概要
主にYouTubeに投稿されている、東方Projectの二次創作作品。
作者はpixivやTwitterでも活動しているかわやばぐ氏。
内容としては、豊聡耳神子(ミミズク)とレミリア・スカーレット(コウモリ)が織りなす、やり取りを中心に話が展開する。(この二人が登場しない回も存在する)
ゆっくりボイスとそれなりの百合要素がある。
現在までに第10話+第1~5話までのNG集を含めた、合計11本が投稿されている。
最大の特徴は、かわやばぐ氏独特の柔らかくかつ、美しい絵柄である。また、キャラクターに動きがあるときの滑らかさや、アニメーションとしての魅せ方の上手さも魅力的だ。
ストーリーも作り込まれていて、みこレミをただ押し出すだけでなく、この二人がつるんだら幻想郷にどのような影響があると考えられるか、周りから見た印象がどうなのかを丁寧に描いている点にも注目。
登場するキャラクターの衣装にはオリジナル要素が入っており、原作と比べるとかなり印象が変わっているキャラも存在する。
登場キャラクター
◆主人公
「私が人間として生きた時代に出会っていたらきっと君を放ってはおかなかったよ」
このシリーズの主人公。
玄関に飾るための置き物を模索したところ、自身のセンスを屠自古に理解して貰えなかったため、家を飛び出し、レミリアと出会う。
レミリアのことは「女史」と呼んでいる。
なかなかのプレイボーイ(女性だが)で、きれいな女性を見ると必ずと言ってもいいほど声をかけるらしい。
事実、第7話で旧地獄を訪れた際にも、パルスィが妬みをつかさどる妖怪と分かっておきながらも彼女のことをナンパしている。
寝起きが悪く、起こされた直後は不機嫌になる。
ちなみに聖のことは苦手なようだが、果たして?
「ひょっとして歯の浮くような台詞を眉ひとつ動かさず言える人?」
このシリーズのもう一人の主人公。
草むらで自分のカリスマを探していた(?)ところ、神子と偶然出会う。
神子が自宅で受けた待遇が自身のと似ていたため彼女と意気投合し、彼女の家に、「威厳の再興と維持を考える会」と題して、花札をして遊んだり、逆に彼女を夕食に誘ったりするほどの仲となる。
そのルックスと言動の可愛さ故に周りからよく「天使のような悪魔」と表現されるが、彼女自身はそれを不本意に思っている。
ちなみに、NG集では事あるごとにスタッフあるいはディレクター(恐らくかわやばぐ氏本人と思われる)に苦言を呈しており、中々の大物女優っぷりを発揮している。
◆神霊廟組
「私はそろそろ夕飯の用意をしないと… 10分前には呼びますからしっかり手を洗ってきてくださいね」
神霊廟に住む亡霊。第1話から登場。
神子の身の回りの世話をする奥さん兼お母さん役()。
ツッコミ役で、神霊廟や神子本人の威厳の為に神子のナンパ癖を直そうとする。
堅物のような振る舞いをしているが、本当は甘い物好き、可愛いもの好きで、本心ではレミリアをモフモフしたいと思っている。
そのことを神子や娘々らに見抜かれており、よくいじられる。
意外な事にNGテイクをそれなりに多く出していたらしい。
「芳香ちゃんそのふぅ〜っていうのやめなさい」
神霊廟に住む邪仙。
常に芳香を連れており、ミミズクとコウモリの有り様を影で(面白半分に)見守っている。
第3話では、余計なことを口走り、芳香共々(理不尽)屠自古に電撃でお仕置きされる、という体を張った芸人魂を披露した。
しばしば目を閉じており、若干糸目キャラっぽい印象を受ける。
「わかったぞ〜せーがぁ」
娘々によって蘇生させられたキョンシー。
キョンシーであるが故か、周りの人物関係を気にしていないように見える。
額に付いているお札をふぅーふぅーする可愛い癖があり、その度に娘々に止められている。
お札には表に「きょん」、裏には「ふぅーふぅーをやめなさい」と書かれている。
第9話では、マミゾウによりお札を取られてしまい、原作ネタに倣って墓地にて歌を詠んでいた。
歌の内容は何故か下ネタ。
またお札がはがれると、語彙力が上がるという謎の副作用がある。
「これこれ 妖風情が当然のように自分家よろしく入ってくるでないよ」
神霊廟に住む道士。
近頃、レミリアを始めとした妖風情が霊廟に入り浸っていることを気にしており、そのことをなぜか命蓮寺に愚痴るのが最近の日課となっている。
実はそれは命蓮寺で一輪達とくっちゃべる時間を延ばす為の口実であり、本心ではレミリアの事を嫌っていない。
寺に通ううちに一輪から友人以上の特別な感情を抱かれるのだが、彼女自身はそのことに気づいていない。
◆紅魔館組
「お嬢様の可愛さに正気を失う気持ちはわかるけど そもそもお嬢様はすでに私のものだからね?」
紅魔館のメイド長。屠自古と同様にこちらも第1話から登場する。
主であるレミリアの可愛さを誰よりも理解しており、彼女のためなら地獄の底までもついていく覚悟。
屠自古とは(従者という立場的に)似た者同士であるにも関わらず、第1話から険悪な雰囲気になっており、第6話にて、ついに本格的に対面。
だが、話しているうちにお互いレミリアの可愛さを理解し合える仲となり、神子&レミリアが見つけた時には、二人で泣き崩れていた。
「だから魔理沙は本泥棒じゃなくてわたしに会いに来た友人 会いに来てくれてありがと♡」
紅魔館の図書館にいる魔女。
レミリアの親友で、極度のコミュ障。
魔理沙と仲良くしたい(最終目的は彼女にプロポーズさせる事)と願っているのだが、コミュ障であるがゆえになかなか上手くいかない。
とある人物が著した、ハウツー本を愛読しており、本人曰く「心のバイブル」。
因みに服装が初登場の第5話、及び第6話では、従来のZUN帽だったが、第7話からフードに変わっており、第8話で本人が言及している。
「どうですか私のコレクション 他にもまだまだありますよ〜?」
パチュリーの使い魔。
自分の失態を他人に擦り付けたり、お仕置きをくらった腹いせに魔理沙に図書館に設置されているトラップについて情報を流したり、さらにその情報も魔理沙を捕らえるための罠だったりとなかなか腹黒い性格をしている。
腐女子でもあり、彼女自慢のコレクションが図書館の棚を一つ勝手に占領しているほど。
また、他者の恋模様に妙に興奮する精神の持ち主である。
「ご来館の通達は承ってます、ようこそ紅魔館へ」
紅魔館の門番。
しかし相変わらず居眠りしているので警備がザル。
シリーズ中何度も魔理沙の侵入を許しているほか、神霊廟組が遊びに来た時も居眠りの間に侵入されている。
神子曰く「起きてさえいれば優秀な門番」。
「お花を摘みに起きました! 寝間着じゃないのは寝る前のお着替えをサボったからです!」
レミリアの妹。
少々サイコパスな性格で、レミリア曰く「一番遭遇しちゃいけない奴」。
自身の「何でもデストロイする程度の能力」を使った、『きゅっとしてガマン』という遊びを発明したらしい。
余談だが、かわやばぐ氏曰く「狂った子の敬語好きで動画でもフランは敬語多い侍です」。
◆旧地獄及び地霊殿組
「人里で見かけた楽しそうな人についてったらいつの間にかここに来ちゃったの」
覚妖怪であり、古明地さとりの妹。第3話にて初登場。
娘々曰く「自分以上に神出鬼没な隠密少女(ステルスガール)」。
彼女についてきて、神霊廟にやって来る。
初登場時は無邪気な可愛い少女、といった雰囲気だったが、第7話で再登場した際は実は姉よりもしっかりした性格であることが判明した。
挨拶がてら、ハグをされるのを好む。
サードアイに絆創膏が貼ってあるのが特徴的。
「今大事なのは私がレミリアさん大好きかつ さとレミは正義という真理のみであって…!」
地霊殿の主であり、古明地こいしの姉。
自身の能力や立場に誇りを持っており、『11点の女』ネタが反映された性格。
それ故に自分のことが大好きで、自分との共通点が多いレミリアと友人以上の関係を持ちたがっている。
気にいった者をペットにして調教してしまう癖があり、レミリアのこともペットにしようと画策する。
ただ、自分の考えていることをすぐ口走ってしまうため、レミリアに全てばれてしまう。
赤面させ隊の影響で、こいし曰く「おぼこの癖に知識だけは豊富な耳年増モンスター」になってしまっている。
髪型、服装などが原作と大きく異なっており、見た目の印象が一番変わったキャラクターである。
「お手が早いですねさとり様♡ どうかうちの主を楽しませてあげてくださいね〜レミリアさん」
さとりのペットにして火車。
たまたまレミリアがさとりにマウントを取っていたところへ部屋に入ってきて、妙に興奮していた。
その姿はどこか小悪魔を彷彿とさせる。
さとりから間違って口走った彼女自身のミスを擦り付けられていた。(理不尽)
「さとり様大変! すっごい大物が来てるんだよ」
お燐と同じくさとりのペット。
超がつくほどの馬鹿正直なうえ鳥頭であり、神子が地霊殿にやってきたのをさとりに報告するも、「名前は聞いたけど忘れた!」と言う始末。
さとりも「正直でいい子」と半ば諦めているように思える。
「あなた今すごくいい顔してる その子を全霊で愛してあげて」
旧地獄の橋に佇んでいたところを神子にナンパされる。
原作及び、二次創作でよく描かれるような妬みキャラではなく、あくまで他者の妬みなどの感情に影響を及ぼす力がある、という設定である。
勇儀と付き合っており、さらには神子にも大切な人がいることを感じ取ったため、彼女の誘いを断った。
「正直者なら色惚けでも構やしないが、軟派者は好かないねぇ」
旧地獄に住まう鬼。
パルスィの恋人で、彼女をナンパした神子に対して「噓つきのニオイがぷんぷんする」と言って警戒していた。
だが、神子が酒の話をしたとたん態度を変え、日時や場所についてしきりに迫っていた。
◆その他のキャラクター
「確かに私は泥棒じゃなくてお前に会いに来た友人だ そして目的は果たしたからもう帰る」
普通の魔法使い。
上記のメンバー以外では最も出演回数が多い。(全10話中3話に登場)
頻繫に紅魔館へ本を盗みに入っているらしく、(原作とは違い、泥棒である事を自分から認めている)最近、紅魔館の図書館には魔理沙にしか作動しないトラップが配置された。
しかし、そのトラップはパチュリーが魔理沙と会うための口実であり、更には魔理沙と仲良くなるためのものなのだが、やり方がやり方のために魔理沙はその真意を見抜けないでいる。
(さらには、パチュリーが元々コミュ障なことと、妙なハウツー本を愛読していることにも原因がある。)
霊夢曰く「まぁまぁ使えるモブ」。
「あ! 悪者になりたくないってほっぺに書いてある お言葉だけど、その覚悟もなしに誰かを導けるとでも?」
命蓮寺の尼僧。第4話にて登場。
寺に愚痴をこぼしにきていた布都の悩みを解決するために(半ば強引に)神霊廟へ出向く。
神子にぞっこんであり、気持ちは完全に奥さん気分。
神子本人はまんざらでもなさそうだが、「屠自古がキレる」のと聖が感情的になりやすいという理由から、彼女とは距離をおいているもよう。
「最初は小憎たらしかった奴が 会うたびに人間味のある可愛い人だって気付いた…」
命蓮寺に住む修行僧であり、妖怪。
近頃愚痴をこぼしに毎日寺に来る布都を慰めているうちに彼女に特別な感情を抱いてゆく。
だが、布都自身は気づいていない。
二人の恋や如何に!?
「え、あれは友達の距離感じゃなくね?」
命蓮寺に住む入道の妖怪。
布都と一輪の様子を影で見ていて、二人が友人以上の距離感であることを感じ取っていた。
命蓮寺に住む舟幽霊。
セリフはなく、一輪と共に布都を慰めている様子が描かれている。
第4話で神子の話の中だけでの登場だが、神子にハロウィンのことを教えたようで、同話における神子がナース服のコスプレをするきっかけとなる。
神子と関わりが深い面霊気。聖のセリフの中のみでの登場。
彼女曰く、神子(父)と聖(母)の娘。
(厄介事なのは火を見るより明らかなのに こう真正面から頼られると弱いのよねぇ……)
魔理沙と同じく魔法使い。
人形使いでもあり、上海人形を常に連れている。
お節介焼きな性格で、面と向かって頼られると断れない。
とある調べもので紅魔館へ訪れた際に、パチュリーに頼まれて魔理沙と仲良くなる方法を教える羽目になる。
パチュリーが愛読しているハウツー本と彼女自身の性格のせいで中々上達せず、最終的に堪忍袋の緒が爆発寸前になっていた。
その豹変っぷりに魔理沙から「キャラがぶれてる」と言われてしまった。
「このいけずめ お主相手では変化の難易度が爆上がりじゃ」
化け狸の親分。第9話にて登場。
聖の妄言の真相を確かめるべく、神霊廟へ訪れる。
そこで、芳香に化けて潜伏したが、あぐらをかいていたので布都に不思議がられる。
特にいざこざはなかったが、直後に神子が始めたレミリアと屠自古との茶番劇に困惑していた。
「会話が… 会話が成立していない…」
墓地にいた唐傘お化け。第9話にて芳香と会話するが、お札を取られたことによって感じが悪くなってしまった彼女に振り回される。
「いい機会だから私のモットー教えとくわね 立ちふさがる奴 足引っ張る奴 聞き分けのない奴 すべからくぶっとばす」
ご存じ博麗の巫女。原作の主人公なのに、第10話にてようやく登場。
酔っ払った神子とレミリアが起こした人里での騒動を収めた。
その翌日、二人が反省しているか確かめる為に紅魔館に出向く(その際、立ちふさがった美鈴と咲夜をぶっ飛ばしている)。
魔理沙曰く「まぁまぁ使えるモブ」。
「……ここいらじゃよく言うでしょ 『知らないわ 周りのことなど』『私は私 それだけ』ってね」
幻想郷の警察官。第10話にて登場。
旧作キャラ。
レミリアの棺桶の中から起床というインパクトのある初登場を果たす。
相当な変わり者で、本人もそれを自覚している。
加えてマイペースで、話を脱線させられたにも関わらず、その会話に加わっている。
興味を持ったものには、欲望のままに行動する。
蒐集癖があるが、ラインナップの中には中古の簪などチョイスが独特なものも。
本編動画
1話
NG集
関連イラスト
先述の通り、かわやばぐ氏本人もpixivで活動している為、本家のイラストが見られる(人物紹介に提示したイラストも全て彼のものである)。
また、pixivにはファンアートが投稿されていることも。