概要
『ポケットモンスター クリスタルバージョン』で初登場したキャラクター。
『金・銀』のリメイク版である『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』にも登場。
リメイクに伴って登場回数やセリフ量が大幅に増えており、性格も少し異なる。
名前の由来は恐らく「水晶」をそれぞれ「水(みな)」「晶(あき)」と訓読みしたもの。
スイクンを追う謎の青年。
カントー地方のタマムシシティ出身(『ハートゴールド・ソウルシルバー』では不明)。
作中ではやけたとうで初登場。スイクン探しのためにやけたとうを訪れており、友人のマツバはジムリーダーとしてやけたとうを調査するという形でミナキに同行している。
主人公がスイクン、エンテイ、ライコウと出会った後、スイクンを追い始める。
「〜だぜ!」という語尾を多用する溌剌とした口調が特徴的。『ハートゴールド・ソウルシルバー』のみ初登場時の口調が異なっており、落ち着いた口調で話す。
クリスタル
ジョウト地方の伝説全般に精通している。
やけたとうで主人公と会ってからは度々主人公の前に現れる…というわけでもなく出てくるのはタンバシティでの勝負イベントとスイクン捕獲後イベントの計2回(そのため彼が現れるときの専用BGMはたった2回しか流れない)。
主人公がスイクンを捕まえたあとは主人公の戦いぶりを熱く称え、スイクンがにじいろのポケモンを呼び寄せるという伝説を調べるために去っていく。
ホウオウ捕獲前はミナキの実家があるタマムシシティのポケモンセンターに現れ、三犬の捕獲状況に応じてセリフが変わる。
…がミナキには専用のグラフィックが存在しないためモブと紛れてかなり気づきにくい。
ホウオウ捕獲後はスズのとうに現れ、以後はそこに留まる。
ハートゴールド・ソウルシルバー
ジョウトの伝説に詳しい祖父に子供のころからスイクンの話を何度も聞かされてきた、スイクンを10年以上追っているといった設定が追加された。
何かとスイクンに縁がある主人公をライバル視するようになり、タンバシティではスイクンに認められるため主人公に勝負を仕掛けてくる。一方で、スイクンの前では正直でいたいという理由で主人公にヒントを与えるといった、ミナキの誠実な人柄が見える描写もされている。
最終的にスイクンが主人公を選んだ際も潔く主人公を認め、スイクンと対峙する主人公に激励を送る。
スイクンとの戦闘後は「〇〇(主人公)…… みごとな もんだぜ…… これほどの たたかいを みせてもらったら なにも もんくは ないよ…… さらば スイクン! さらば…… 〇〇!」と言い残し、どこかへ去っていく。以後彼がゲーム内で現れることは二度とない。
また、13ばんどうろにいるラブラブカップルの電話番号をポケギアに登録すると、紫色のタキシードに白い蝶ネクタイが似合う素敵な男性を見かけたという話を聞ける。
使用ポケモン
レベルは『クリスタル』/『ハートゴールド・ソウルシルバー』
アニメでの登場
サトシの旅シリーズ
CV:川田紳司
初登場は番外編作品『ライコウ雷の伝説』。
伝説のポケモン・ライコウを見て少々熱くなるが、今作ではロケット団に捕まったマリナを救出すべくケンタとジュンイチの手助けをしていた。
また初登場時、「マントの似合ういい男」に目がないマリナにあれこれ観察されている。
本編では『ポケットモンスター』第227話(金銀編111話)「スイクンとミナキ!ホウオウのでんせつ!!」で登場。
冷静な人物だが、スイクンを見たというサトシの話を認めずバトルをしかけたり、
マツバの注意を無視してスイクンをゲットしようとした。
手持ちのポケモンはフーディン。使用技はリフレクター、かなしばり、ねんりき、サイケこうせん。
ポケモンジェネレーションズ
CV:土田大
第6話「再生」に登場。
第6話にて唯一登場する人物で、やけたとうを訪れた中でホウオウとエンテイ・スイクン・ライコウの伝説を独白という形で語る役回り。
ポケモンマスターズ
CV:江口拓也
2023年6月15日から開催された、ミナキとシルバーをメインに据えたエピソードイベント「駆ける北風を追う男」にて初登場。
スイクンを追いかけてパシオにやってきたミナキは、旧友であるマツバやライバルのクリスとの再会を喜び、またそこでシルバーとも出会う。
4人で話しているときに突然クリスのバディであるスイクンが色違いのスイクンを連れてくるところから始まり、色違いのスイクンを追うミナキ、伝説ポケモンであるスイクンをバディにしようと考えるシルバー、そして二人の「夢」を主軸としてストーリーが進行する。
上記のような出会いを経た色違いのスイクンを追いかけると決意したミナキは、クリスとマツバのサポートを受けながら追いつづけるもなかなかスイクンには追いつけない。
ミナキと同じようにスイクンを追いかけてた人々が皆諦めようとも変わらずスイクンを追いつづけるミナキの熱意は夢を持たなかったシルバーにも影響を与え、彼に新たな「夢」を見つけさせるにまで至った。
それからまた時間が経ち、未だスイクンは捕まらないもののミナキもただ時間を無駄に費やしていたわけではなかった。
スイクンが訪れ清めた水場を判別することで、そこからスイクンの行動パターンを割り出しついにスイクンが次に現れる場所を特定する。
そしてミナキは「スイクンの前では 正直で ありたいんだ」と言い、スイクン探しのライバルであるシルバーにもスイクンの居場所を教える。
ミナキ・クリス・マツバの3人に同行したシルバーは、ミナキの予測通り現れたスイクンを目の前にして「スイクンは アンタしか みていない」とスイクンと戦う権利をミナキに譲る。
「スイクンは 待ってますよ!
誰よりも 自分への 熱意を
持ってくれている トレーナーを!」
「あれだけ 大口たたいたんだ
夢の ひとつくらい かなえてみせろよ」
クリスとシルバーの激励を受けたミナキは切り札のマルマインを連れてスイクンへと挑み、激闘の末ミナキは10年以上も追いかけてきた「夢」をついに叶えてみせた。
ミナキはバディとなったスイクンの美しさに感動しつつ、夢を叶える手助けをしてくれた3人に感謝を述べる。
そしてシルバーはミナキと最初に出会ったときに聞かれた「きみにも なにか 追いかけてる 夢は ないのか?」という問いの答えとしてポケモン達と共に世界最強の男になるという夢を語る。
それを聞いたミナキは夢をかなえる手助けになるかもしれないとジョウトを旅していたときに偶然手に入れたふしぎなタマゴをシルバーに手渡す。
タマゴの中身や詳細な入手経路は現時点(2023年12月)では不明。
ストーリー内では
- 自分より先に夢を叶えた友人のマツバに対してだけでなく、ライバルのクリスがスイクンに選ばれたことに対しても、クリスのようなトレーナーならスイクンに認められるのも納得だと祝福を送る
- (自分がスイクンに選ばれても構わないのかというシルバーの質問に対して)スイクンが選んだことなら仕方ない、シルバーのほうがスイクンにふさわしいトレーナーだったというだけのことだと受け入れるが、その上でどんなライバルがいようとも絶対に夢を諦めたりはしないと答える
- (身近に同じ夢を叶えた奴がいて、夢を投げ出そうと思ったことや恨みごとのひとつくらいないのか?というシルバーの質問に対して)一度だって誰かを恨んだり、ましてや夢を投げ出そうだなんて思ったこともない。スイクンを追いかけている今この瞬間はかけがえのないもので、夢のために費やしてきた時間も自分の財産だと笑顔で答える
…など『ハートゴールド・ソウルシルバー』での人物像を掘り下げたような描写が多く、熱意と誠実さを持ち合わせた好青年として描かれている。
ミナキ&色違いのスイクン
2023年6月13日に実装が発表された。
クリスがスイクンを先にバディにしていること、また友人であるマツバが色違いのホウオウに認められたことからもミナキ&色違いのスイクンの実装が熱望されていたが、この時点ではバディは明かされず公式によるバディ予想企画が行われ、様々な憶測を呼んだが、2023年6月15日、大方の予想通り色違いスイクンと共に実装された。
タイプはみず、ロールは特殊アタッカー。
トレーナーわざ「追いつづけるぜ!」は1ターンで特攻6段階、急所3段階、味方全体に状態異常防御状態を付与する完全自己完結バフ技。その代わりにわざゲージを3消費する。
メインウェポンはシンクロわざである「清浄のなみのり」
みずタイプのとくしゅわざで20%ひるみの追加効果を持つ。
わざの開放条件は「自分が2回行動したとき」で一度開放すればバトル終了まで使い続けられる。
攻撃対象は相手全体だが、威力分散が発生せず追加効果の確率も下がらないので全体に大ダメージを与えつつ20%のひるみをかけ続けられる。
消費ゲージは4でトレーナーわざの3ゲージ消費も合わせるとかなり重たいが、パッシブスキル「命中時技ゲージ増加9」のおかげで相手全体に技が当たるたびに3ゲージ回復するため、最初の4ゲージさえ確保できればあとはかなり動きやすくなる。しかし単体相手には1ゲージしか回復しない点には注意。
そのほかの技は相手一体をバインドにする「うずしお」と全体こおり技の「ふぶき」
どちらも命中不安技だが、パッシブスキルに「必中化」を持つため外れる心配はない。
またパッシブスキル「相手バインド時Ꮲ技B技威力上昇5」を持つことや「清浄のなみのり」が2手で開放されることから
T技→うずしお→清浄のなみのり
というような動きをすることが想定されているものと思われるが、うずしおは単体技なので全体に威力上昇をかけるには工夫が必要。
バディストーンボードには「特攻↑分B技威力上昇」「相手拘束時B技威力↑5」「天気変化時P技B技威力↑3」などのB技威力上昇系パネルが揃っている。
前半2つは自力で発動できるが、「天気変化時P技B技威力↑3」は天候変化技を持つ他のバディーズに天候を変えてもらう必要があるため、ミナキと同じくスイクンをバディとし「あまごい」使いであるマジコスクリスとはとても相性がいい。彼女が持つマスターパッシブ「ジョウトの先導」の威力上昇効果はシンクロ技を含む通常技に適用されるため「清浄のなみのり」の火力強化にも繋がる。
またマジコスマツバも「にほんばれ」を扱うことができ、ポケマスの晴れには水技威力半減効果が無いため「天気変化時P技B技威力↑3」を発動できる。
EXカラーは白を基調としたスーツに水色の蝶ネクタイ、青いマントと色違いスイクンを意識したカラー。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
クリスタルの前に度々現れる青年。スイクンハンターと名乗り、スイクンを10年も追い求めている。
マジシャンのように手品を使って相手を惑わす戦法が得意。