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ダリルバルデの編集履歴

2023-06-01 00:38:55 バージョン

ダリルバルデ

だりるばるで

ダリルバルデとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するモビルスーツ。

このグエル・ジェタークが負けてたまるかよ!!


スペック

デザイナー形部一平
型式番号MD-0064
全高18.7m
重量72.8t
パイロットグエル・ジェターク
製造ジェターク社
固定兵装
  • イーシュヴァラ(Aタイプ/Bタイプ)
  • ペレットマイン
  • シャクルクロウ
  • ビームバルカン
携行兵装
  • ビームジャベリン(ビームアンカー/ビームクナイ)
  • アンビカー

概要

ジェターク社が開発した赤いモビルスーツ。パイロットグエル・ジェターク

第5世代実証機としてドローン兵器のモビルスーツへの搭載が行われており、総じて次世代機として正統進化版のバージョンを確立しているといえる。

しかし革新的技術であるGUNDフォーマットは禁忌とされたためか採用されておらず、代わりに意思拡張AI(β版)を搭載したことでGUND-ARMとは対局にある位置づけがなされている。


機体解説

胸部と両肩、両脚にGUND-ARM同様にシェルユニットが埋め込まれており、意思拡張AI作動時は緑色に発光している。発光色の違いがGUNDフォーマットと意思拡張AIという制御システムの違いに起因するものなのかは現状明かされていない。

ダリルバルデ

最大の特徴は意思拡張AIによって制御されるドローン兵器。操縦者との操作感覚の整合性を取るために、人体の部位に伴う箇所にその機能が与えられている。また、それ以外にも様々な兵装を搭載しており、通常戦闘にも抜かりはない。


スペックとしては最新鋭機であるため決して機動性は悪くなく、少なくともディランザよりは圧倒的である。

しかし意思拡張AIによるオート戦闘の方はエアリアルの囮攻撃に釣られるなど経験・対応力不足が目立ち、グエルの手動による操縦に切り替えて以降の方が動きが良いとスレッタにも評されている。AIの性能がまだ発展途上なのか、グエルのスタイルと相性が合わないのかは不明だが、機体性能の良し悪しをトップであるヴィムが把握できていない点でジェターク社には大きな課題を残してしまっている。


先述した通りGUND-ARMには該当しないものの明らかにそれらの特徴を持ち合わせているが、関連技術を持ち合わせていないジェターク単社でも御三家内では優れるAI技術を用いてドローンを制御し、完成度はともかく疑似的なGUND-ARMかつそれに迫れる機体を作り上げた実績は特筆すべき点であろう。


武装

固定武装

ビームバルカン

主に牽制等に使用される、ビームを連射する武装。ディランザの胸部に装備されていたものと同規格であり、本機では頭部に移設されている。そのため射角範囲が広がった。


ペレットマイン

膝部の突起、ニークラッシャーに内蔵されたマイクロ機雷。射出して展開することで弾幕を形成し、敵の足止めなどに使える。また爆発時に発生する煙幕は目眩ましとしても応用できる。8基搭載。


シャクルクロウ

足を射出する有線式の拘束兵器。敵機を掴むことで拘束し、振り回したり距離を詰めることも可能。電撃による攻撃も可能で、敵機の電子機器やパイロットにダメージを与えることもできる。ワイヤークロー系の兵装のため、射出時の勢いで物理的ダメージを与える質量武器や掴んだ相手を引き寄せる等の多種多様な機能を備える。


携行武装・ドローン兵器

ビームジャベリン(ビームアンカー/ビームクナイ)

分離・連結が可能な格闘兵装。分離時は錨形状のビームアンカーと爪形状のビームクナイの二刀流で、これらの柄尻から合体させた際には長柄・双刃のビームジャベリンとして運用する。

エネルギーは腕部を介して機体直結式で供給され、高い切断力を持つ。一方で後述のイーシュヴァラ・タイプAに持たせて分離しても問題なく使用可能。


イーシュヴァラ(タイプA/タイプB)

本機の特徴でもあるドローン兵器の一種で、本機の前腕に当たる部位にもなる。タイプAは通常のマニピュレーターを装備し、後者はマニピュレーターの代わりにビーム砲・ビームサーベル兼用のデバイスを内蔵する。

本体から分離し、意思拡張AIによる操作で立体的な攻撃を行うことが可能。

通常本体の上腕に接続されているのはタイプAだがこれを失った際などには背部に2基搭載されたタイプBを接続することも可能。この際、ビームサーベルの出力を最大まで引き上げることが出来る。


アンビカー

肩部に装備された大型のシールド。こちらもドローン兵器の一種であり、意思拡張AIによって自律して防御行動を行うことが出来る。


劇中での活躍

ジェターク社周辺宙域でテストを行い、周囲を高速で周回するイーシュヴァラによって2機のディランザを瞬時に切り裂き、その性能を披露してみせた。


グエルとスレッタとの二度目の決闘では本体操作も意志拡張AIに委ねた自動操縦に加え、排熱用スプリンクラーを使ったビーム射撃を封じる妨害工作など、ヴィム・ジェタークの仕掛けた裏工作により序盤は不本意ながらも優位に立つ。

しかし、ミオリネが裏工作に勘づきスプリンクラーを止めてからは形勢逆転、エアリアルのビットによる集中砲火を受けて中破。

これは俺の戦いだ

業を煮やしたヴィムの発言で遂に堪忍袋の尾が切れたグエルはコンソール上の生徒手帳を破壊し意思拡張AIが機能停止。再起動し自らの手による操縦でイーシュヴァラBタイプを自機の両腕に装着してサーベルによる直接戦闘を挑み、巴投げで投げ飛ばされても即座にシャクルクロウを射出して投げ返してみせたが、最後の一合ではビームサーベルを構えて突撃してきたエアリアルを同じくビームサーベルで迎え撃つものの、『サーベルは防御に使い、突撃した勢いに乗せたフライングボディプレスを直接頭部に叩き込む』という咄嗟の技を食らわされてブレードアンテナを破損、敗北した。

その後は修理等のためジェターク社に引き揚げられた。


ガンプラ

HG1/144スケールで2022年12月発売。価格は2090円(消費税込み)。

紫色のサーベルエフェクト・腕部の分離ギミックに加え、シャクルクロウ発射状態を再現するためのリード線と本体を浮かせて展示するためのスタンドが収録される。イーシュヴァラやアンビカーは本体から分離してディスプレイが可能であり、劇中同様の多彩なギミックを持つ。

その多様なプレイバリューに反して本体に関するランナー数はたったの3枚と少なめで組みやすく、キットとしての評価は高い。


余談

  • ダリルバルデのスペルはDARILBALDEだが、ドイツ語でDarrylValdeに直すと、Darryl:男性に対しての最愛の人Valde:選ばれた、強い、たくましいという意味となり、訳すると選ばれた最愛なる人となる。ヴィムのグエルに対する感情が見えるかもしれないと言われている。
  • ドローン兵装につけられた「イーシュヴァラ(Isvara)」は世界を創造し支配する最高神、「アンビカー(Ambika)」は人々を悪魔から守る女神という具合にそれぞれインド神話に登場する高位の神性の名前から取られている。
  • 第3話放送終了直後、ヤマザキビスケット社のスナック菓子製品『エアリアル』と水星の魔女のコラボが発表された。当モビルスーツとパイロットであるグエルは濃厚チェダーチーズ味を担当する。
    • 他にも『しお味』はガンダムエアリアルとスレッタ、『焼きトウモロコシ味』にはエラン・ケレスとガンダム・ファラクト、『コーンポタージュ味』にはシャディク・ゼネリとミカエリスがそれぞれ担当している。
  • バトルスピリッツのコラボブースターではダリルバルデに搭載されたAIを「ダリルバルデに合体しているブレイヴのBPを全て同じにする」形で再現されている。ブレイヴはガンダムコラボにおいて武器ではなくパイロットに位置づけられるカードとなっておりかなり秀逸な再現となっている。
  • スマホゲームモンストでは、ガンダムコラボの星5降臨モンスターとしてゲスト参戦しており、ガンダム・エアリアルのストライクショットで倒すと第3話のプロポーズシーンが見られる演出も付いた(ちなみに進化前はグエル専用機のディランザ)。

関連タグ

機動戦士ガンダム水星の魔女

ジェターク・ヘビー・マシーナリー


ガンダムシリーズ

宇宙世紀

  • シャア専用ザクガンダムと対局を成す赤い機体といえば、こちらとのライバル関係も彷彿とさせる。
  • グフ:近接タイプの新型で第3話での戦闘シーンや「ディランザじゃない」のセリフなど、オマージュしたと思わしき演出が見受けられる。
  • グフカスタム:上記のMSに汎用性を高めるようにカスタム(改修)を施されたMS。有線ワイヤーによる高速移動と電撃、引き寄せる戦法など共通点が多い。
  • サザビー:赤い色のライバル機、オールレンジ攻撃を行えるドローン兵器、複数種の格闘兵器、拡散ビームも備えるライフルなど共通点が多い。

アナザーガンダム

  • ギラーガガンダムAGE-3の真紅のライバル機。スタイリッシュな見た目と槍状の武器に異質であるがオールレンジ攻撃を行える













ALERT

見てない…。

ネタバレされたくない。


※Season2以降のさらなるネタバレ注意!!


俺は、続きに…。最新情報に進めていない!

ALERT
















スペック

パイロットグエル・ジェターク
固定兵装
  • グスサー・イーシュヴァラ
  • ペレットマイン
  • シャクルクロウ
  • ビームバルカン
携行兵装

Season2以降の解説

第1期においては第5話以降長らく姿を見せていなかったが、Season2のOPにこれまで持ち合わせていなかった射撃兵装を携えて登場(一応、牽制用の胸部バルカンは存在するが……)。


武装変更点

コンポジットアームズ(ビームライフル/ビームカタナ)

ビームジャベリンに代わって追加された装備。ビームライフルに折り畳み式の刀型ビーム格闘武器『ビームカタナ』をマウントした複合兵装。

ビームライフルは通常のビームに加え、その銃身の下には拡散ビームを発射出来る専用の銃口を備える。

近接戦向けの携行武装が多かったダリルバルデだが、この武装の導入によって遠距離からの攻撃が向上し、より汎用性が高いMSとなった。


グスサー・イーシュヴァラ

イーシュヴァラ・タイプBに代わって追加された装備。タイプBと機能に大差はないが赤色から黒色に変更され装備数が2基から4基に増えており、より多様な攻撃が可能になっている。

なお、本装備の追加に伴いバックパックも換装されている。


ダヤ・アンビカー

アンビカーに代わって追加された装備。アンビカーより大型になった、ドローン機能も持つシールド。シェルのモールドも十字模様となっていて十字架にも見える。

通常時のマウントポジションも下を向くようになっており、かつてのグエルが搭乗していた専用ディランザに近いものになっている。


Season2以降の劇中の活躍

紆余曲折の末に復学したグエルがエアリアル改修型と決闘を行うことになった際には一部兵装等を換装した本機が再登場。意思拡張AIはカミル・ケーシンクらジェターク寮生によって出来る限りの最適化を実施。それでも使うかグエルに確認したが、グエルはプライドだけでは勝てないと使用を決意した。

第17話「大切なもの」 決闘

今度こそスレッタとグエル、エアリアルとダリルバルデによる真剣勝負……と思いきや、今回はグエルがトラウマによって本調子を出せず、いくつかの装備を失うなどやや劣勢で戦局が推移する。

エアリアルに詰め寄られ、グエルがまともに戦闘出来ずあわや敗北の危機といったその時、グエルの決意に呼応するかの様に自律操作で咄嗟に防御。そのままシャクルクロウで肉薄し左腕を切断するなど、まさに人機一体と言うべき挙動で反撃に転じる。

その後エアリアルによるオーバーライドで(影響を受けたガンダム・ファラクトガンダム・ルブリス・ウルパイロットがデータストームで苦しんだのとは異なりグエル本人は影響はなかった)グスサー・イーシュヴァラの一部を奪われた際には必死で応戦するも万事休す……と思いきや、まさか干渉でエアリアルが機能停止。その隙を逃さずブレードアンテナを切断することで、ボロボロになりながらもグエルに勝利をもたらした。そして…

水星の魔女17話


Season2以降の余談

  • 先述のOPでは『理想』の歌詞に音ハメされる形で登場しており、グエルの心情をうたっているとも解釈出来るが……? その直前にはミカエリスが登場し、シャディクと対比されているようにも思える。
  • 第17話終了後、改修された当機の設定画が公開された。改修と言っても外装は変わらず装備の変更程度だがアンビカーの大型化によってシルエットや印象が変わっているものの、名称自体は変更されてない。しかしファンから区分けのため便宜的に「ダリルバルデ(改修型)」と呼称される事も。

MD-0064 DarilbaldeMD-0064 Darilbalde (Season 2)

  • コンポジットアームズの「コンポジット(Composite)」の意味は複数のものを合成あるいは組み合わせたもの。
  • 本機が『エアリアル』第一弾コラボを務めた味のチェダーチーズは「時とともに複雑で強い味わいを深めていく」と最初の決闘から第17話まで間に裏で熟成されいることからある意味的を得ている
  • 元々の人気が高い機体だが、第17話での無敗のガンダム・エアリアルに対して非ガンダムタイプの本機で勝利をもぎ取る快挙と活躍もあり、更に人気が上昇しその反響で、本機のガンプラが多く売れたとか。「ガンダムナビアプリ」にて実施された『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 モビルスーツ人気投票でもエアリアル系の次に第3位(得票数:4691)というTOP3に選ばれるほど。
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