概要
『ポケモンSV』で登場したパラドックスポケモンのうち、ウネルミナモ、ウガツホムラ、タケルライコの3体の総称(あくまでプレイヤーが暫定的に用いている俗称であり、公式の呼称ではない点に注意)。
ジョウト地方の伝説のポケモンであるスイクン、エンテイ、ライコウの古代の姿と考えられることから、この名が付けられた。
他には「古代三犬」「パラドックス三犬」「パラドックス三聖獣」といった呼び名もある。
但し、全員「恐竜」がモチーフになっており、それぞれ恐竜を大まかに分類したグループに沿った姿をしているのが特徴(ウネルミナモ→獣脚類、ウガツホムラ→周飾頭類、タケルライコ→竜脚類)。こちらも古代のパラドックスと同じく、身体には原種に無かった差し色が一色入っている。
これを反映してかドラゴンタイプが付与されており、「三犬」という呼称が不適合になっている。そういったこともあり記事タイトルには「三聖獣」の方を採用している。
入手方法
ウガツホムラとタケルライコはスカーレット限定で、ゼロの秘宝の後編「藍の円盤」で手に入れることが可能。
前提条件としてはまず前編の碧の仮面にてサザレのイベントをクリアすること。(キタカミ図鑑150匹集めてガチグマを入手し、サザレがキタカミの里を去るまで)
その後ザ・ホームウェイもクリアしている状態ならばブルーベリー学園にサザレが現れるので、ブルーベリー図鑑200匹以上集めた上で話しかけると上記2匹の情報をもらえ、エリアゼロにて指定のエリアに一匹だけ出現する。
このこともあって、ゲーム中では四災・オーガポンおよび対となる未来三闘と並ぶ本作の準伝説枠として扱われている。
ただ、この二匹は近年の伝説枠では珍しく個体値が全て「かなりいい」固定であり、3Vではなくなっている。このため、厳選要素は事実上性格のみとなっているが、裏を返せばA0やS0を狙うことができなくなってもいるため、この仕様についてはプレイヤーの間では賛否両論となっている。
ウネルミナモのみはゲーム内に出現せず、同時期に開催されたテツノイサハとの期間限定レイドのみで入手可能で1つのデータに一匹のみゲット出来る。そのため、幻のポケモンのような扱いを受けている(一応、未捕獲でもブルーベリー図鑑の完成には影響しないが)。
こちらも同じくスカーレット限定ではあるが、レイド戦なので募集に入ればバイオレットでも手に入る。
残された謎
- スカーレットブックの幻のポケモンとの関係
この3体が登場する伏線は一応張られており、奇書「スカーレットブック」には、エリアゼロ中層以降に棲息している巨大で獰猛な謎のポケモン達の特徴を元に「エリアゼロに幻のポケモンがいるならどういう見た目か」と描かれた想像図が掲載されていた。
その図はスイクンをベースにエンテイ、ライコウらを一つにしたかのような姿だったが、実際に解禁された際には別々のポケモンとして登場している。
あくまでも当時の観測隊の描いた想像図でしかなかったという事なのだろうが、少なくともジョウト地方の伝説ポケモンと似た姿をしているという特徴に関してはしっかり押さえられており、なぜ想像図でありながらそこまで踏み込んだ復元が行えたのかという疑問は残る。
- 伝説の三聖獣およびホウオウとの関係
ライコウ・エンテイ・スイクンはエンジュシティのカネの塔(現焼けた塔)が150年前(第2世代当時)に焼け落ちた際に死亡したポケモンを、ホウオウが憐れんで復活させたという伝承が残っている。
だとすると、この古代三聖獣は「150年前に伝説のポケモンの力が介在して誕生したポケモンの古代の姿」ということになる。
ジョウトの三聖獣は150年前にホウオウが復活させた際にはじめて今の姿になったはずではないのか?
それなのに遥か太古の昔に似たような姿をしたポケモンがいたというのは伝承と矛盾しているのではないか?
彼らもまた、何かしらの災害に巻き込まれてホウオウに復活させられたのか、ホウオウが蘇生させる際に古代三聖獣の姿を基に死亡したポケモンの肉体を再構築したのか、そもそも蘇生させた際に三聖獣が今の姿になったとするジョウトの伝説自体が誤りだったのか…プレイヤーの間では大きな論争が巻き起こっている。
余談
ウガツホムラ登場前は、登場する可能性のあるホウオウのパラドックスと合わせて、裏モチーフは四霊なのではないかと一部で考察されていた。対応は以下の通りである。
しかし原種ホウオウの元ネタである鳳凰はともかく、ドラゴンというだけでウネルミナモを応龍としたり、空想上の麒麟と実在のキリンを同一視したりとツッコミどころは多い。
更に実際のエンテイのパラドックスが亀とは似ても似つかない姿となったことで、この説は下火となった。
関連タグ
パラドックスポケモン/こだいのすがた 伝説のポケモン/準伝説
未来三闘…対となる三体
三犬…原種達の総称
ガラル三鳥…似たような集団ではあるが明確な違いも多い(あちらは名前の由来になった原種のタイプ1が消滅している上、古代三聖獣と異なり他人の空似であることがほぼ確定)