宇宙竜ナース
うちゅうりゅうなーす
概要
ワイルド星人が製造したドラゴン(東洋の竜)型のロボット怪獣。
重力場コントロールを行う事で光速に近付く事が可能で、とぐろを巻くことで円盤形態へと変形し、高速で飛行する。
円盤形態時には、機体下部から「レーザーショット」という名の光弾を連射する。
雷鳴に紛れて地球に侵入し、その後は岩見山中に潜伏。
ウルトラ警備隊に追われたワイルド星人の呼びかけに呼応し、山中から出現。ウルトラホークとの空中戦で尻尾に攻撃を受け着陸するが、即座に円盤形態に変形し上記の光弾で地上のウルトラ警備隊を追い込もうとする。
ウルトラセブン出現後は円盤形態で彼の周りを高速移動し、目を回して疲弊させたところを巻きついて締め上げようとしたが、正気に戻ったセブンに逆にパワーで引きちぎられてしまった。
劇中では使用しなかったが、円盤形態では機体上部からも光弾を連射する能力も所持しており、「アクティヴ・パルスレーザー砲」という名前が付いている(出典:『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』)。
また、目からは破壊光線を発射できるとも。
シリーズ作品への出演
『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THEMOVIE』
本作で42年ぶりに再登場。劇中ではフルCGで描かれ、ナースとして再登場するのは初となる。
ゼットン星人に率いられ、ZAPを襲撃してスペースペンドラゴンに巻きついたが、駆けつけたウルトラマンダイナのビームスライサーによって切り刻まれて瞬殺された。
ちなみに戦闘時間は10秒。
『ウルトラマントリガー』
GUTS-SELECTが保有する、ナースに酷似した対怪獣用戦闘艇「ナースデッセイ号」が登場。オリジナルのナース同様、開発にはワイルド星人が関わっている模様。
ナース(およびそれに関係するキャラクター)が明確に味方として描かれるのは初。
詳細はリンクを参照。
第14話にてナースデッセイ号の真の力を引き出すためのナースのGUTSハイパーキーが登場した。
第15話ではメトロン星人マルゥルがヒジリ・アキトと初めて会った際の回想シーンで、マルゥルがワイルド星人と裏取引して手に入れたナースが円盤形態で一瞬だけ登場している(何気にTV本編に登場するのはセブン本編以来であり、実に55年ぶりの再登場である)。
また、これに合わせて円盤形態のナースのソフビが発売されている。
ナースデッセイ開発秘話によると、もともと地球観光のためにワイルド星人ザガーが乗って来たものが故障し、山の中に隠されていたものをマルゥルが発見しザガーとの裏取引で入手したものらしい。
地球の技術ではオリジナルのナースと同等の円盤型への変形は関節の強度など技術面の問題で完全再現が難しく、最終的に現在の折り畳み式の戦艦型に落ち着いたとのこと。
※この他、『ザ☆ウルトラマン』に登場する宇宙竜ドラゴドスは、ナースの後継機であるという設定が存在する。
さらに『ウルトラマンメビウス』のパラレル世界の小説「アンデレスホリゾント」では、サーペント星人の宇宙船として、三つ首の機械龍ナーガが登場している。
派生作品
『大怪獣バトル』
アーケード版のNEOシリーズにて主人公がガッツ星人に連れてこられた惑星に野生の怪獣として登場。円盤形態の姿からコインだと勘違いしたカネゴンが近寄ると敵と認識して主人公を襲って来たが、主人公に倒される。
『大怪獣バトルウルトラコロシアム』
バトルコロシアムの門番を勤め、コロシアムに辿り着いた主人公を試すかのように襲いかかって来た。
『生物彗星WOO』
第2話の商店街の天井に巨大なオブジェとして登場している。
余談
ナース初登場回の『セブン』第11話は、セブンのビームランプが初めて点滅した回でもある。ただし、この描写は演出ではなく電飾の接触不良による偶然の事故だったらしい。
ニンテンドーDSソフト・怪獣バスターズ/怪獣バスターズパワードでは、ナース自体は登場しないものの、ナースの頭を模した武器『ナースハンド』が作製可能。