概要
秘密時空組織"G"に所属する「天使」であり、空羽亜乃亜やエリュー・トロンといったオトメ達に混じって"男だてら"にライディングバイパーを乗りこなす。通称「エモン」。
亜乃亜やトロンに並ぶ稼働当初からの使用可能キャラ。プレイアブルキャラクターでは唯一の男性、どころかオトメディウス全キャラを見ても他はゲストのヴェノム司令官やクラウス・パッヘルベルくらい。名前通り女性キャラばかりのオトメディウスの世界で、ほぼ唯一の男性として漢っ気を吐いている。
容姿
モチーフとなる「がんばれゴエモン」の主人公ゴエモンとは異なり、長身で色黒、筋肉隆々。ゴエモンを思わせるギザギザの前髪、及びちょんまげを彷彿させる長いポニーテールの他はまるごと刈り入れるという独特な髪型が特徴。左目下に「五」の形の隈取をしている。
パーソナルカラーはディープパープル。独特な構造の戦闘服を着用し、この戦闘服の背中にも「五」の文字が刻まれている。また、常に巨大な黄金キセルを持っている。
性格
性格はちゃきちゃきの江戸っ子そのものであり、力強いべらんめえ口調が特徴的。
好きな食べ物はおにぎり。そして、熱い風呂や高い場所でキセルを吸うことも大好きらしい。立場上、聖グラディウス学園の高校2年生なのだが……。
戦闘においては誰よりも前に出て派手な立ち回りをすることを華とする。作戦やチームワーク等で周囲と衝突したり、戦場で無茶をしたりすることもあるが、戦場では決して仲間を見捨てず、最後まで戦い抜く男の矜持を持つ点は信頼されている。行方不明の兄を探すあまり余計な力が入っていたエリュー・トロンを励ますなど、兄貴分らしい振舞いも見せる。唯一の男性であることを気にでもしているのか、自分が「オトメ」であると強調する発言をすることも。
オトメディウスGの冒頭会話では、仲間を子分呼ばわりして彼女らのミッションにまで乗り込もうとし、全員に呆れられるなどいまいち締まらない。
他のキャラでプレイした場合は一言二言軽口を叩いて出番終了。仲間と少し離れた場所を飛んでいたり、自分以外のエンディングに出てこなかったりと、精神的に若干距離がある様子。
空羽亜乃亜は男性でありながらRVを操る彼を非常に胡散臭く思っており、特に衝突することが多いが仲が悪いわけでもない。
マドカは会話の節々から、比較的彼のことを信頼している様子を窺わせる。
ティタ・ニュームにはリアクションの愉快さのためによく翻弄されているらしい。冒頭会話でエモンのセリフに一番リアクションしているのもティタである。
ジオール・トゥイーからは面と向かって「下品」「あなたには言っていません」と冷たく扱われている。
敵キャラのイライザやゴーファー姉妹にはどこか覚えがある様子を見せている。
クセルバイパー
ゴエモンの得意武器であるキセルをイメージした突撃型ライディングバイパー。英語での綴りは"Xel Viper"。風の基本属性を持ち、主に砂漠地帯アレキサンドリアの敵に高いダメージを与えられる。
他の天使及びRVがバイクのように座席にまたがって操縦するのに対し、エモン・5の場合はクセルバイパーの座席部分にもたれ掛かり、足でハンドルをペダルのように踏んで操作している。
デフォルト装備はフライングトーピドー、テイルガン、ツインレーザー。エモン自身が前に出るというポリシーを反映してか、前方を中心に広範囲に攻撃できる武器が揃う。
オプションは機体上下に編隊を組む「フォーメーションオプション」。サンダークロスをイメージすると分かりやすいだろう。敵編隊に潜り込ませてのスピード撃破が得意だが、コア系ボスと正面からやり合うのは苦手。
ドラマティックバーストは前方に極太のレーザー砲を放つ「マクロビーム」。溜めの間にオプションのフォーメーションや自機の威力を操作できるが、D-バーストでは唯一貫通性能を持たない。
出自
彼の故郷「エビスボシ」は、遥かかなたの平行宇宙に存在する世界である。地球と大きさ・環境・住んでいる人類共に全くと言っていいほど同じだが、歴史の流れだけが少しだけ違い、江戸幕府が現在も制度等を変えつつ存続しているのだ。
エモンはここの北半球にある江戸府という列島で義賊団を率いていたが、秘密時空組織"G"の活躍を目撃し感激した彼は、自分もひとつ天使とやらになってやるかと故郷を後にし地球に向かった。現在は地球で勝手気ままに暮らしているが、故郷に残した弟分達のことはちょっぴり気がかりらしい。
力の謎
戦闘騎ライディングバイパーは扱うために「プラトニックパワー」という未知の精神的エネルギーが必要なのだが、このパワーは本来、思春期前後の女性が高い発揮数値をほこるものであり、これが同作において「天使」が若年女性ばかりになる理由であると説明されている。
しかし、エモンは男性でありながら"男だてら"に若年女性にしか扱えないはずのRVを乗り回している。これには江戸府でのある出来事が関係しているのだが、本人はそのことを知らないらしく、具体的に何があったのか、そもそも何故そんなことが起きえたのか、詳細は謎に包まれている。
その後
続編『オトメディウスX』の戦いが始まる前に、エモンは自分自身の力量に限界を感じて武者修行の旅に出かけていった。彼の後釜として月士華風魔とココロ・ベルモンドが新たに加わったほか、人工天使アーンヴァルのRVアンスリウムはクセルバイパーと同じ武装を持つ。
一方で、行方知れずとなったエモンを探しているエモン・8という女忍者が、"G"が彼を追い出したと思い込んでバクテリアンに協力、ビスマルX(エクセレント)を操り"G"に襲い掛かってくる。
また、DLCのティタの追加武装「メガホン」(もちろんパロディウスだ!のアレ)のセリフの中には、「えーいエモンはどこだーエモンー?」という内容のものがある(前作の南極ステージ冒頭のマドカを探すセリフのアレンジ)。
エモンが武者修行に出たことへの言及はあまりにも少ないが、もしかしたら仲間にもちゃんと話が通っていなかったのかもしれない。
余談
エモン涙目
どうやら「オトメディウスの開発スタッフにがんばれゴエモンに詳しい者がいなかった」ためにいろいろと誤解が発生しているらしく、エモン周りの設定もあやふやになってしまっているようである。
がんばれゴエモンとコナミSTGの縁
ゴエモン本編においては、「ゆき姫救出絵巻」でグラディウス1面を、「奇天烈将軍マッギネス」にてXEXEX2面をプレイできる。
また、「獅子重禄兵衛のからくり卍固め」ではツインビーのパステルがゲスト出演するほか、沙羅曼蛇のボスであるゴーレムのパロディキャラ「極悪宝船 ごうれむ」がボスとして現れる。
さらに、「宇宙海賊アコギング」終盤ではグラディウスっぽいオリジナルSTG「カメディウス」で戦うことになる。その名の通り、亀に乗って海の中を戦う。
ゴエモン本人はパロディウスシリーズに2度ほど出演している。
初登場はMSX版「タコは地球を救う」であり、「バグだかバカだか知らね~が、おれの手にかかっちゃあおしめえよ!」と言ってMr.パロディウスの助っ人をしていた。
そして、SFC版極上パロディウスで再登場。怪しげな飛空術を身に着け、相棒のエビス丸とともに"過去の栄光"を探す手伝いをしていた。
後のエモンと異なりこちらでの装備はグラディウス風味であり、スプレッドボム・ダブル・ツインレーザー・リデュースと『通好み』の装備を引っ提げている。
実況おしゃべりパロディウスでは本人は登場しないものの、4面はゴエモンをモチーフにしたステージであり、ベンチャーズの「Diamond Head」と初代「からくり道中」の城下町BGMを合わせた「がんばれゴエモン、テケテケ道中」が流れる。ボスはゴエモンインパクトと沙羅曼蛇のゴーレムを組み合わせた「ゴエモンコンパクト」。
さらにSFC版ではゆき姫救出絵巻のボスであった女幽霊がボスラッシュに登場する。
pixivにおいて
オトメディウスの世界において他の登場人物がすべて女性であることから、女体化された姿で描かれることも多々ある模様。
というか、エモンを女体化するくらいならエモン・8を描いてあげてほしいものであるが。
関連タグ
エモン・5(中点シングルバイト)