機動戦士ガンダム0080
きどうせんしがんだむだぶるおーえいてぃぽけっとのなかのせんそう
「この頃僕は思い出す。初めてザクを見た日の事を。止められなかった戦いの事を…」
概要
1989年に公開された、ガンダムシリーズ初のOVA作品にして一年戦争を舞台とした外伝。
ジオン軍のモビルスーツであるザクに憧れる民間人の一少年、またその憧れたザクに搭乗するジオン兵の青年の視点から『戦争』を見つめた作品。
ガンダムシリーズにおいて敵側、かつ明確な悪の組織であるジオンからの視点もメインで描かれる異色な作風により、シリーズ中でも異彩を放つ一作である。
同じく富野氏が担当していない他のガンダムの外伝にも見られる傾向ではあるが、本作はその内容から特に連邦よりもジオン軍に偏った目線になり過ぎているといった意見も少なからず見受けられる。
ただし作中の描写、結末を見れば分かるが本作はただ単にジオン側を賛美した作品ではないことは留意したい。
物語の語り手である民間人の少年アル、ヒーロー役であるジオン軍に属する青年バーニィ、地球連邦軍の女性パイロットであるクリスと、主人公として扱われるべき人物が3人居るのが特徴。
民間人の少年かジオン軍の視点で物語が進むため、『ガンダム』は後半まで登場しない(その為、戦闘シーンも少なく、戦闘シーンの有無で巻ごとの売上の上下が激しかった)。内容としてもザクⅡ改を主役機として見た方が良いだろう。
また、出渕裕による一年戦争当時のMSを始めとした各メカニックのデザインも注目を集めた。
物語
地球連邦軍とジオン公国軍による戦いが熾烈を極めるU.C.0079年末期。
連邦軍の開発したニュータイプ専用MS=ガンダムNT-1アレックスを巡る戦いが、中立を謳うサイド6の宙域に浮かぶスペースコロニー、「リボー・コロニー」で展開する。
惹かれあいながらも、お互いの素性を知らぬまま戦うアレックスの女性テストパイロット・クリス、アレックスを狙うジオン軍の青年パイロット・バーニィ……。
その2人を知る少年アルは、雌雄を決しようとする彼ら戦いの目撃者となる!
(公式サイトより)
キャラクター
メカニック
その他
余談
- 本作に登場するMSや艦船等は当初、後期生産型としての新型では無く、旧作シリーズに登場したMSのリデザインとする予定だった。旧作に登場するデザインのままの同機種は劇中には一切登場していなかった(発売されたガンプラは他との区別の為に固有の名称が与えられている)。
- ちなみに同時期に制作されたSDガンダムのOVAではセルフパロディとして本作のデザインに沿ってリファインされたガンダム、ガンキャノン、ガンタンク、グフ等が登場している。
- 本作はOVAのため、地上波での放送よりも動画サイトなどの配信がメイン。一方で、クリスマスの時期に一挙配信が決まると「人の心がないんか!」などとツッコミが飛ぶことも稀にあるだろうか。そんな中、BSデジタル系以外では2024年2月16日の深夜からテレ玉で放送されることとなった。
関連イラスト
関連タグ
ガンダム0080 0080 ポケットの中の戦争 ポケ戦 一年戦争 クリスマス
機動戦士ガンダム 嘘だと言ってよバーニィ OVA ミンチよりひでぇや 統合整備計画
シリーズ
機動戦士ガンダム逆襲のシャア(1988年)←機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(1989年)→機動戦士ガンダムF91(1991年)
宇宙世紀
機動戦士ガンダム第08MS小隊(UC79年)←機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(UC79年)→機動戦士ガンダムサンダーボルト(UC79年)