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Mk5核弾頭ミサイルの編集履歴

2023-08-04 13:10:10 バージョン

Mk5核弾頭ミサイル

まーくごかくだんとうみさいる

TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズに登場する戦術兵器。

「この青き清浄なる世界のために!!」

BGM:戦禍の傷痕


概要

機動戦士ガンダムSEED」シリーズにおける核弾頭ミサイル。Mk5戦術核ミサイルとも呼ばれる。

地球連合軍が使用する戦術核兵器として、艦隊戦、対コロニー、対要塞戦等の作戦で用いられる。

今までのガンダムシリーズの作品では核兵器重要使われてが、その兵器をホイホイ使う様相はコズミック・イラのまともじゃない世界観を醸し出している

それも軍事的な目的で使用したのはザフトの宇宙要塞「ボアズ」での攻防戦における蹂躙劇くらいであり、この核兵器がガンダムSEEDを象徴たる所以は、尋常じゃない使い方による出番の多さにある。


というのも、この核ミサイルはおおよそ民間人に直接向けられる場面が多く、特にコーディネイターの根絶を掲げた過激な思想集団(ブルーコスモスの中でも一部の過激派)に属する地球連合軍部隊がプラントのコロニーに直接撃ち込んで破壊する作戦を幾度も実行している。


劇中での活躍(?)

機動戦士ガンダムSEED

SEED本編である第1次連合・プラント大戦の序盤、地球連合軍が艦隊をザフトの足止めをしつつ、アガメムノン級宇宙母艦「ルーズベルト」からプラント側のコロニーにMk5核弾頭ミサイルを搭載したメビウスを出撃させ、うち1機がプラントの農業コロニー「ユニウスセブン」にミサイルを撃ち込んで破壊するという血のバレンタイン事件を引き起こした。なお、この行動は連合軍上層部の過激派による身勝手な行動とされており、実際これを描いた漫画版「Re:」では当時の「ルーズベルト」艦長はブルーコスモスシンパのウィリアム・サザーランドとしている。

この事件を切っ掛けに戦争は本格的な大戦へと発展。プラント側は封鎖作戦「オペレーション・ウロボロス」の一環としてニュートロンジャマーを地球全土に散布し、地球圏では核兵器どころか原発などの核エネルギーに関する施設の機能が無効化され、「エイプリル・フール・クライシス」と呼ばれる大規模なエネルギー危機が発生。これに伴い原子力におんぶにだっこであった地球圏はたちまち電力不足となり、全世界で食糧危機による餓死が発生し、一説によれば地球人口が1割減ったという。


その後、世界を憎悪するラウ・ル・クルーゼの目論見により、ニュートロンジャマーを無効化する「ニュートロンジャマーキャンセラー」の情報が大西洋連邦軍の手に渡り、ブルーコスモスの盟主でコーディネイターの抹殺を掲げる過激派のムルタ・アズラエルにより無効化されていたMk5戦術核ミサイルは再びその禁を解かれ、ザフトの要塞「ボアズ」での攻防戦に投入される。核攻撃部隊「ピースメーカー隊」によって多数がボアズに撃ち込まれたMk5は、ボアズを核の炎で焼き尽くすように壊滅させた。

ボアズ攻防戦の際にあまりに派手に披露した結果、ピースメーカー隊はザフトに警戒されてしまったが、ヤキン・ドゥーエ攻防戦では核攻撃部隊の攻撃目標であるプラントのコロニーへ接近できるように、核攻撃部隊を阻止しようとするザフト軍を地球連合艦隊の総力を持って妨害している。しかし、その場に駆けつけた三隻同盟に核攻撃が阻止されてしまい、ピースメーカー隊もザフトに奪われたデュエルガンダム・アサルトシュラウドなどによって全滅したことで失敗に終わった。


機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

第2次連合・プラント大戦の開戦時には、血のバレンタイン事件の時のように地球連合軍の主力規模の艦隊を「囮」にし、大量の核弾頭ミサイルを保有する核攻撃部隊「クルセイダーズ」によるコロニーへの攻撃作戦「フォックストロット・ノベンバー」が起きる。このクルセイダーズはメビウス1機にミサイル1発のみだった「ピースメーカー隊」から進化し、マルチランチャーを装着したウィンダムによって1機で搭載ができる弾頭の数が実質倍の2発に増えている。

しかし、事前に情報筋(一族と呼ばれる組織)から地球連合軍の核攻撃とその作戦内容を手に入れていたプラント最高評議会議長のギルバート・デュランダルナスカ級1隻を内密に改造して、対核攻撃用カウンター兵器「ニュートロンスタンピーダー」を装備させていた。そして、クルセイダーズ及びそれから発射された核弾頭ミサイルに向けスタンピーダーが照射され、核弾頭ミサイルは強制起爆させられる。それは発射されたものに加え、クルセイダーズ所属のウィンダムや艦艇に搭載されたものにも及び、こうしてクルセイダーズは核の炎と共に宇宙の塵と化した。


なお、ニュートロンスタンピーダーは1発限りの切り札であり、もしクルセイダーズが二段階に分けて攻撃した場合はプラント攻撃を防ぐことができなかった。しかし、これによって地球連合軍は以後迂闊に核兵器を運用することができなくなり、以後DESTINY本編で核弾頭ミサイルが登場することはなかった。


このように、清々しいまでのゲスっぷりな連中による、民間人を民間人と微塵も思わない数々の行いで使用された為に、コズミック・イラを代表する兵器となっている。

ネットでは普通のミサイルを発射する軽い気持ちで核弾頭ミサイルを飛ばす光景がよくネタにされる。

ウィンダム核搭載機


派生作品

ゲーム『Gジェネレーション』シリーズでも高い火力を誇るものの、(シリーズにもよるが)原始的な鉄の塊に威力が負ける場合もある。


『スーパーロボット大戦』シリーズに至っては、技術がインフレしすぎて「蚊が刺したのか?」とでも言うような火力負けしている事もかなりある

原因は搭載するメビウスやウィンダムが蟻の子のごとく大量に出てくるためで、それで威力まで高すぎたらゲームが破綻するためだろう。どっちの各作品群でも同じ核兵器であるアトミックバズーカ核弾頭の投擲はめちゃくちゃ強く設定されているものの、メビウスやウィンダムのように同じ装備で数十機も徒党を組んで登場する事は基本的に無い。


対戦ゲームである『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II』では、威力がそれなりに高めに設定されているものの、体力が満タンの相手が一撃で堕とせないくらいには威力が落ちている。


余談

名前の元ネタは、アメリカ合衆国が開発した小型核弾頭のMark 5に由来する。1950年代初期に設計され、1952年から1963年までアメリカ空軍及びアメリカ海軍に配備されていた。なお、広島に落とされたリトルボーイは『Mark 1』、長崎に落とされたファットマンは『Mark 3』であり、Mark 5はファットマンの再設計モデルである『Mark 4』を小型化したものに当たる。


関連タグ

機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY

コズミック・イラ 地球連合軍

メビウス ウィンダム マルチランチャー

血のバレンタイン

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