解説
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中で、「アベンジャーズ」の名を冠する作品は2022年現在4つが公開され、2つが制作発表されている。
これらを「『アベンジャーズ』シリーズ」と呼ぶこともある。
No. | タイトル | 全米公開 | 監督 |
---|---|---|---|
6 | アベンジャーズ | '12年5月 | ジョス・ウェドン |
11 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | '15年5月 | ジョス・ウェドン |
19 | アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー | '18年4月 | ルッソ兄弟 |
22 | アベンジャーズ/エンドゲーム | '19年4月 | ルッソ兄弟 |
Avengers: The Kang Dynasty | '25年5月 | デスティン・ダニエル・クレットン | |
Avengers: Secret Wars | '26年5月 | (未発表) |
※No.はMCU全体での順番を表す。
『アベンジャーズ』『エイジ・オブ・ウルトロン』はそれぞれフェイズ1、2の最後に公開。
一方同じフェイズ3の『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』はちょうど1年空いており、その間に後者で重要な役割を果たした2人のそれぞれの単独作が公開されている。
同じフェイズ6の『The Kang Dynasty』『Secret Wars』もそれに倣うと予測されており、公開スケジュールによるとタイトル未発表の映画が3作ある。
※当初は半年の間隔に1作だった。
以下、『アベンジャーズ』について述べる。
単体の映画として
MCUの第6作目、そして『アベンジャーズ』シリーズの記念すべき第1作目として、2012年に公開された、ジョス・ウェドン監督による実写映画版。
『アイアンマン』、『インクレディブル・ハルク』、『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に登場した人物・要素が結集し、MCUのフェイズ1のクライマックスを飾る作品でもある。ユニバースの真骨頂を見せた作品とも言える。
評論家に高く評価されただけでなく、興行収入という面でも、歴代最高の北米オープニング・史上最速での世界興行収入10億ドル突破など多くの新記録を樹立し、最終的には世界興行収入歴代5位(1位はアバター、2位はタイタニック、3位はスター・ウォーズ/フォースの覚醒、4位はジュラシック・ワールド)という、映画史を塗り替える爆発的なヒットを叩き出した。この結果、ジョス・ウェドンのメガホンによる続編である『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の製作も決定した。
タイミング的には、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のエンディングの直後だが、ストーリーとしては『マイティ・ソー』から一番繋がっている。
MCUの過去作で登場したブルース・バナー / ハルクの俳優および日本語吹替声優は、エドワード・ノートンと水嶋ヒロからマーク・ラファロと宮内敦士に交代した。
また、ニック・フューリー、ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ、クリント・バートン / ホークアイの日本語吹替声優は、それまで担当していた手塚秀彰、佐古真弓、阪口周平から竹中直人、米倉涼子、宮迫博之の、いわゆる芸能人声優に交代した。
ストーリー
『マイティ・ソー』の終盤で宇宙空間に飛ばされたロキは、そこで遭遇した宇宙人種族であるチタウリのリーダー、ジ・アザーと地球に侵攻することで手を組む。
一方、「S.H.I.E.L.D.」長官のニック・フューリーは、部下のマリア・ヒルとともに、緊急事態に陥っている研究施設を訪れていた。そこでは、『マイティ・ソー』に登場したエリック・セルヴィグ博士が研究していた謎の物体、四次元キューブが暴走を始めていた。そこに、突如ワームホールが開き、ロキが現れる。ロキは手にしていたセプターでセルヴィグやクリント・バートン(ホークアイ)の心を操り、四次元キューブを奪取した後、施設から脱出する。
この事態に直面し、フューリーはヒーローたちの最強チーム「アベンジャーズ」の結成を決意。ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)はブルース・バナー博士(ハルク)に、フィル・コールソンはトニー・スターク(アイアンマン)に、そして、フューリーは70年の眠りから覚めたばかりのスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)に接触する。
程なくして、ドイツに現れたロキは、駆けつけたロジャース・トニー・ロマノフと対峙するも、呆気無く降参。(その隙に、バートンは四次元キューブの安定化に必要な物資を盗んでいた。)ロキの義兄、ソーはロキに地球侵略を諦め、アズガルドに戻るよう説得するが、ロキは応じなかった。
「S.H.I.E.L.D.」の空飛ぶ空母、ヘリキャリアの中の監獄にロキを閉じ込めた後、四次元キューブの力を地球外生命体からの攻撃への抑止力として利用する「S.H.I.E.L.D.」の計画を知ったアベンジャーズは激論となり、仲間割れを起こす。
その頃、ロキに操られたバートンらはヘリキャリアを急襲する。その際の爆発の衝撃で我を忘れて凶暴なハルクへと変貌したバナーは暴走するが、ソーが間一髪それを食い止める。バートンはロマノフとの激しい格闘戦の末に倒され、ロキのマインド・コントロールから解放される。ロキは監獄から抜け出し、ソーを代わりにそこに閉じ込めた後、駆けつけたコールソンを刺し殺す。
そのまま、ロキは首尾よくヘリキャリアからの脱出に成功する一方で、ソーは監獄ごとロキに落とされ、ハルクも地上へと落下してしまった。敵の急襲に遭い、コールソンを失ったアベンジャーズは、その死をきっかけに結束する事となる。
ロキが四次元キューブとセルヴィグが作った装置を利用して、NYにワームホールを開き、呼び寄せたチタウリの艦隊で攻撃を開始する中、アベンジャーズはそれを止められるのか?
キャラクター
- トニー・スターク / アイアンマン
- スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
- ソー
- ブルース・バナー / ハルク
- ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
- クリント・バートン / ホークアイ
- ニック・フューリー
- フィル・コールソン
- マリア・ヒル
- ペッパー・ポッツ
- エリック・セルヴィグ
- ロキ
- ジ・アザー
- サノス
関連タグ
BACK | NEXT | |
---|---|---|
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー | 公開順 | アイアンマン3 |
シリーズ | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | |
時系列 |