春日未来「アイドルになる夢、一緒に叶えよう!」
概要
アニメ『アイドルマスターミリオンライブ!』第1話のサブタイトル。
あらすじ
港三中に通う春日未来は、ソフトボール部・バスケットボール部・水泳部・弓道部・テニス部・陸上部・生物部・茶道部と8つもの部活に助っ人として顔を出し、更に町内の子供の缶蹴りや老人の卓球にも参加するなど忙しい日々を送る中学2年生。ソフトボールでは一死三塁の好機で犠牲フライを放ちチーム唯一の得点を挙げるなどそれなりに活躍もしているが、周囲の友人たちが部活などで明確な"夢"を持っているのに対し、自分は好奇心のままに色々なことに手を出してはいるものの自分なりの"夢"がないことに気づく。
そんな折、卓球の場で知り合いのおばあちゃんから、孫が都合が悪くなって行けなくなったというチケットを貰う。それは、人気アイドルグループ「765PRO ALLSTARS」のライブイベント「765PRO ALLSTARS TOUR SPRING SPECIAL」のチケットだった。
ライブ当日、海浜幕張駅から会場に向かう未来。物販や衣装展示、プレゼントボックスなど初めて見る様々なものに興味津々な中、ある青年男性とぶつかってしまう。実はこの男性は、芸能事務所765プロダクションの新人プロデューサー(P)だった。
これから始まる大型企画に漠然と不安を抱え客席を眺めるPの元を、上司であるチーフプロデューサー、更に高木順二朗社長が訪れる。
会場ホールに入った未来は、座席の取り違えを発端として隣席に座る同い年の中学2年生・最上静香と知り合う。
またPの元には、以前Pがライブを観に来てほしいと声を掛けていた伊吹翼も来ていた。
いよいよライブの幕が開く。最初の楽曲は「ToP!!!!!!!!!!!!!」。
765ASの卓越したパフォーマンス、そしてコール&レスポンスやペンライトの波などライブ独特の雰囲気に未来は段々と心を奪われてゆき、父から持参するように言われた双眼鏡も鞄にしまってただただその目に映る光景を楽しんでいた。
やがてライブが終わり、未来と静香はあまりの感動に声も出せず、顔を火照らせながら放心状態で歩いていた。
少し落ち着いて公園のぶらんこに腰かけ、未来が「ToP!!!!!!!!!!!!!」について語っていると、静香はその曲を一人で歌い出す。その歌声はとても優美で、それこそまるでアイドルのようだった。
しかし、アイドルになるにはまだ何もかもが足りないと語る静香。そして未来は、静香の絶対に叶えたい一番の夢がアイドルであることを知る。
その静香の様子を見て未来は、静香と一緒に夢を叶えるためにアイドルを目指すことを決意し、静香も一歩を踏み出す決心を固める。
帰宅し、アイドルのオーディションを受けることを両親に伝える未来。また静香も、厳格な父親に勇気を出して声を掛ける。
更にライブを観てアイドルに好感触を得ていた翼も、Pにアイドルになることを承諾する連絡を送っていた。
オーディションのサイトを閲覧していた未来は、課題曲「Rat A Tat!!!」の存在に気づく。
楽曲
オープニング
なし。
挿入歌
BGM
- 「Rat A Tat!!!」
- 「TOWN」(次回予告)
エンディング
余談・小ネタなど
(随時追加)
- 未来らが主人公であるためゲッサン版漫画からは作品全体を通してネタの輸入が多めだが、この第1話は特に多い。
- 未来が複数の部活を掛け持ちしているという設定はゲッサン版第1話(1巻)からと思われる。但し、漫画の4つ(テニス・陸上・ソフトボール・生物)から倍増しており、また漫画では多くの部活に手を出し過ぎてどこの部でも雑用に回されていた(とても活躍はできていなかった)という相違点がある。
- ジャングルジムで未来と静香が夢について語るシーンは確実に第4話(1巻)のオマージュだろう。
- 春日宅の居間や未来の自室にサボテンが飾られているが、第18話(4巻)にて父の趣味であることが語られている。
- 野球回(厳密にはソフトボールであるが)が存在すること自体は日本のアニメには珍しくないが、それが第1話の冒頭から始まるというのはあまり例を見ない。よって初回放送時では「野球アニメ」なのか?という反応が(ネタを含めて)多くあり、プロ野球阪神のファンで知られる渡部優衣氏(横山奈緒役)は「野球アニメちゃうで!笑」とコメントしていた。
- 犠牲フライを放ったシーンの未来のフォロースルーが長野久義(読売ジャイアンツ)に似ていると言われている。また、楽曲「Flyers!!!」と掛けて「犠牲Flyers!!!」というミームも生まれている。
- 未来の通う学校「港三中」の名前の由来は、原作であるバンダイナムコエンターテインメントの本社の所在地である東京都港区三田から来ているとの説がある。
- 未来の自室に地球儀があるが、放送直前特番に出演したゴー☆ジャス氏の要素でないかというネタがある。但し、制作時期と特番放送時期には大きく開きがあるため意図的である可能性は低いだろう。
- おばあちゃんが「765PRO ALLSTARS」のことを言おうとして名前が出ず「なんとかオールスターズ」と言ってしまったシーンでは、「サザンオールスターズ?」「SASUKEオールスターズ?」などの大喜利ネタができた。
- 未来の想像における未来・静香・翼のライブシーンでの衣装は『シアターデイズ』のデフォルト衣装「シャイニートリニティ」だが、本作でのライブ衣装は基本的に「スターティング・ブルーム」であるためシャイニートリニティが出るのはほぼここだけである。
- 放送の2023年時点で現実のアイマスのライブイベントは転売防止の為に完全デジタル化・記名式となっているため、作中のように簡単にチケットを譲渡することもそのチケットで入場することも基本できない。もっとも、そこを忠実に再現すると導入が非常にややこしくなってしまうので致し方ないところではあるが。
- 765ASのライブ会場のモデルは幕張メッセであり、直近では2022年7月に「SUNRICH COLORFUL」が開催されている。
- 作中の海浜幕張駅の駅名標は駅番号が「JE13」、右側の隣駅が新習志野駅になっているが、これは2023年3月18日に幕張豊砂駅が開業するまでのものであり、現在は駅番号は「JE14」、右隣駅は幕張豊砂駅になっている。
- ライブのフラワースタンドの送り主は「バンダイナムコミュージックライブ」「バンダイナムコスタジオ」「バンダイナムコエンターテインメント」と、バンナム系列の実在企業ばかりである。
- ライブの物販では「WE ARE MASTERPIECE!!」というライブのBCが販売されているが、これは実際に2014年に3都市で開催されたアイマス9thライブのBDとほぼ同じものである。
- ライブの衣装展示コーナーで展示されているのは劇場版『輝きの向こう側へ!』の衣装である「スターピースメモリーズ」。
- ライブ会場で星井美希のプレゼントボックスを未来が覗くシーンがあるが、これは未来役の山崎はるか氏が熱烈な美希Pであるためではないかと言われている。綿田慎也監督によると監督の指示ではなく、おそらく白組の誰かが勝手にやったことらしい。
- 台詞はないが矢吹可奈、北沢志保、横山奈緒、佐竹美奈子の姿も確認される。衣装より、おそらく「ToP!!!!!!!!!!!!!」以外の楽曲でバックダンサーとして登場したとみられる。
- ライブ開演直前の1人ずつシルエットが浮かび上がるシーンでコブラを連想した者が多い(もう既にコラ画像ができている)。
- 未来にチケットをあげたおばあちゃんのCVは滝沢久美子氏だが、放送開始より1年以上前の2022年6月11日に亡くなっており、本作が最後の遺作となった可能性が高い。
関連タグ
たったひとつの自分らしい夢→夢のとびらはオーディション