プロデューサー「見せてもらった… これが、765プロライブ劇場の未来!」
概要
アニメ『アイドルマスターミリオンライブ!』第2話のサブタイトル。
先行公開では2023年8月18日公開の第1幕に含まれ、TVでは最速で2023年10月15日に放送された。
あらすじ
765プロの新人アイドルオーディションの最後の回まであと2週間。
オーディションに向けた最上静香との自主練のために駅に来ていた春日未来は、遅刻しそうになり走っていると、ライブ観覧の際にぶつかったプロデューサー(P)と2度目の衝突をしてしまう。Pの方は、アイドルへのスカウトを承諾してくれた伊吹翼との打ち合わせのために駅に来ていたのだった。
翼と喫茶店で話すPは、偶然見たファッションショーに参加していた翼の姿を観てスカウトを決めたことを語る。翼も当初はアイドルに乗り気ではなかったが、Pが連れてきたライブを観てアイドルになることを決めたという。
そしてPは、最後のオーディションに来てみないかと翼を誘う。
公園で自主練を始める未来と静香。最初は全然できていなかったが、夕方までの練習の結果最後には手応えを感じられるほどに上達する。一方で、大きなお弁当を作ってくれるなど父が協力的な未来に対し、家が厳格な静香はオーディションを受けることを伝えた際に父に何かを言われていたようで…。
Pは新プロジェクトにこの時点で35人のアイドルを集めていたが、全体的なビジョンなどについて引き続き不安があり、全員のユニット名を決めねばならないという課題も抱えていた。事務員の青羽美咲や音無小鳥、チーフプロデューサーや高木順二朗社長からの期待にプレッシャーを感じつつも、改めて気合を入れ直す。
そして、新アイドル達の中で最初に所属が決まっていた一期生の面々(横山奈緒・北沢志保・七尾百合子・望月杏奈・佐竹美奈子・矢吹可奈・箱崎星梨花)も、レッスンや「しゅうまい3姉妹」などのお仕事などをこなしながら新プロジェクト始動の日を待つ。後発のアイドル達に対してはちょっとした"先輩"となることに、百合子などは責任感を抱いていた。
迎えたオーディション当日。会場入口で未来とPはまたしてもぶつかる(3度目)。
オーディションのスタッフには美咲や小鳥の他、新アイドルのうち、今後の活動に期待を隠せない高坂海美、芝居の仕事に興味のある田中琴葉、未来に小学生と勘違いされたほど小柄だが実は成人である馬場このみ、そして雑務に不満を漏らす周防桃子の姿もあった。また、カメラマンの早坂そらも会場に来ていた。
面接を経て、3人1組でのステージオーディションに臨む未来と静香。彼女らのグループEには1人欠員が出ており、このみのアイデアを基にPは会場に呼んでいた翼を同組に入れてパフォーマンスさせることを決める。翼はスカウトだったため課題曲の練習は一切していなかったが、短時間動画を観ただけでダンスをほぼ完璧に再現するという才能を見せつけ、静香は実力差をまざまざと実感する。
いよいよステージオーディション本番。会場には仕事などを終えた一期生達、更には「765PRO ALLSTARS」の天海春香・如月千早・星井美希・秋月律子も来ていた。
緊張する静香に、未来はある言葉をかける。
課題曲は「Rat A Tat!!!」。序盤こそ悪くなかったが、1番Bメロから静香が歌詞飛びや転倒未遂など小さな失敗をし始める。静香はやはり憧れに届かないのではと絶望しかけるが…
「静香ちゃんなら絶対アイドルになれるよ! だって、私がもう、静香ちゃんのファンなんだもん!」
先刻の未来の言葉を思い出した静香はCメロで持ち前の歌唱力を発揮し、調子を取り戻す。
そして最終サビ。未来・静香・翼のパフォーマンスは観る者を惹きつけ、彼女らを含めた39人の将来の輝く姿をPやアイドル達に幻視させるほどだった。
パフォーマンスを終えた3人には春香達を含めた一同から拍手が送られ、彼女らの姿に「百万の星の輝き、命の鼓動」を感じたPは未来と静香に合格を言い渡す。
後日、初レッスンに来た3人は高木社長と面会。更にPは、オーディションでの光景から全員のユニット名を「MILLIONSTARS」に決めたことを伝える。
そしてMILLIONSTARSの活動拠点となる場所を、社長は3人に紹介するのだが…?
楽曲
オープニング
挿入歌
BGM
- 「TOWN」(次回予告)
エンディング
なし。
余談・小ネタなど
(随時追加)
- 冒頭の駅は作中にもしっかり表記されている通り西武鉄道などの池袋駅。Pと未来がぶつかったのはJRの南改札付近。
- 西武百貨店の屋号が「SEIBU」から「SOIVE」に改変されているが、シアターデイズでは「SEIBO」となっている。「聖母」を連想させるので変更されたか。
- 未来と静香が自主練をした公園のモデルは東京都豊島区の豊島区立西池袋公園。
- 翼のファッションショーの回想はミリシタの初期カードである「SSR みんなの視線を一人占め♪ 伊吹翼」と同じ衣装・場所になっている。
- 未来と静香が公園で自主練するシーンは、『Blooming Clover』で可奈と志保が劇場横の公園(アニメでもこの回から登場)で第4話(1巻)以降度々自主練していたこともオマージュ元であろうか。
- 未来が大きなお弁当を持ってきた一方で静香の昼食は簡素なサンドイッチだったが、本編では一切言及がないものの第1話予告で本来うどんを用意していたものの熟成が間に合わなかったことが説明されている。
- 35人という人数が「十分な人数」と表現されていることで、本作の「Live Theater Project」は採用人数を固定していないことがわかる。これは『Brand New Song』における「39プロジェクト」が、「あと5人」などの表示があったようにはっきりと39人を目標人数にしていたこととは明確に異なる設定である。
- 杏奈のゲーム配信の仕事において、未デビューにもかかわらず同接7826人と既にかなりの人気であることには、後の展開も含めて考えると疑問があるとの声もあるが、実際には「毎回様々なゲストを迎え」と書いてあるように別チャンネルの配信に杏奈が出演しているだけであり、同接数などは決して杏奈単独の人気というわけではない。
- エンドカードにもなっている「しゅうまい3姉妹」にはいつものミリオンライブの片鱗が見えるとの声も。ただ、大量にお土産を持って帰れるほどしゅうまいが売れ残るというのはまだ知名度がほぼないということの裏付けであるとも考えられる。
- SNSのアイコンは星梨花がジュニオール、可奈がけるちゃん、志保が黒い猫であるが、これは『Blooming Clover』と同じ(但し細かいデザインは異なる)。
- 可奈のメッセージにおける「りっくん」とは志保の弟・北沢陸のこと。名前は『Blooming Clover』が初出である。
- 志保「可奈は食べすぎに注意してね」→可奈「ガーン!!!」の流れは劇場版の文脈を彷彿とさせる。
- 地上波では第1話に引き続き桃子に関する重い内容のシアターデイズのCMが放映された。
- オーディション会場のモデルは中野サンプラザ(閉館済)であり、ミリオン1stライブ「HAPPY☆PERFORM@NCE!!」や2017年のライブ「MEG@TON VOICE!」の会場であった。
- アイドルの仕事のうち「お芝居」に言及した琴葉は演劇部所属の演技志望であり、また「お芝居…」と呟いた桃子は元子役女優であるが諸事情でアイドルになった人物である。
- 海美が「どんなことするのかな~~!」と言う場面で腕を曲げ上下する動きは、シアターデイズの固有モーションが由来か。
- Pが翼を紹介し、翼がデートをねだるシーンで静香が見せたジト目は、脚本の加藤陽一氏が特にお気に入りのシーンとして挙げている。
- 静香はダンスを1度観ただけでほぼ完璧に再現した翼の姿に「これが…合格する人…」と心を折られかけていたが、当然翼は合格者の中でも上澄み中の上澄みであり、例えば百合子はダンスが少なくとも静香達と同程度には苦手であることが今後明らかになる。
- オーディション最後のシーンは、Pだけならいざ知らず他アイドル達も「私たち…!?」と同じ光景を幻視しているので領域展開や集団幻覚呼ばわりされている他、この時点でMILLIONSTARSへの所属が決まっていない白石紬と桜守歌織の姿も見られる。一方、その場面でチーフは立ち上がったPに驚いており、社長も「見えたんだろう?」と言っているのでこの2人は幻視できていなかったものと思われる。765ASに視えていたかは不明。
- 「百万の星の輝き、命の鼓動」というPの台詞は「百万」=「ミリオン(million)」、「命」=「ライブ(live(s))」と、『ミリオンライブ!』のタイトルの回収になっている。
- 終盤に出てくる水辺の土地は東京都江東区豊洲の豊洲公園付近がモデルであり、今後活動拠点として何度も登場することになる。
- 未来が水辺を見て「うわぁ~海だ~!あ、これ川だっけ?」と言っているが、実際の豊洲公園前の水域は分類上どちらかというと「海」が近い。少なくとも河川域に定義されていないのでとりあえず「川」ではないのだが、河川域も数百m離れたところにはあるので大きな間違いという訳ではないだろう。
・「アイドルになれないの?」というセリフを見てしまい泣いてしまって練習ができなかった。
・静香の崩れていくシーンでは過程を大事にしており、息が上がったりして声が出なくなったりしていく所は経験を活かしている。
・覚醒するシーンでは 「ここで音を外して、ここでこけて、ここから徐々に復活して、最後は必殺技を撃ってください」とディレクションを受けた。また収録した際に精神的な余裕は全くなかった。
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