基礎データ
進化
オドシシ→アヤシシ(「バリアーラッシュ」を早業で20回使う)
概要
『ポケットモンスター 金・銀』(第2世代)に初登場した鹿のようなポケモンで、シカ科でも特にトナカイに近い姿をしている。
名前の由来は恐らく「鹿威し」のアナグラムから。
その角はまるで目玉のように奇妙な形をしており、絶妙な曲がり具合で通過する空気の流れを微妙に変える事で、極めて小規模の不思議な空間を作り出している。
その為、ずっと見ていると吸い込まれそうな催眠状態に陥り、最後はゲシュタルト崩壊を起こして体の感覚が狂い立てなくなってしまうという。
現実の鹿同様に人間達にツノを利用される事が多く、ツノそのものは美術品として、根本にある黒玉部分は睡眠薬として狙われた為、一時期は絶滅寸前まで追い込まれたという過去を持つ。
その経歴に違わず、出現エリアがかなり狭い上に出現率もかなり低く、かつ非常に捕まえづらい。
そのため存在自体が忘れ去られやすいポケモンでもあり、エメラルドではサファリゾーン、DPでは207番道路でポケトレを使わないとお目にかかれなかった。
第5世代になってシキジカ及び進化系のメブキジカという新たな鹿ポケモンが追加された結果、ますます元祖鹿ポケモンとしての立つ瀬がない状態となっていたが、近年になって『LEGENDSアルセウス』にて正当進化形態であるアヤシシが追加された事により、再びクローズアップされ、面目躍如する事になった。
ピクシブでもクリスマスシーズンになると、色合いからサンタクロースを連想させるデリバードとコンビで描かれる作品が多く出回る。
OVA「ピチューとピカチュウのふゆやすみ2000」と「2001」ではサンタクロースの相棒として登場しており、サンタのソリを牽引しながら空を飛ぶという特殊能力を披露している。
第5世代以降は、冬に応じた姿を持つメブキジカにトナカイ枠の立場を譲る事が多くなったが、ポケモンGOにおいては2021年現在でもトナカイ枠として活躍している。
ゲームにおける性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
73 | 95 | 62 | 85 | 65 | 85 | 465 |
攻撃と素早さがなかなか高いがでそれ以外は地味な印象。
しかし特性はどれも優秀。
いかくは低めの物理耐久を補える。ケンタロスやムーランドとも、技や特攻で差別化できる。また、ダブルバトルやトリプルバトルなら「スキルスワップ」と併用して、味方に渡してもう一度いかくを発動させたり、敵に渡して味方のまけんきなどの特性を発動させたりと唯一無二のコンボが出来る (シングルバトルだと、「スキルスワップ」によって自身に「いかく」の効果が跳ね返ってくる)。
おみとおしなら、相手の持ち物を知る事が出来るのでかなり便利。「でんじは」や「さいみんじゅつ」等の成功率も上がるだろう。
隠れ特性のそうしょくも、「キノコのほうし」や「やどりぎのタネ」を使う相手にローリスクで繰り出す事が可能(通常の2つの特性が登場した際に発動する特性故、バトルに出した瞬間にバレてしまうリスクがあるが、くさタイプへの後出しなら相手にバレてもそんなに支障ない)。第7世代の時点では、「ふいうち」との両立ができないのが難点ではある。
覚える技もかなり豊富で、物理技だと「しねんのずつき」、「じしん」、「ふいうち」、「とびげり」など割と強力な技を覚える。
また、時空のゆがみを生じる角の影響からか、エスパータイプの攻撃技・補助技も覚える。
他のノーマルタイプよりも特殊技も多めに覚えられるが、肝心のとくこうはそこまで高い訳ではなく、一致技の最高威力が「さわぐ」と、特に台頭するノーマル特殊アタッカーと比較すると、対戦下では負けている。
ステータスの低さから決定力に欠けるが、『ポケモンLEGENDS アルセウス』にてようやく進化系のアヤシシが登場した。更にはオドシシ系の専用技「バリアーラッシュ」を新たに獲得している。
なお、オドシシのリージョンフォームは登場しておらず、既存種から進化できる。流石にトップクラスの強化とはいかなかったが、漸く真っ当な活躍が見込めるようになった。