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スクラッチ社

すくらっちしゃ

スクラッチ社とは、特撮テレビドラマ『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場する企業の一つ。

概要

「スポーツを科学と心でサポートする」というキャッチフレーズの元、世界的規模で商品展開を行う総合スポーツ用品メーカー。綴りは「scrtc」で、獣の爪を模したロゴを社のトレードマークとして使用している。

作中では日本に置かれた本社(※)の他、スウェーデンにも支社を置いていることが明らかにされている他、関連会社としてスクラッチマイスターズ社なる企業も存在するなど、スーパー戦隊シリーズに登場する各種企業の中でも五本の指に入るほどの規模を有する。

漢堂ジャンを始め、後に加入した2名も含めたゲキレンジャーのメンバーも、公的には「スクラッチ社特別開発室所属アスリート」、即ちスクラッチ社の社員という扱いとなっている。

・・・と、いうのはあくまでも表向きの顔にすぎない。

その実態は、獣拳の正統流派を称する激獣拳ビーストアーツの活動拠点であり、現代のスポーツ科学を取り入れながら激獣拳をより進化させることを真の理念に掲げている。そのため、七拳聖のリーダー格であるマスター・シャーフーがその重鎮の座に収まっている他、前述のスウェーデン支社にはミシェル・ペングが、スクラッチマイスターズ社にはエレハン・キンポーが、それぞれ責任者として赴任している。

以上の説明からも分かる通り、ゲキレンジャーは企業の社員であると同時に、その企業から全面的なバックアップを受けているという、スーパー戦隊シリーズでも極めて稀な立場にあり、同じく戦隊メンバーが会社員という立場であった『激走戦隊カーレンジャー』や『未来戦隊タイムレンジャー』などとも一線を画したものとなっている。

(※ 本社の外観のロケ地としては、東京都江東区有明に所在する有明フロンティアビルが使用されている)

特別開発室

スクラッチ社の中でも、ゲキレンジャーにとって最も関わりの深い部門。操獣刀を除くゲキレンジャーの武器や、変身に必要なゲキチェンジャーはこの特別開発室にて開発されたものである。

本作におけるゲキレンジャー側のパーマネントセットであり、現代的なビルの一室として表現されているのが特徴。

物語開始当初は「心」の宇崎ラン、「技」の深見レツの2人だけで心技体のトライアングルが成立せずにいた為、「体」に相当するビーストアーツの拳士として素質のある者を捜していた。そんな中、「拳魔の腕輪」を封印すべく獣源郷に向かっていた美希が臨獣マンティス拳マキリカに襲われた際、これを偶然助けた漢堂ジャンに並外れた「体」を持っていることを見出した美希は、彼をビーストアーツの拳士としてスカウト。これにより、残りの2人と合わせて「心技体のトライアングル」が完成した。

関係者

真咲美希

演:伊藤かずえ

特別開発室室長にして、激獣レオパルド拳の使い手。元はシャーフーの弟子で、同期に理央やゴウとは同期である。下には12歳になる娘のなつめがいる。

昔は不良だったらしく、関東スケバン連合初代総長として名を馳せた時期があり、今でも不良達からは「伝説の美希」として恐れられる存在である。娘がいる為、当然ながら既婚者。

真咲なつめ

演:桑江咲菜

美希の娘で12歳(※後に13歳)。子供であるため、当然スクラッチ社の社員ではないが開発室に出入りしていた為、物語開始時からラン達とは顔馴染みという立場でもある。

得意料理は豚の角煮。幻獣ユニコーン拳ハクに拉致された一件も含め、時に臨獣拳(幻獣拳)の起こした事件に巻き込まれることもある。

ロボタフ

スクラッチで開発されたトレーニング用ドロイド。猫型の頭部と、大型のパンチグローブを備えた両腕が特徴のロボットである。設定を変えれば初心者から達人まで、果ては格闘技からスポーツまで幅広い用途の訓練に対応出来る。無論ゲキレンジャーのトレーニングにも対応出来、プログラム次第では臨獣拳の技すら再現可能という高性能ぶりである。

他のシリーズ作品での扱い

魔進戦隊キラメイジャー

同作のエピソード27において、キラメイグリーンこと速見瀬奈のスポンサー兼CARATの支援者として登場。また、瀬奈がキラメイストーンからキラメンタルを見込まれた際、既にスクラッチ社のサポートを受けていたことが、TVシリーズの前日談に当たる『魔進戦隊キラメイジャー_エピソードZERO』にて明示されている。

エピソード27ではスクラッチ社だけでなく、真咲なつめもゲストとして登場。同作では母と同様にスクラッチ社に勤めていること、そして瀬奈の大学の先輩に当たることが明らかにされており、このことからも単なる小ネタ的なものの域を超えて、本作と同作が地続きの世界観を有していることが明確に打ち出されている。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ドン23話にて、同話数のゲスト・田丸が履いていたスニーカーを通してスクラッチ社の存在が明示されている。世界観の繋がりは現時点では言及されていないが、少なくともドンブラザーズの世界にもスクラッチ社が存在することが明らかになった。

また、同話数はゲキレンジャーをモチーフとした怪人・獣拳鬼の登場回でもあると同時に、中国拳法使いの2号ロボ・虎龍攻神の初登場回でもあるなど、ゲキレンジャーと縁が深い話となっている。

関連タグ

獣拳戦隊ゲキレンジャー 激獣拳ビーストアーツ

マスター・シャーフー ミシェル・ペング エレハン・キンポー:前述の通り、会社の運営に携わる七拳聖たち

株式会社ペガサス:『激走戦隊カーレンジャー』に登場する企業の一つ。スクラッチ社と同様に、戦隊メンバーが社員として勤務するという共通項を有する一方、その規模や企業側に戦隊メンバーであることを知られているかどうか、といった点で差異が見られる

トゥモローリサーチ 浅見グループ シティガーディアンズ:いずれも『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する企業。このうちトゥモローリサーチとは戦隊メンバーが勤務するという点で、浅見グループとは企業規模の点で近似点が見られる

ナイトメア(プリキュア):『Yes!プリキュア5』に登場する企業。本作と同時期に放送された、ニチアサ作品に登場する企業という点で共通する一方、こちらは悪の組織という点で相違している

スマートブレイン ユグドラシル・コーポレーション 幻夢コーポレーション 野座間製薬 飛電インテリジェンス ZAIAエンタープライズ:いずれも平成期以降の仮面ライダーシリーズに登場する企業。企業規模としてはどれもスクラッチ社に比肩するものがあるが、同時に企業体質はスクラッチ社と正反対であったり、企業によっては主人公側と敵対する立場にある

サージェス財団→スクラッチ社→ギンジロー号

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