激昂したキュアスカイ
げっこうしたきゅあすかい
「動くな!!」
「そこからエルちゃんに1ミリでも近づいたら……絶対に許さない!」
概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』第15話で激怒したキュアスカイことソラ・ハレワタール。
超巨大ランボーグとの戦いは、捨て身で援護してくれたシャララ隊長が行方不明になる代償を支払う形で勝利と、スカイにとっては苦いものとなり、キュアプリズム共々疲労で倒れてしまう。
「……っざけんなよ! 弱いくせに、弱いくせに……」
「強いオレに逆らうなんて、ありえねぇ~!」
しかしバッタモンダーは超巨大ランボーグがアップドラフト・シャイニングで浄化されてしまった事態に苛立ち、戦闘後の隙を突く形で王宮へ乗り込みツバサを殴り飛ばした上、国王と王妃を呪いで昏睡させた末、エルを誘拐しようと迫ってきた。
もはや万事休すかと思われ、エルは悲痛に助けを求める……。
「ソラ~!」
そんな彼の前にキュアスカイは天井の窓ガラスを突き破り、ボロボロの状態のまま駆けつけた……のだが、普段なら敵であっても敬語で話す彼女がこの時、上記の言葉で初めて激怒!
さしものバッタモンダーも怒りを露にしたスカイの前に怯んで全く動けなくなり、撤退を選ぶしかなかった。
幸いにも、スカイの怒りを目の当たりにしたのは対峙したバッタモンダー以外いなかった(他はエル以外全員倒れており、そのエルもスカイに対して背を向けていたため)。
明かされなかった素顔
TV放送ではスカイの口元しか映っておらず、鬼気迫る声と床に散らばったガラスの破片を踏む音でスカイの怒りが表現されている。
実際にどんな顔をしていたのかはバッタモンダーしか知るよしも無いが、pixivではその表情を想像して描かれたイラストが投稿されている。
ヒーローガールとしての危うさ
今までとは格が違う相手に手こずった末に憧れの人物を失い、勝利できたものの倒れてしまった隙にバッタモンダーが卑劣な手でエルを誘拐しようとしたとなれば、スカイが彼に抱いた感情は察するに余りある。
だが、彼女は責任感が強すぎる面があるのも事実で、これ以前の第8話でも、いきなり現れたツバサを「カバトンの仲間としてエルを拐いに来た」と勘違いした際には冷静さを失い、ヨヨの仲介があってもエルが泣いてしまう程の敵意を撒き散らしてしまっており、ヒーローを志す者としての危うさを見せていた。
余談
表記の元ネタはモンスターハンターシリーズに登場する激昂したラージャンを改変したものである。
この表現は、『風の谷のナウシカ』にて主人公のナウシカがトルメキア軍に父にして風の谷の族長であるジルを殺された所を目の当たりにし、怒れるままに我を忘れて暴走した点が似ている。