機体データ
機体説明
型式番号GN-0000。新生ソレスタルビーイングの運用するガンダムエクシアの後継機。ガンダムマイスターは刹那・F・セイエイ。
イオリア・シュヘンベルグが、トランザムと同じくもたらしたツインドライヴシステムを搭載した機体である。
ツインドライヴシステムは粒子生産量の2乗化が可能なものの、2基の太陽炉のマッチングが非常に難しく、もっとも同調率に優れるエクシアと0ガンダムの太陽炉の組み合わせをもってしても70~80%前後で変動しており、機体完成後も不安定な状態のままであった。このため、ミスター・ブシドーのサキガケやイノベイターのガ・シリーズに対して劣勢になることもしばしばあった。
初出撃の際は刹那がトランザムを使用して無理矢理同調させてようやく起動したが、この方法は太陽炉に大きな負担がかかり最悪の場合自爆まで有り得るため、この機体でのトランザムは諸刃の剣となっている。
平成ガンダムシリーズの後期主人公機としてはかなりの数のバリエーションが存在している。
デザインは海老川兼武氏。
武装
GNソードⅡ
GNロングブレイドをベースに開発された2本の実体剣。2本の柄を連結させ双刃のGNツインランスとすることも可能。
また刀身を90度回転させることでライフルモードとなり、出力の調整によりバルカンのような連射や大型ビーム砲並の射程を使い分けることができる。非使用時は両腰に懸架する。
GNビームサーベル
後腰部に2本を装備。出力調整で投擲用のビームダガーにもできる。
GNシールド
先端がGNブレイドとなっている2枚の専用シールド。連結して腕に装備する他、GNドライヴ下部に装着したり、両腕に装備してブレイドとして運用することもできる。
GNドライヴ
両肩の可動式バインダーに収められたそれはそれぞれ単体だとガンダムエクシアと0ガンダムのものを流用したコーン型スラスターだが、ツインドライヴシステムの恩恵によりGN粒子の生成量が跳ね上がっており、従来通りの推進器としての運用の他、敵機の放った粒子ビームに向けるとその圧倒的な粒子量を以てビームをかき消すことのできる防御兵装として利用することもできる。
ゲーム作品では
スーパーロボット大戦シリーズ
初登場は第2次スーパーロボット大戦Z再世篇。ガンダムエクシア同様近接特化な機体。本作の刹那のエースボーナスが『太陽炉搭載機、ガンダム系ユニットへの与ダメージ1.5倍』ということもあって同作品内の敵勢力に対しては無類の強さを発揮するが、それ以外の状況だと過信はできないスペック。
本領発揮はダブルオーライザーに強化されてから。武装追加・MAP兵器追加・サブパイロット追加と至れり尽くせりなパワーアップを果たす。機体性能・最大火力も味方ユニット中トップクラス。
第3次Z・UX・BXでは粒子貯蔵タンク装備型が参戦。第2次Zの時と比べると性能は劣るが後継機に乗り換える。
余談だが初参戦した第2次Zでは設定レベルでのクロスオーバーで多くのプレイヤーを驚かせた。詳しくは こちらを参照。
ガンダムVSガンダムシリーズ
ガンダムVSガンダムNEXT PLUSにてダブルオーライザーとして初登場。 コスト3000GPの高機動万能機で、射撃重視のGNソードIIモード、格闘重視のGNソードIIIモードを使い分けながら戦う。
さらに特殊格闘でエクシアや同様にトランザムが可能、前述2機との違いは終了時に被ダメ2倍効果の硬直が無いことと使っても再リロード可能なこと。
ソードII、IIIの切り替えであらゆる状況に対応可能で赤ロック圏内なら苦手距離は無いと言えるほどで、唯一欠点を上げるなら盾がないこと。
ゲームシステムを一新した本作はダブルオーガンダムとして参戦。今回も沙慈はいる。
原作同様に高い機動力で切り込んでいく格闘寄り機体・・・ではない。
V2ガンダム同様に、制限時間付きでダブルオーライザーに換装し覚醒時には強制的にトランザムライザー状態となる。あちら同様に制限時間を残して解除できるのでクールタイムの調整が可能。
ライザー時の性能は強力そのもので、少し太いビームライフル、下りテクと押し付けを兼ねた足の止まらないゲロビを発射する射撃CS、軽快なブーストゲージ容量等々、単騎での活躍と仲間への貢献がセットになった各種武器が強み。
さらにトランザムライザー時の機動力はすさまじく、覚醒中の攻撃をしていない時に限り、被弾しても無効化する量子化が発動して隙が大きく減らすことが可能。
ただし時限強化時に突き抜けて強い類の武装が使用可能になるわけでもなく、それに加えて通常時の性能は貧弱で、いかに通常時を凌ぎ、安全な場面から換装し、その間にリードを作るかという「自身の理想的な流れに引き込む」戦略性があり、原作での純粋種並みの力を要求される玄人向け機体である。
余談だが本作の本機は無限トランザムを初めとしてやたらとバグが多く、『バグルオー』と呼ばれたことも。
時限強化の仕様はシリーズごとに変更されており、マキシブーストでは耐久力300以下で永続ダブルオーライザーになる仕様であったため、最後まで粘れる機体となった。
ONでは永続ライザーが削除されたが、生ダブルオー時の格闘がすべて変更され、自力で通常時を凌ぎやすくなった。しかし、ライザーの回転率は以前より悪化したためより丁寧さが求められる。
グラフィックを一新したエクバ2ではこれまでの鬱憤を晴らすかの如く超強化をされることになる。
ライザー形態ではこれまでの降りテク&高機動に加えワンボタンで発射可能になった強誘導のミサイルに太いゲロビ発射と制圧面が上がりこれまでとは違った脅威を見せるのだが、
サブ射が生時に横回転しながらの武器投擲に変更、軸をずらしながらの反撃を仕掛けられる、つまり通常時に存外迎撃力がありトランザムライザーはさらに脅威となった。これは流石にやりすぎでは?という声も・・・
しかし2019年2月のアップデートにて前述のミサイルと武器投擲が弱体化。
本当にやりすぎだったようだ。
関連商品
単品での販売もあるにはあるが、RGやMG等ほとんどのブランドではダブルオーライザーとして発売されている(たまにセブンソードだったりすることも)。また、ガンプラ・アクションフィギュアどちらにしても明確な理由でダブルオーガンダムは単品で買わないことを推奨する。
【ガンプラ】
単体ではHG00と1/100、BB戦士シリーズで発売。
HG
2008年の二期放送前の9月から発売されている。
新型ポリキャップによる驚異的な可動範囲を持ち、全てPS樹脂とポリキャップによる構成でABSは一切使用されていない。
税抜1000円もエクシアより安い価格だが、シールドは付属しない(別売りのオーライザーに付属)。
別売りのオーライザーと合体することでダブルオーライザーに出来るが、そこまでするならダブルオーライザー+GNソードⅢや粒子貯蔵タンク型で買った方がいい。GNソードⅢやGNソードⅡ含めたライザーソード用エフェクトはこのセットにしか付属しないためである。
長らく単体では注目されることはなかったが、2017年に00の10周年記念デザイナーズカラーバージョンが抽選で手に入るキャンペーンが展開された。
※画像はダブルオーライザーだが大体こんな感じである。
これまでのデザイナーズカラーとの違いは、青がより薄くなり、赤だった部分がエメラルドグリーンに変わった点。
1/100
2008年の二期放送真っ只中に発売。
ダブルオーライザーとのセットもあるためそちらも参照。
ダブルオーライザー販売に半月ほど前に先立って単体販売。HGと違ってちゃんとシールドやビームサーベルのエフェクトも付属する。
だが、ダブルオーライザーで揃えたい場合はやはりセットで買ったほうがいい。
電飾モデルのためか原価は税抜2600円と結構高め。Amazonでもかなり早い段階で投げ売りされており税込みでも1500円くらいで買えた。そのためライトユニット確保のために買う人もいたようだ(当時はLEDユニットは単体販売されておらず、LEDユニット(グリーン)が正式販売されたのは3年後の2011年のことである)
BB戦士
BB戦士では、各部にボールジョイントが採用されており可動範囲が広くなっていることを初め、GNドライブにはクリアパーツが採用、GNシールドは任意で着脱・合体が可能となっている。
GNソードⅡが収録されており、差し替えでライフルモード⇔ソードモードへの切り替えが可能で腰部アーマーに装着可能。
アクションフィギュア
ROBOT魂
記念すべき第一弾として発売。現在でこそ長寿ブランドだが、開発初期というのもあって顔が馬面だったり手首の関節が固定だったりと評価は散々なものであった。
え?普通にダブルオーかっこいいじゃん!と言われるかもしれないが、そちらは全面改修されたセブンソード版に付属するダブルオーである。
そのため、無印のROBOT魂ではセブンソード版の方に需要が傾いてしまっており、現在は文句なしの出来のMETAL ROBOT魂版ダブルオーライザーもあるため、原点にも関わらず見向きもされない商品となってしまっている。
バリエーション
ダブルオーライザー
支援機であるオーライザーと合体したダブルオー。
ツインドライヴシステムが安定し、トランザムシステムは勿論、その他の機能を想定以上のスペックで発揮出来るようになった。
ダブルオーガンダムセブンソード
「ガンダム00V」に登場。エクシアのコンセプトを受け継ぎ、GNソードIIロング/ショート、GNバスターソードII、GNカタールx2、GNビームサーベルx2の七本の剣を装備している。
ツインドライヴ制御の為にオーライザーとの合体が不可欠となり、GNドライヴに装着されるGNバスターソードIIが競合するため、正式採用には至らず本編には登場しなかった。
ダブルオーガンダムセブンソード/G(スラッシュジー)
「ガンダム00V戦記」に登場。リボンズ・アルマークとの決戦後、レストアされたダブルオーガンダムにセブンソード装備と新装備であるGNソードIIブラスターを装備した状態。
刹那の新しい専用機が完成するまでのつなぎとして開発された。
GNソードIIブラスターは剣としての機能を有するが、銃としての機能に重きを置いているため剣として数えられていない(/Gは「GUN(銃)」のG)。
また、イノベイターとして覚醒した刹那にあわせた調整が施されている為、射程や命中精度は刹那のコンディションによって上下することがある。
ダブルオーガンダム セブンソード/G インスペクション
「ガンダム00V戦記」に登場。セブンソード/Gの改良にあたり、ヴェーダ内の戦闘シミュレーション上でデータとして建造された機体。青色の部分が赤くなっているのが特徴。
これは表向きは「実機との差別化」「セブンソード/G同士の戦闘で判別しやすくするため」とされているが、実は開発担当のシェリリン・ハイドの「ダブルオーには赤が似合うと思う」という個人的な理由から。
セブンソード/Gよりも5%の性能向上に成功し、さらに性能向上の可能性を見せていたが、ダブルオークアンタの完成により開発は中止された。
ザンダブルオーガンダム
「ガンダム00V」に登場。ダブルオーガンダムとザンユニットが合体した形態。
本来ザンユニットはオーライザー用の強化パーツであるが、ダブルオーの強化パーツとしてどれだけ有用性があるか確認のためにプランニングされた。
ダブルオーザンライザー
ダブルオーガンダム、オーライザーとザンユニットが合体した形態。パーツ構成的にはダブルオーガンダムにザンライザーの合体形態。
オーライザーにガンダム並の戦闘能力を持たせるというコンセプトの強化プランだったザンライザーだが、オーライザーをツインドライヴ制御に使う必要が出てきた為採用は見送られた。
余談だが、GNドライヴには何も装備しないためセブンソードや本編終盤で登場したGNソードⅢとの同時装備が可能。
ダブルオークアンタ
ダブルオーの後継機であり、刹那のために用意された対話のためのガンダム。
ガンダムダブルオーダイバー
TVアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」に登場するダブルオーガンダムをベースとしたガンプラ。主人公ミカミ・リクが思うがままに好みのカスタムを施した結果、GNドライヴのコーンスラスター基部に追加されたバーニアとウイングが予想外の機動力を生み、攻守共にバランスの取れた性能を獲得した。
ガンダムダブルオースカイ
上記のダブルオーダイバーを改修した機体。
詳細はリンク先にて。
ダブルオーガンダム フルアーマーモード
GNソードIII×2
GNソードIIショート/ロング/ブラスター
GNソードII(ノーマル)×2
GNカタール×2
GNバスターソードII
GNバスターソードIII×2
GNビームサーベル×2
以上13本(+GNソードIIブラスター)、持ちえる限りの剣を装備した「究極のダブルオーガンダム」。通例通りの呼称にするならば「ダブルオーザンライザーサーティーンソード/G」になる。全部乗せにも程がある……。
外見から見ると、攻撃力を非常に重視した機体だと思われる。ツインドライヴの安定制御どころか、質量的なバランスさえ考慮されているか怪しいものだがGN粒子だからたぶん大丈夫。たぶん……
ファンの一種の「ネタ」であり、公式にはこんなものは在るはず無しと、思われてるのもつかの間、METAL ROBOT魂「ダブルオーザンライザーセブンソード+GNソードIIブラスターセット」でこのコテコテ全部乗せ仕様が実現できるようになってしまった。
まさに公式が病気である…。
まあ、後年にはこれすら可愛く見えるゴテゴテなガンダムアストレアまで出てくる始末なんですけどね!バンダイ……。
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ガンダムエクシア ダブルオーライザー ダブルオークアンタ 0ガンダム
キカイダー00…「00=ダブルオー」の名を冠したロボット繋がり。