CV:関智一(ドラマCD版&ドラゴンクエストライバルズエース)
演:北川裕貴(舞台「ライブスペクタクルツアー」)
概要
『ドラゴンクエストⅥ』におけるプレイヤーの"分身"となるキャラクター。
名前の変更が可能な為、特に決まった名前は無い。年齢は17歳。
一般的には"主人公"と表記されるが、単純に主人公と表記してしまうと"他の『ドラゴンクエスト』シリーズの主人公"や"他の作品に出てくる主人公"との区別が出来なくなってしまう。
その為、特に区別する為にこの表記が使用される。
なお、DQ6では『ドラゴンクエストⅢ』以来久しぶりに職業システムが採用されており、本作では誰でも「勇者」の職に就くことが可能になっている。しかし、主人公のみ勇者への転職条件が格段に優遇されていることから、彼個人のことを指して勇者と呼ぶこともある。
なお以下の作品ではこのような名前設定になっている。
漫画版:ボッツ
類似タグに6主、6主人公などがある。
能力
主人公らしくバランスのとれた能力をもち、重装備も可能。
また、転職面だけでなく、彼専用の装備品(剣・盾・鎧・兜)も存在するなど、他シリーズの勇者に準ずる扱いをうけている。
容姿
いかにも主人公らしく、いかにも鳥山明のデザインらしい、ドラゴンボールの孫悟空のようなツンツン髪が特徴。髪の色は青〜青紫(ゲームのグラフィックやイラストの彩色の加減で、微妙なバラつきがある)。腕や脚を露出しているため、歴代主人公の中でも比較的、軽装な印象が強い。
真実(ネタバレあり)
中盤で判明するその正体は現実の世界のレイドックの王子である。
家族構成は国王である父と王妃である母。かつては妹がいたが病気により亡くしている。
ハッサンとミレーユと共にムドーに挑むが敗北して石化し、精神を夢の世界に、肉体を現実世界に分離させられてしまった。
夢の世界に飛ばされた精神の方が本作の主人公である。
現実に残された肉体(王子)の方もいつしか石化が解けて動き出し、記憶喪失の青年として現実の世界のライフコッドにたどり着いた。そこで現実世界のターニアから世話になり、お互いに「家族」を欲していたこともあり兄妹として過ごすようになった(独りぼっちのターニアは兄を求め、王子も亡き妹の姿をターニアと重ねた)。
夢の世界で主人公がターニアと兄妹だったのは、ターニアの「実の兄が欲しい」という願いと幼い妹を亡くした主人公がいつしかターニアを妹のように可愛がるようになった結果生まれた「夢」であった。
精神と肉体が出会い、真実を知ったことで2人は融合するが、あまりにも長い間心と体が離れていたために完全な形で元に戻ることができず、親しかった人々と話す際にもお互いに知っているはずの人物なのにお互いに違和感を感じてしまうという、どちらでもあってどちらでもない歪な状態となってしまう。
最終的には全ての元凶であったデスタムーアを倒すが、それは夢の世界が消えていくことも意味していた。最後まで彼を兄と慕っていた夢の世界のターニアや親しかったライフコッドの住人達、彼に恋心を抱いたような様子を見せていたバーバラとの永遠の別れが訪れることになった。
「真実を知るごとにそれまでのささやかな幸せが消えていく」という、彼も天空シリーズの主人公たちの例に漏れず、不幸に見舞われている主人公である。
漫画版
神崎まさおみ氏のコミカライズ版ではボッツという名前が設定されており、熱血な三枚目として描かれている。主にバーバラと恋仲になり、エンディングも本家から許可を得て改変されハッピーエンドとなっている。
関連イラスト
余談
CDシアターで勇者ウイルを演じていた関智一氏は、ドラクエⅩでは旅芸人ピュージュを、ドラクエⅪSでウラノス、メダル校長、いたずらデビル役を、ダイの大冒険のアニメ(2020年)では青野武氏の後を継いで魔軍司令ハドラーを演じることとなった。
さらにライバルズエースでも関氏が勇者レックとしてⅥの主人公を担当する事になった。
(今まではCDシアターに出演した声優がライバルズやヒーローズシリーズで別のキャラを演じることはあったが、同一キャラを演じたのは今回が初めてである)
なおダイの大冒険のハドラー役としてのインタビューを受けた時にCDシアターで勇者ウイルを演じていた時の事も話題にしていた。→外部リンク
関連タグ
ハッサン ミレーユ バーバラ チャモロ テリー アモス ターニア
クロノ:同じ鳥山明が手掛けたクロノトリガーの主人公。共に開発時期が重なっていたこと、外見が似ていること、DQ6のOPを彷彿させるシーンがあること、本来なら死ぬはずだったが、過去を遡った仲間たちの尽力によって死の運命から救い出される点で比較されることが多い。ちなみにバーバラやチャモロもこのキャラに似ていたりする。
カミュ:ドラゴンクエストⅪのメインキャラクター。外見がよく似ている上に妹がいる。「冒険の書の世界」においてカミュもそのことに言及し、更にターニアも一瞬主人公と間違える場面がある。