クウェート・ディナール:クウェートの通貨。USドルに対し最も価値が高い通貨である。
※「通貨」の一覧も参照。
お金の雑学
現存最古のお金…貝殻
現存最古の鋳造貨幣…エレクトロン貨(紀元前7世紀)
日本最古の貨幣…和同開珎(8世紀初頭) ※異説もある。
側面にギザギザのある10円玉…昭和26年~昭和33年に製造された10円玉。レアもん。50年以上経た現在も流通中。