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ブラックオックスの編集履歴

2023-04-09 20:49:26 バージョン

ブラックオックス

ぶらっくおっくす

横山光輝のロボット漫画「鉄人28号」に登場する悪役ロボット。その完成度の高いデザインは、様々なロボットのデザインに影響を与えている。

CV:林原めぐみ(実写映画版)


ブラックオックスブラックオックス

ブラック★オックスブラックオックス

概要

開発者不乱拳博士
武装熱線、催涙ガス、電波妨害装置

ブラックオックス」とは「鉄人28号」に登場する巨大ロボット。

個性的なデザインのロボットが登場する横山光輝作品の中でも際立って高い人気を誇る傑作ロボットである。

劇中では鉄人のライバル役として登場。実力は鉄人以上である。その理由は基本性能が鉄人と同等以上に優れているうえ、オックスの発する妨害電波によって鉄人は操縦機の電波を乱されてしまい行動不能になってしまうからである。また、指先からはロボット数十機をまとめて破壊できるほどの熱線(パルスレーザーのようなもの)を発射可能であり、接近戦しか行えない鉄人よりも高い戦闘能力を誇っている。そのうえ下記の通り人工頭脳(AI)を搭載しているため、経験を重ねることにより自己判断力や行動力が強化されるというメリットがある。


そんな中で唯一鉄人に劣っているのは空を飛べないことである。長谷川裕一の漫画「鉄人28号 皇帝の紋章」では、人工頭脳が未熟なため常に監視下に置けるようわざと飛べなくしているという設定が加えられている。(実写映画版やドコモ版では飛ぶことができる。)


本作の重要なファクターである「善いも悪いもリモコン次第」はオックスにも当てはまり、太刀打ちできなかった強敵が心強い味方になるという、少年漫画の熱い王道展開を早い時期に開拓した存在でもある。


デザイン

そのシンプルで完成度の高いデザインから、様々なロボットのデザインに影響を与えている。

以下の

などがその顕著な例である。

また、黒いロボットのパイオニアとして、そのイメージにも多大な影響を与えている。


ちなみにアニメ第1作では、なぜか原作のデザインとは大きく異なる姿で登場しており、黒目があったりと、全く別のロボットと化している。

参照

ちなみに雄叫びは「ギャオーン!」。雄叫びの時に走る電流のパターンも、鉄人のそれとは異なっている。



本編での活躍

本来は某国諜報部隊が不乱拳博士に開発を要請した「モノを考えるロボット」の試作機であったが、逮捕された諜報員救出のために急遽戦闘用ロボットへと転用された。

初登場の回では夜霧の東京の街を大胆不敵に歩いて警視庁に殴り込みをかけており、その場面は鉄人28号の中でも名シーンに挙げられている。(桜田門の決闘)


初戦で為す術もなく敗北した正太郎悪夢にうなされるほどオックスの性能を警戒しており、オックスそのものの攻略を諦めて諜報部隊への攻撃に終始した。しかし、操縦中の隙を突かれて操縦機を奪われ、鉄人までもが敵に回るという最悪の事態が発生してしまう。

自衛隊相手にも無敵を誇った鉄人・オックスコンビであったが、太陽フレアによるデリンジャー現象で鉄人もろとも暴走してしまう。正太郎ら日本警察にその隙を突かれた諜報部隊は壊滅し、その後オックスは警察に押収されることになった。


ここで出番終了と思いきや、人工知能搭載ロボット・ロビーによって鉄人が奪われた際、警視庁に保管されていたブラックオックスが再登場。今度は正太郎の心強い味方として活躍することになる。

ロビー操るロボット群との戦闘では、鉄人が戦闘不能であったこともあり、人類側の唯一の対抗手段として、熱線でロボット軍団を蹴散らし自衛隊の退路を開く大活躍をした。その活躍ぶりはヒーローそのものであり、動けない鉄人を抱えて戦う様はまるで主役ロボットである。


しかし、続く超人間ケリー編では、鉄人・オックス双方を打倒する為に製造された新型ロボット・ギルバートと交戦し、激しい熱線の応酬の末に装甲が融解するほどの大ダメージを受けて相討ちとなった。明確に破壊されたという描写は無く、原型が残った状態で立っている姿も確認できるのだが、以降の登場はしていない。ある意味作者らしいあっさりとした退場となった。


結局は劇中、オックスが鉄人に負けることは一度も無かった。


太陽の使者

IKO祭り2017 太陽の使者 鉄人28号

頭脳コピーによって知能を発達させたロボットの研究を進めていた不乱拳博士が開発。人間と同じ思考力や心を持ち、人間の言葉を理解する事が出来るが、自分から会話する事は出来ない。顔に唇があるのが特徴。


目からはあらゆる機械を狂わせる電磁光線を発射し、肘と足部分にロケットエンジンが搭載されている。

不乱拳博士は頭脳コピーの研究が学会の反対にあった為、犯罪組織X団に頼って完成した。だがX団は未完成のオックスを悪事に使い始め、最終的には博士自信の頭脳をコピーする事を目的としていたが、正太郎によって阻止され失敗。この結果幼児並みの知能のまま未完成となってしまう。

鉄人の迎撃に向かったが不乱拳博士の妨害に会い、博士の「我が子」の叫びに反応して人間性を覚醒させたが、博士はX団首領のヘンケルに撃たれ、敷島博士たちにオックスを託し絶命。得たばかりの心で親との死別を迎えるという悲しい結末となった。


その後は敷島博士が操縦者となり、鉄人の相棒として数多くの戦いを切り抜ける。時には不乱拳博士に化けたX団残党に騙され鉄人と戦い、時には敵に奪われた鉄人奪回のために奮闘した。

最終章の宇宙魔王との戦いでは人工知能ロビーに催眠装置を取り付けられ鉄人を攻撃。鉄人によって催眠装置は破壊されたが、この戦いで鉄人が傷ついたことに責任を感じ、単独で敵基地を攻撃したが基地の爆発に巻き込まれて大破。そのマスクは墓標のように地面に突き刺さった。


スーパーロボット大戦Z』シリーズではそんなことは無いので安心してお使いいただきたい。


超電動ロボ鉄人28号FX

不乱拳酒多飲博士のクローンであるフランケン・シュタイナーが開発した二代目と、不乱拳博士が製作した初代ブラックオックスが登場している。

初代オックスは初代鉄人の史上最大の敵と評されていたが、格闘戦の末に転倒。運悪く背後にいた不乱拳博士を押し潰して殺害という形での決着となった(原作では銃撃戦で落命)。


BLACK OX

二代目オックスは首元にXIM-29のステンシルが備え付けられており、実質上鉄人29号とも云える存在である。

完成当初でも鉄人28号FXを苦戦させる程度の性能を持っていたが、超電動システムが搭載されていないため格闘戦でのパワーは劣っていた。しかし、鉄人25号ミラージュから奪取した超電動システムの回路チップを取り付けたことで強化。鉄人28号FXと互角の格闘能力と搭載火器による長距離攻撃能力を兼ね備えた最強最悪の敵として幾度も現れ、金田探偵事務所と鉄人28号FXを圧倒した。


しかし、改心してネオブラック団を離反したシュタイナーは金田探偵事務所と合流、FXとのコンビネーションにより強敵を倒すことに成功する。しかし身体維持の限界を迎えたシュタイナーは死の直前にリモコンを金田少年探偵団の夏樹三郎へと譲渡。こうして味方になったオックスは鉄人28号FXの心強い相棒鉄人29号OXとして活躍することになる。本作では最終話までレギュラーキャラとして登場、数ある鉄人作品の中で唯一破壊されないオックスとなった。今後もFX・OXのコンビが世界の平和を守り続けていくことが示唆される形で物語は完結している。


なお、OXは他の新世代鉄人と異なり、腕輪型の小型リモコンで操縦されるほか、飛行形態であるジェットモードに変形する機能を持つ。右腕には実弾系飛び道具アームバルカン、左腕には工学系銃火器であるアームレーザー、肩部の砲塔には分子破壊砲ジェノサイドバスターを搭載するというまさに武器の固まり。並のロボットならバルカンやレーザーでも数機まとめて撃破可能であり、純粋な戦闘能力では鉄人28号FXを上回る。

同じ超電動チップを搭載している鉄人28号FX、または鉄人25号ミラージュ等の鉄人シリーズとのリンクが可能で、有線接続することで最強技ダブルパワージェノサイドバスターが使用できる。その威力は地球へ迫る彗星を一撃で粉々に粉砕してしまうほど。


鉄人28号皇帝の紋章

ナチスの秘宝を狙うアメリカ勢のロボットとして登場。ドイツから亡命したフランケン博士によって、人的被害を最小限に抑えることができる「自律ロボットによる代理戦争」こそが未来の戦争であると実証するために開発された。


ブラックオックス最大の特徴は、「敵ロボットの操縦電波を妨害する電磁波」と「考える力を持つ人工頭脳」の二点にある。両者の組み合わせにより、電磁波によって制御不能に陥る敵ロボットに対し、オックスはその影響を受けず自由に行動することができる。また、電波妨害ができない場合であっても、人工頭脳による素早い反応速度によって相手を翻弄することができる。更に指先からの熱線も強力であり、敵ロボットの装甲を腕で引き裂いたのち内部を焼き尽くしたり、敵操縦者を直接攻撃するなどの多彩な戦術を取る事が可能。


しかし人工頭脳はまだ完全に推定基準の学習を終えておらず、良くても五歳児程度のレベルである。そのためオックスの判断力を上回る緊急事態には、電磁波を止めてオックスの方から「どうすればいいか教えて博士」と言わんばかりにフランケン博士へ連絡するようになっていた。羽田での決戦では、その弱点を見抜いた正太郎による綿密な策が立案され、有線操縦と無線操縦を切り替えながらの猛攻を仕掛ける鉄人に翻弄された末、フランケン博士に連絡しようと試みた一瞬の隙を突かれて敗北した。


鉄人との戦いを中断してフランケン博士の救助を優先したりと、操縦者の危険を察知して自己判断で動くことも可能と思われる。また、CIAに見限られた博士が銃撃される光景を目の当たりにした際は、上半身だけになりながらもCIA局員の乗るトラックを粉砕するといった復讐のような行動を取っている。

正太郎は「命令を処理するだけでは無く、その時に何が大切なのかを判断できるというのはがあるということで、オックスは親に戦わされている子供のようなものであり、それならば自分にオックスを殺すことはできない」と語っていた。


フランケン博士の死後は彼の遺志により、ヒロインアリス・ドラグネットが新たなオックスの操縦者となった。


最終章では、ロビーの作り出した最強のロボット兵器「溶鉱炉(シュメルツ・オーフェン)」の攻撃からアリスや正太郎らを守った直後、胸の人工頭脳ユニットを貫かれて完全に機能停止してしまった。しかしその残骸は敷島博士によって電波増幅器に利用され、大気圏外の鉄人へと正太郎の最後の命令と想いを伝えた。


2004年版

叩き潰せ!!悪魔の手先!!!

不乱拳博士がライバルの金田博士の「鉄人計画」に対抗するために設計し、終戦後に某国の助けを借りて完成させた。

高い運動性と頑丈さ、鉄人の顔を潰してしまうほどのパワーに加え、指から「電波攪乱剤」という黒い粉を噴射し操縦電波を遮断する事で鉄人をコントロール不能にする能力を持つ。(これは後に電波の強度を改良する事で対策された)また電波攪乱剤を霧に溶け込ませ、暗闇に身を隠しながら奇襲するという戦法も得意。ただし、純粋な力比べでは鉄人よりも劣っている模様。


第3話というかなり早い段階から登場しており、正太郎がまだ操縦に不慣れな事もあって鉄人をかなり苦戦させている。初戦では警視庁に回収された「人造人間モンスター」を奪還すべく出撃し、桜田門で鉄人と激突。電波攪乱剤の効果もあって終始圧倒した。二戦目では攪乱剤対策として鉄人の操縦電波が強化されたものの、それでも互角に渡り合い、鉄人の片目を潰すほどの損傷を与えている(ただし、不乱拳がモンスターに殺害された為、戦いに決着はつかなかった)。


不乱拳の死後は敷島博士によって修復され、眼の部分に当時の最新鋭技術であるテレヴィジョン装置が増設。海底に沈んだ黒龍丸の調査に赴いたが、カニ型ロボットの攻撃にあい機能を停止する。

その後、某国の支援を受けたニコポンスキーによって回収・修復されたが、某国に裏切られたニコポンスキーによって酷使され、ボロボロの状態でファイア3世と戦わされ破壊された。


これとは別に黒部ダム建設選考ロボットレースに参加したロボット達がファイア2世の妨害で棄権したため、その代わりとして敷島重工を乗っ取ったビッグファイア博士が日本政府に売り込むために開発した量産型ブラックオックスが登場した。


ファイア博士は単一の人工頭脳で量産型オックス全機を有機的に動かそうと試みたが、人工頭脳にはファイア2世にインプットされていたロボット破壊命令が残っており、その結果、量産型オックス全機が黒部ダム破壊を目的に暴走してしまう。しかし、太陽爆弾を起動させた鉄人によって黒部ダム破壊は食い止められ、残りの機体も溶鉱炉から漏れだした溶鉄の中へと沈んでいった。

なお、量産型の暴走に関して敷島博士は「やはり人間と機械は互いに補い合う”人馬一体”でないとだめだ。だから人馬一体な鉄人は人間の脅威にならない」という持論を述べている(本作の敷島博士は鉄人を妄信している節があり、この持論も論理は破綻している。劇中でも大塚署長にツッコまれていた)。


実写映画版

原作の不乱拳博士にあたる宅見零児が、自分の遺児ヒカルの遺伝子情報を組み込んで完成させた自立型ロボット。

背中のロケットエンジンで空を飛び、両拳を紫色に発光させてEMPを発生させる。さらにその内部には戦術核弾頭が内蔵されている。



関連タグ

鉄人28号 太陽の使者鉄人28号 超電動ロボ鉄人28号FX

鉄人28号(ロボット)

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