スペック
機体名 | ゴジュラス |
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番号 | RBOZ-003(旧)RZ-001(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型、ティラノサウルス型 |
全長 | 26.0m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 11.1m |
重量 | 230.0t |
最高速度 | 75km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 |
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概要
ヘリック共和国が保有する肉食恐竜型ゾイドで、サイズは巨大ゾイドに相当。かつてのイメージに則った直立姿勢の肉食恐竜のデザインをしている(ゴジラみたいな姿勢)。
共和国軍最強のゾイドの一角であり、後にゴジュラスの名を冠するゾイドも生まれており、他の追随を許さぬ最強のスペックも引き継がれている。
能力
単機での敵部隊に肉薄し壊滅させる事を主眼に置いて開発されており、頑強な重装甲に被われた全身の強固な防御力と最強クラスのパワーを活かした格闘戦を得意とする。また、生命力が高い為、重傷を負っても自己修復能力により戦闘を継続する事も可能。
ベースになった野生体は神族の守護神と言われるゾイドで地上では凍結期で絶滅しており、現存しているのはそれを逃れるために地底に移り住んだものである。神族はそれを地底から捕獲し、幼体から成長させて飼い慣らしていたと言う。
元々は気性が荒くて扱いにくく、また巨体により小回りが利かないと言う欠点を持つが、地球人からもたらされたテクノロジーによって改良され、ZAC2030年にロールアウトし当時は常識を遥かに超えた巨体と装甲、装備を持った機体となった。装甲が軽量化された事により格闘戦時の機動性は中々敏捷である。皮肉なことに対ゴジュラス用として開発されたレッドホーンとの戦力比は1:3という圧倒的に優位だったことからその有用性を知らしめる。ゼネバス帝国がアイアンコングを開発するまでは対抗出来るゾイドはいなかった為にゴジュラスの無敵時代が2年ほど続いた。
様々な強化仕様や改良機が作られ、次々と新型機や最新鋭機が登場してからも格闘戦では引けを取らず、第一線で戦い続けた。ただ、高速を誇るサーベルタイガーが配備された際には戦力比1:2まで迫られている。アイアンコングのロールアウトも含めて中央大陸戦争中盤には厳しくなってきているため、長距離攻撃が可能な大型キャノンで先制攻撃を行うMk-2に改装された。対デスザウラー戦に至ってはノーマル機で8:1、Mk-2で2:1と大差を開けられている感は否めないが、なんだかんだでマイナーチェンジを繰り返しながら第一次大陸間戦争末期まで戦い抜いた。
時代が下った西方大陸戦争時代でもグラントカタストロフで減少したが合金素材を特殊チタニウムに変更して引き続き数十台が実戦投入。戦争初期の最強機体として君臨する。だが、後の第2次大陸間戦争では自身よりもはるかに小さくオーガノイドシステムが実装された最新鋭機のレブラプターの群れにたかられなす術もなく撃破される事さえあった。その年には前線に配備された機体が全て旧Mk-Ⅱ量産型に相当する武装が施されたガナー仕様に変更されており、旧大戦でも得意とした火器による先制攻撃を併用する形にシフトした。
オーガノイドシステム搭載機や完全野生体をベースにした新機軸のゾイドに埋もれがちではあるものの、なんだかんだでジェノザウラーの荷電粒子砲には1,2発程度であれば耐えられる耐久性を備え、格闘戦に持ち込めさえできればジェノザウラーにも勝てるパワーはある。決して時代遅れの旧式機とは言い切れないのだ。
キットについて
80年代の旧ゾイドシリーズ初期におけるモーター駆動タイプの大型ゾイドで、無骨かつ洗練されたデザインと最強のゾイドというキャッチフレーズが人気を呼び、ゾイドシリーズを大ヒット作品に押し上げ、シリーズ全体のシンボルとなった。ゾイドマンモス、ゴルドスに続くビガザウロの胴体フレームを流用したゾイドの1つである。
使用する電池は単2電池2本(歩行)+単3電池2本(目の発光)で、尻部のスイッチを入れると首を左右に振りながら腕を上下に振りつつ歩行。後頭部と尻尾の尖端部には歩行時のバランスを取る為の鉄製の錘が入っており、これを紛失してしまうと歩行させる事ができなくなる。
更に背部のロケットブースターにあるスイッチを入れるとコックピット内部の赤いクリアパーツの目が点灯し、しばらく経つと点滅を繰り返す。ちなみにごく初期に製造されたタイプは目が無色透明で、赤く塗装されたムギ球を光らせる仕様となっていた。
アニメでは
『ゾイド-ZOIDS-』での初登場シーンでは、未完成の状態ながらも基地に来襲したガイロス帝国軍の大部隊を壊滅させた。しかし、アイアンコングに比べて決戦兵器的な扱いをされているせいか出番は少なく、以降もデスザウラーやジェノブレイカーに瞬殺されるなど目立った活躍は無かった。
『ゾイド新世紀/ゼロ』では出番そのものが殆ど無く、数少ない登場シーンもやられ役やチョイ役どまりで、ゾイドシリーズの顔的存在にも拘わらず扱いが非常に悪い。これは本機のモールドが非常に細かくてデータが重くなり、作画に手間と予算がかかるためらしい。
『ゾイドフューザーズ』では、後継機のゴジュラスギガが出演しており、圧倒的なパワーを活かして活躍している。これ以降は、姿すら見せなくなった。
ゲームでは
ファミコン用ロールプレイングゲーム『ゾイド中央大陸の戦い』に主人公をはじめ多数のモブキャラが登場。
なんと赤い恋人のゴジュラスまでいる。
初期の段階では武装が機銃のみでかなり弱いが、キャノン砲や4連速射砲などの武装を集める事でMk-Ⅱへと強化されていく。
バリエーション
ゴジュラスMk-Ⅱ
(中央の機体)
ライバルのアイアンコングに砲撃能力で劣るゴジュラスに長距離用キャノン、4連速射砲、エネルギータンク、ミサイルポッド、スタビライザーなどの各種装備を増設した機体。色々取り付けた分コストもかかるので、エースパイロットを中心に配備された。『ゾイドバトルストーリー』第1巻では「大氷原の死闘」にて同誌の執筆者でもあるロイ・ジー・トーマス中尉が搭乗し、帝国軍の"エコー"中佐の駆るアイアンコングMk-Ⅱに勝利した。
後述のMk-Ⅱ量産型と区別する為に「限定型」とも呼ばれており、玩具はゾイド生誕3周年記念品として数量限定で販売されていた。
ゴジュラスMk-Ⅱ量産型
読んで字のごとくゴジュラスMk-Ⅱの量産型で、装備の一部が簡略化されている。配備以降はこのタイプがゴジュラスの標準仕様となっている。
玩具のパッケージの写真では通常のゴジュラスと同じく目が赤色のクリアパーツとなっていたが、実際の製品では緑色のクリアパーツが使用されていた。ただし、後年発売された復刻版ではパッケージ写真と同じ仕様となっている。
ゴジュラスガナー
平成以降のシリーズに登場した機体。CP-10ゴジュラスキャノンセットをRZ版ゴジュラスに装備すればこの仕様を再現する事が可能。要するにゴジュラスMk-Ⅱ量産型の色違いのようなもんである
ゴジュラス・ジ・オーガ
ガイロス帝国軍に対抗するべく古代文明の遺産・オーガノイドシステムを搭載したゴジュラス。外見が前述のゴジュラスMk-Ⅱ(限定型)そのままである事からもわかるように、帝国軍のオーガノイドシステム搭載機とは比べ物にならないほど完成度は低いとされているものの、全ての能力が飛躍的に上昇し(特にパワーは通常型の10倍)、自己修復能力まで手に入れた。パイロットとの精神リンクによって動作している為、ゾイドの制御を狂わせるダークスパイナーのジャミングウェーブも通じない。
しかし、ただでさえ凶暴で扱いが難しい事で知られるゴジュラスに凶暴性を高めるオーガノイドシステムを搭載した事により、いかなるパイロットも寄せ付けない凶暴な機体になった為、悪鬼(オーガ)という名前が付けられて、自動操縦で動く移動砲台として戦地に送られることになった。
自身が心を許したパイロットに会えず長い間ロブ基地倉庫の中に眠っていたが、敵襲時にアーバインとその愛機であるコマンドウルフが身を挺して守った事により覚醒。以後彼と共に戦場に赴き、デストロイヤー兵団の護衛任務を経て、第2次中央大陸戦争のゲリラ戦まで戦い続けている。
最後の戦いでは地中で待ち伏せしていたステルススティンガーの奇襲によってゾイドコアに致命傷を負うも、未完成だったゴジュラスギガを守るべくダークスパイナーの大群を撃破した末に命を落とす。
デストロイド・ゴジュラス
デストロイヤー兵団に2機配備された特別仕様機。巨大なウルトラザウルスですら耐え切れない1200mmウルトラキャノンの反動の抑制や予備弾薬の運搬・装填が主な任務だが、1号機は6連装ロケットランチャーを、2号機は背部のエネルギータンクに接続されたレーザー砲を装備しており、近づく敵を破壊する。
ゴジュラスマリナー
旧トミー(現:タカラトミー)の公式サイトで公開されていたWEBコミック『ゾイド妄想戦記』第4話『STORY 04 水雷竜王』に登場した水中戦仕様のゴジュラスで、海上輸送された物資(ゴジュラスギガ)の護衛任務に就き、シンカーやデススティンガーと交戦した。コミックにはギルバート少佐が搭乗する17号機とハヤミ大尉が搭乗する18号機の2種類が登場。いずれも原型機となるゴジュラスから大幅に外観が変化しており、浮力の恩恵で陸上よりも機敏に動けるらしい。17号機は背部にブースターと魚雷発射管を備え、18号機はモササウルスのような頭部と鰭が付いている。
ハピネット流通限定品として2002年に発売されたキットは17号機のカラーリングを再現したものだが、ブースター等の追加装備は付属しておらず、前述のゴジュラスMk-Ⅱ(量産型)のカラーリングを変更したのみに留まっている。
その他にも2006年にはカラーバリエーションとして「キャラホビ2006」にて発売された密林戦仕様やトイザらスにて発売された無色透明のホロテック仕様が限定販売されている。
ケンタウロス
ウルトラザウルスの体にゴジュラスの上半身を繋ぎ合わせ、短距離であれば飛行可能なサラマンダーの翼と高性能なレーダーとなるゴルドスの背鰭まで搭載した、大統領親衛隊所属の改造ゾイド。トンデモな見た目だが、ゾイドバトルストーリー第3巻の後半で活躍を見せた機体である。ケンタウロスにちなんでかバスターボウガンという巨大な弓矢を装備しており、その威力は小山をも吹き飛ばすとされている。
デスザウラーに勝るとも劣らない性能とされていたが、1機製造するのに共和国軍の主力ゾイド4機を潰す必要があるため、ヘリック大統領専用機として造られた1機しか存在せず、その機体も大統領暗殺を狙ったゼネバス帝国のフランツ・ハルトマン大尉が駆るデスドッグ(デスザウラー改造機)と相打ちになって失われた。
関連イラスト
関連リンク
関連タグ
キングゴジュラス・・・ゴジュラスの名前を冠してはいるが、実際はそれどころじゃない禁断のゾイド。
ゴジュラスギガ・・・後継機。本機との繋がりは無いが、最強のゾイドであるゴジュラスの名を与えられた。
ゴドス・・・小型版ゴジュラスの触れ込みで開発された。
ゴジラ・・・おそらく名前の由来