概要
『鏡の大迷宮』にて初登場した、カービィの「悪」の側面とでもいうべき存在。
…とはいうものの、カービィ自身が表裏のない無垢な性格であるため、ダークメタナイトとは違い、ちょっとしたイタズラ好き程度の悪意しかない。
見た目はカービィのカラーリングを全身灰色にしたもので、足の部分は黒に近い。
迷宮の所々でカービィ達にちょっかいを出すも、黒幕ダークマインドとの決戦においては共闘。その後、これからは悪の心を持つ者から鏡の世界を守る「鏡の世界のカービィ」として戦うことを約束し、カービィ達と別れ鏡の世界に残った。
作品別
鏡の大迷宮
特定の場所に行くと独特の効果音と共に壁の中や何もない空間から急に現れ、さらにシャドーカービィが出ている間は画面のスクロールが固定されるため中ボス的な扱いかと思いきや体力はそこまで多くなく、一発殴れば簡単にやられて消えてしまう上、吸い込んで倒す事も可能。
おまけに1UP、マキシムトマト、無敵キャンディー等のアイテムまで落としていく(倒し損ねた場合は姿を消して逃げる)。
他の敵キャラと異なり直接触れてもダメージはなく、戦闘能力はあまり無いように思えるが、場所によってはしばらくダメージを与えずにいると炎を吹いたりして攻撃してくる事があるため、カービィ同様コピー能力は使えるようである。
なお、作中で使用する攻撃は炎を吐く、冷気を吹き付ける、カッターを投げつける、爆弾を投げ飛ばすといった4パターンが存在する。
これらの攻撃をしてくるシャドーカービィを吸い込むと、それぞれの攻撃に応じた能力を得られる。
ダークマインドとのバトルでは直接加勢こそしてくれないものの、第二形態における戦闘に参加しているカービィが誰もマスターをコピーしていない時に画面端から出現し、マスターソードを投入してくれる。
途中何かしらの形でマスター能力を失っても、時間が経過すると再び投げ渡してくる。
トリプルデラックス
ミニゲーム「カービィファイターズ!」の「ひとりで」モードの7戦目最終戦にて、10年の歳月を経て再登場する。
鏡の大迷宮の時とは違い、最終地点のアナザーディメンションで待ち構えており、体は紫色の宇宙のような異空間のような質感で目や口は白と、非常に神秘的かつ幻想的なデザインになっている。
プレイヤーと同じコピー能力で勝負を仕掛けてきて、ここまで戦うカービィ達同様AIによって動いている。
倒された時の消滅のしかたはダークメタナイトやブラックデデデのように鏡が割れるようなそれではなく、従来のボス格キャラのように爆発を起こして消滅する。
上記の通り容姿や演出面に違いが大きく、彼専用のスペシャルページも存在していないため、このシャドーカービィが鏡の大迷宮で登場したシャドーカービィと同じキャラクターであるかはあのキャラと違い説明がない為『カービィファイターズ2』が出るまで不明であった。
因みに、ザコ敵からミニゲーム内のラスボスに昇格したキャラは、これが初。
なお、本作では過去に倒されたはずのダークメタナイト、さらにデデデ大王の心の闇が具現化したブラックデデデがディメンションミラーから現れており、ダークマインドを倒した事で暴走が収まったはずの鏡の世界に再び異変が起きている事を示唆していると思われ、ファンの間では不穏な考察がなされる事もあった。
カービィファイターズZ
隠しカラーバリエーションの1つとしてファイターズシリーズの紫色に近いスタイルのものが登場。ボスとしては登場しない。
スターアライズ
Ver4,0からたまにジャマハルダの上空をワープスターに乗って横切る形で登場する。
色合いは『鏡の大迷宮』時代の黒い色合いに戻っている。
カービィファイターズ2
再びファイターズシリーズのボスとして登場。白い口や瞳は『ファイターズZ』と同じだが、カラーリングは黒に近い。
ひとりでモードのラスト・ストーリーモードにおいては3度登場し、プレイヤー、あるいはバディのコピー・キャラに対応するコピーで現れる。その強さは無印時代から据え置きであり、ひとりでのめちゃむずの難易度は鬼畜の一言。ただコンティニューするほど疲れ難易度が下がっていくようだが...
ファイターズのシャドーカービィと鏡時代のシャドーカービィが同一人物であるかは不明であったが、本作の説明文を見る限り全員が同一人物であると判明している。その強さは鏡の国を守ってきた証しかもしれないとのこと。
『ファイターズZ』のようにカラーバリエーションで選ぶことはできなくなっている。
戦闘BGM(第5章・ひとりでモードの「めちゃむず」)
正式曲名:『決戦!やんちゃマインドを超えてゆけ』
作曲者:下岡優希
『トリプルデラックス』ではアナザーディメンション繋がりで「飛べ!星のカービィ」、本作の第4章・ひとりでモードの「むずかしい」までは「あやつりの魔術師タランザ」のアレンジ「参戦!シャドーカービィ」がBGMのため、本曲は最高難易度の専用曲。
『鏡の大迷宮』の楽曲のメドレーで、前半は「森・自然エリア」、後半はダークメタナイト戦のアレンジ。その他イントロには「ダークメタナイト登場」(ダークメタナイト戦前のムービーのBGM)、間奏には中ボス戦(大本は「たまごきゃっちゃ」のBGM)のフレーズが含まれる。
本作の他の楽曲と同じく和風のアレンジになっている。
星のカービィWiiデラックス
なりきりおめんのラインナップの1つとして登場。デザインは『ファイターズ2』準拠の黒カラー。
漫画版
も~れつプププアワー!
「われらはシャドー軍団。プププランドはわれわれがのっとる!!」
「そっくりもなにもオレはおまえだ、カービィ」
11巻に登場。一人称は「オレ」で「~だぜ」という風に喋る。カービィと同じく自由自在にコピー能力を発動できる(他者を吸い込む必要がない)。
元々は悪夢の中の存在だったがマルクがスターロッドを用いて人々を眠らせてしまい、現実世界と悪夢の境界が揺らいだことで出現した模様。ダークメタナイトやブラックデデデの他、住民たちの悪夢を率いている。
マルクはギャラクティック・ノヴァの願いでポップスターを支配しようとしていたが、その話を聞いたシャドーカービィは願いを横取り、ポップスターと悪夢の住民たちの総入れ替えを目論む(ノヴァは機械彗星という設定であり、ポップスターに接近する時期だった)。
手始めに刃向かって来たマルクを一撃で殴り倒し、続けて勝負を挑んで来たカービィを終始圧倒して戦闘不能にする。
そして悠々と願いを叶えようとするもメタナイトの叱咤激励によって立ち上がって来たカービィに再び邪魔をされる。
カービィは「みんなでお祭りをする」という願いを叶えようとするが、シャドーカービィもそうはさせるかと取っ組み合いとなる(二人で同時に願いを言ったがノヴァには「ねがいは・1つだけデス」と拒否されている)。
お互いに願いを言い合っている内にシャドーカービィは混乱してしまい、カービィを押さえ付けて願いを口にするもその内容は「みんなでお祭りをする」だった。
言い間違いに気づいて訂正するも「ムリ」と返され、こうして悪夢たちはプププランドで1日お祭りをして過ごすこととなってしまった。
プププランドの住民と悪夢たちは1日の交流で和解し、シャドーカービィもカービィと仲良くなる。
シャドーカービィは「悪夢はみんなに嫌がられる」という理由から反乱を目論んでおり、去り際に「オレたちを倒さなくてよかったのか? また現れるかもしれないぜ」とカービィを皮肉る。
しかしカービィから「いい夢ばかりじゃつまらないのだ!! 怖い夢も楽しいのだ!!」と受け入れられたことで改心。笑顔を見せながら元の世界へと帰って行った。
後に本家において「別世界から来た侵略者で、主要人物の暗黒面を司る片割れ」「カービィと同じ能力(他者を飲み込む)を持つ」「星が接近する中で死闘を繰り広げる(その星を利用して目的を果たそうとする)」「戦いの末、善の片割れに受け入れられる形で決着を迎える」という設定のキャラが登場している(星のカービィディスカバリー終盤のネタバレを含むため閲覧注意)。
今日もまんまる日記!
4巻に登場。
マホロアが持ってきた呪われた鏡にカービィが映ったことで誕生した。手始めにマホロアが持ってきた闇の絆の仮面をデデデとメタナイトに装着させ、戦闘狂に豹変させてバディファイターズタワーまで連れ去ってしまう。
2人をけしかけてカービィとバンダナワドルディを迎え撃とうとするが、実力は2人の方が上だったため下克上され、黒幕にも拘らずラストバトルの前哨戦として立ちふさがる。
カービィの分身でもあるためカービィが強くなれば自身も同じ能力を獲得するため勝負がつかなかった。これこそがシャドーカービィの目的であり、カービィを強くすることで自身も強化を目論んでいた。
だが2人の勝負にワドルディが巻き添えになったことでカービィが怒り(シャドーカービィがやったと思い込んだ)、仲間を傷つけられた怒り、強敵との戦いで得た絆、そして空腹による腹ペコの連続攻撃の前に敗れ去った(いずれもまったく身に覚えがないためやられながらもツッコミを入れていた)。
関連イラスト
pixiv内では鏡の大迷宮スタイルの方が圧倒的に多く、ダークメタナイト・ブラックデデデらとの絡みを合わせてミラー三人組と呼ばれることもある。
鏡の大迷宮スタイル
カービィファイターズスタイル
ミラー三人組
関連タグ
マッシャー…初登場こそザコ敵だったが、その後ミニゲーム内のラスボスやボスに昇格しているキャラクター