概要
「スクールアイドルフェスティバル2」とは、ラブライブ!シリーズおよびスクフェスシリーズの新作ゲームアプリ。
正式タイトルは「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!」、公式略称は「スクフェス2」。
前作「スクールアイドルフェスティバル」(スクフェス)のゲーム性と譜面を引き継いだ直接の続編となる。
μ's・Aqours・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、そして新たにLiella!がが主役として登場。4組が目指すスクールアイドルアイドルの祭典が再び幕を開ける。
「シリーズ全楽曲(500曲以上)で遊べる」のコンセプト通り、ラブライブ!シリーズでCD音源として提供されてきた歌は最初からほぼ全て収録。新曲も随時収録されていく。
一方でストーリーのコンテンツは(前作の連載メインストーリー&カードごとのサイドエピソードが無くなって)一新され、4グループそれぞれの短編ストーリーがそれぞれ独立して展開される。
歴史
2022年
9月25日 制作をスクフェス感謝祭2022にて発表。
12月13日 公式HPにてメンバー紹介の更新を開始。
2023年
1月26日 公式TikTokにてメンバー紹介開始。
1月31日 初代スクフェスのサービス終了を発表。スクフェス2への一部データの引き継ぎも発表される。
2月2日 初の生放送。ゲームシステムなどの多数の情報の公開(後述)と事前登録が開始。
3月25日 アニメジャパンでのステージにて、リリース日を「2023年4月15日(前作スクフェスiOS版リリースからジャスト10年)」と発表。
4月7日 リリース記念のテレビ特番を放送。
4月15日 スクフェスシリーズ10周年に合わせリリース。同日に、シリーズの最新作「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のゲームアプリ「Link!Like!ラブライブ!」がアーリーアクセス版としてサービス開始。
4月30日 前作の姉妹作だった「スクールアイドルフェスティバルALL STARS」が6月30日をもってサービス終了すると発表。以降のスクフェス系統のアプリは本作のみとなる。
2024年
1月25日 サービス終了が発表される。
3月31日サービス終了予定。ローカル版として一部機能が保存される予定。
ゲームシステム
ライブ
各楽曲の譜面も前作のものがほとんど残った。
変更点としてはノーツが見にくいなど不評だった特技カットインが中央背景へ集中、特技発動時の演出の変更がある。(ガチ勢のLiyuuや法元明菜からはノーツが見えなくて邪魔だし今回も切る、見づらいって自覚はあったんですねなどと散々な言われようだったが。)
3DMVは未実装となる。
楽曲
本作の目玉。スクフェスに実装されたμ's、Aqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、Liella!とA-RISE、Saint_Snow、Sunny_Passionに加え現状未プレイアブルメンバーのウィーン・マルガレーテ、外伝ポジションのスクールアイドルミュージカル、新シリーズ蓮ノ空の楽曲も含め全曲が実装される(リミックス、ソロver.除く)。
キャラ&プレイヤー設定
- μ’s&Aqoursは、前作そのまま(アニメ版をベースに多少の独自設定が築かれる)かまたはスクスタ版寄り(スクフェス版設定のさらにアニメ版寄り)。
- 虹ヶ咲は、数あるゲームアプリの中で初となるアニメ版(アニガサキ)設定。キャラデザもアニガサキ仕様に変更(スクスタ版デザインも混在しているメンバーもいるが)。高咲侑が非プレイアブルキャラながら主役として初登場する。
- Liella!はアニメ版ベースで、現在はアニメ2期時点の時系列となっている(3期生は2023年12月に実装)。
新たな「あなたちゃん」
ストーリーやチャット、ホーム画面においての主人公(プレイヤーキャラクター)は、今作もまたプレイヤーの分身である「あなた」。
だがしかし、人物像は『スクフェス』や『スクスタ』の「あなた」と大きく異なっており、「主役グループの密着取材を新たに行う、他校生の新聞部」となる。
本来担当するはずだった先輩部員が取材に行けなくなってしまい、スクールアイドルを全く知らない「あなた」が急遽代役を務める事になった。そのグループのライブを観てすぐスクールアイドルに一目惚れ。メンバー達とも友達になり、以降はファン活動や友人との交流を楽しみながら、取材と執筆で忙しい学生生活を送る。(各グループで共通設定)
「スクールアイドルとは接点が少ない部活に所属」「上原歩夢の幼馴染ではない」という距離感が明確に設けられている珍しい設定の「あなた」である。
ストーリー
4校それぞれのストーリーが展開される。
前作同様に各グループで時系列が独立しており、『スクスタ』のようなクロスオーバーにはならない。『スクミュ』『蓮ノ空』メンバーは未登場。
チャット
「あなた」が密着取材するにあたり、スクールアイドル達から「わざわざ所属校に来てもらう手間を減らすために」とSNSで連絡先を交換してもらった。(SNS名は「メッセ」らしい。スクスタ劇中等でもお馴染み。)
チャット形式で、「あなた」がスクールアイドルと1対1でお喋りしたり、各校ごとのグループチャットに参加したりするのを体験できるテキストコンテンツ。
プレイヤーは予め用意されたテキストやスタンプを送信でき、メンバー達から返事や挨拶が返ってくる。
ゲームの仕様上、最大4グループ同時にチャットする羽目になるが、各校ごとに時空は独立しているので「あなた」側も交流中のグループ以外の高校を認識する事態は起こらないはず。
スクールアイドルの日常
今作におけるメインストーリー。
スクールアイドル達の日常の様子を、動くイラストとフルボイスによるショートムービーで閲覧できる。
各校ごとに1話から用意されており、配信中の話は対応グループの楽曲を一定数プレイすると開放される。
今まではスクスタで展開されていた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の新規ソロ楽曲の制作エピソードは、こちらで行った。
イベントストーリー
イベントごとに用意されるイベントストーリーは、イベント対象校のメンバー達の新規ストーリーとなる。
スクフェスと同じく立ち絵とフルボイスのある紙芝居形式。スクスタのように口などが動く。
イベント期間中にイベントポイントを集めると1話ずつ読める。
勧誘
演出には新たにサンライズが制作した高坂穂乃果、高海千歌、上原歩夢、澁谷かのんの4名のアニメーションが実装される。
排出されたカードにURが含まれていると、各アニメーションに追加シーンがある。
恒常ガチャ・イベントガチャは全作品ミックス。作品(学校)ごとのガチャは、期間限定で実施されている。
その他
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会関連として、マネージャー兼作曲担当の高咲侑が参加。
また優木せつ菜は2代目の林鼓子がCVを担当する。ただし、ライブで使用される楽曲のうち、2023年以前にリリースされたものは、初代の楠木ともりが歌唱したバージョンとなる。
前作のオリジナルキャラクター群でNカード用キャラであったスクフェス転入生の内、虹ヶ咲に転入しなかったメンバーは全員プレイアブルキャラから外れた。
彼女らはアニガサキでは虹ヶ咲学園の近隣校のスクールアイドルとしてサブキャラに昇格したので虹ヶ咲のストーリー内では登場の余地があるが、現状は虹ヶ咲のカードイラストの背景に採用されるか否か止まり(近江遥が近江彼方初期URにて後ろ姿のみを見せている)。
ゲームリリース以前から存在が示唆されていた『スーパースター!!』3期生は、ゲームリリース時点で詳細未公表であったため、当初実装されておらず、2023年12月に実装が発表された。
スタート画面の『スーパースター!!』のイラストにも入っていない。
スタッフ
- 原作:矢立肇
- 原案:公野櫻子
- 制作:ブシロード
- 協力:バンダイナムコフィルムワークス
2022年9月25日の時点では、開発会社は公表されていない。「(前作の開発運営やスクスタ初期開発を担当した)KLabではない」とのことである(2022年9月27日ブシロード株主総会の質疑応答より)。
※実はklabの2023年3月の株主総会にて、本プロジェクト立ち上げの段階ではブシロード側から打診があったと発表。しかし、この時は新作の開発で忙しく、マンパワー等のリソースが割けないという理由で拒否したとのこと。ただその代わり、基本的なUIの一部や、イラスト等の提供は行なったと回答している(ソース)(←の「株主様からの事前の質問に対する回答⑧」を参照。アルバムの引き継ぎができたのもこのためだと思われる)その上で、「klab×ブシロード&サンライズ側とも悪い関係になってはいない」とも回答した。
サービス終了
リリース直後からスクフェスと比較して機能の少なさや、ラブカ配布量が少ない、スクスタのような3DどころかMV実装がなく、それにもかかわらず容量が非常に大きいことも不満が目立っていた。結果として退化している、スクフェス0.5、0.2になったといった不評が目立っていた。
スクフェス自体もリリースから10年が経過したものであり、時代遅れ感やスマホの大型化によるプレイのしにくさなども問題視されていたが、それがそのまま解消されてしまっているという意見も多くあった。
そのため売上についても伸びておらず、ブシロード側でも問題視されていた。
そしてついに、サービス開始から9か月と10日経った2024年1月25日(コラボシングル「New Year's March!」発売日の翌日)、2024年3月31日でのサービス終了が発表された。1年1か月でサービス終了となった『ぷちぐるラブライブ!』を下回る11ヶ月という超短期間での終了となってしまった。
スクスタと比較しても驚きの声が目立つのは共通していたが、惜しむ声はスクスタより少なく、「当然」、「課金したいと思えるものになっていない」といった声や心機一転してデータやこれまでのカードを全消滅させておきながらUIは変わらず、機能は劣化、エラー多数だったし最初から詰みだった(要約)という怒りの声がかなり目立った。
また、これまで準備が進められていた海外版についても2月リリース、5月終了という事態となり、リリースする意味があるのかという声も確認されている。
なお、サービス終了後は、獲得した部員と称号を見返せるローカル版のリリースが予定されている(リズムゲームパートは実装されない。各種ストーリーについては不明)。
後続となるアプリ(スクフェス3やスクスタ2)は発表されておらず、今後のスクフェスシリーズ展開自体に対する不安の声が高まっている。
余談
大西亜玖璃(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・上原歩夢役)と伊達さゆり(Liella!・澁谷かのん役)が共演する事前登録受付中CMでは、大西がスクフェス2をプレイしているところに伊達が「この曲、スクフェスに入ってましたっけ?」と問いかける一幕がある。
この際に流れている楽曲は、youtube版は「Future Parade」が、TV放送版では「Snow halation(スノハレ)」を採用している。
(youtube動画で「※TVでのCM放映時にはBGMのみ変更された別バージョンが放映される予定です」とアナウンスされていた)
スノハレは、ラブライブ!ファンなら誰でも知っており、当然スクフェスにも実装(というか初期実装曲の一つ)されていたため、「伊達ちゃんスクフェスやってなかったのかよ!」とファンからツッコまれる羽目になった(やってます)。
そのスノハレは、のちに指出毬亜(虹ヶ咲・エマ・ヴェルデ役)と絵森彩(Liella!・鬼塚夏美役)が共演するリリース後の「好評配信中」CM(youtube版)でも使われており、こちらでは絵森が指出に「冬に聞きたいおススメの曲」として紹介している。
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