概要
この記事には“モンスターバースシリーズ”のネタバレが含まれます
髑髏島の巨神
当時、MONARCHの若手研究員だったヒューストン・ブルックスが地球空洞説を提唱していたものの、それを証明できるだけの有益な証拠がなく、学界からはまったく相手にされていなかった模様。その後、髑髏島の地質調査により、髑髏島の下には巨大な空洞が存在する事が判明し、彼の推測通り、モンスターバースの世界の地球には地下に広大な地下空間が存在していたことが示唆された。
キング・オブ・モンスターズ
ゴジラが海底にある人類が把握していないトンネルを使って世界各地へと移動。
さらにその先にはゴジラを神と崇める古代文明の痕跡が発見され、エンドロールでは怪獣の起源は地底世界にある事が語られている。
ゴジラvsコング
遂に地下空洞世界の詳細が明らかとなる。
映画の冒頭、南極で発見された地底世界に繋がるトンネルから調査隊が派遣されるも、有益な調査結果を持ち帰れず多くの犠牲者が出た事が判明。実は、地底トンネルを進むと途中にスターゲートの様な光が存在し、そこを突き抜け更に先に進むと重力が反転。そのまま地底世界の地面目掛け自由落下の末に大地に激突して御陀仏になってしまうのである。
この事態を受け、南極には発進基地が建設され地下空洞への入口は厳重に管理されている。
さらに、髑髏島も元は地底世界の一部だったが、何らかの原因で地上に浮上した特殊な島であると語られており、現在も巨大生物が生息する環境になっている理由と考えられる。
作中ではAPEX社が対ゴジラ用の兵器に必要なエネルギーを確保する為、地球空洞説(ホロウアース)の専門家であるネイサン・リンド博士をガイド役にスカウトし地底世界の調査を画策。
エネルギーまでの道案内に関して博士はコングの遺伝子記憶を利用する事を思いつき、種の保存も視野に入れて髑髏島からコングを輸送。
肝心の目的地までの移動方法は、APEX社の反重力エンジン搭載の最新式空洞飛行探査船、HEAV(ヒーヴ)を使用する事により、初めて人類が到達することとなった。
地下空洞は怪獣達の故郷と呼べる世界で未知の怪獣による生態系が構築され、原始的な環境が広がり青く光る鉱石が存在。
天井にも地上と同じく生態系が広がる特殊な世界となっている。
更に先に進むと天井と地上の巨大な岩山が上下に向き合う形でそびえ立っているが、その間は二つの世界の重力が干渉しあうことで生じた無重力状態の領域が広がっており、そこを利用することで天井と地上の世界を行き来できるようになっている。(岩山一つには岩を削って作られた右手の形をした目印がある)
そして岩山から遠く離れた位置にコングの一族が築いたと思われる神殿と玉座、ゴジラの背鰭と骨で作られた斧が発見される。
更に玉座の周囲に斧を置くと、地球の核が放つ地底世界を支える強大なエネルギーと斧が反応。
玉座を囲む様にエネルギーが広がりウロボロスの様なゴジラの姿が浮かび上がる演出が神秘的。
このエネルギーはゴジラの命の源でもあり、コングがエネルギーに干渉すると地上のゴジラがそれを察知する描写がある。
これにより因縁のある二大怪獣最後の決戦の火蓋が切られる事になった。
人類にとっては怪獣の故郷である為過酷な環境と言えるが、一方で地球のコアが放つ莫大なエネルギー資源とそれに支えられた海中に匹敵する程多様な生態系は人類に無限の可能性を秘めた最後の楽園といえる。
激闘の末、人類の負の結晶を倒した後地下空洞にはコングの監視基地が設立され、ゴジラは地上世界の王に、コングは地底世界の王として君臨する事となった。
ゴジラxコング:新たなる帝国
更なる詳細が判明。
未知の資源や生態系に溢れた『別世界』故に、その解析も全体の5%しか進んでいない事が語られた。
また、各国の政府は地下世界への進出を画策しており、モナークが防波堤にならなければ、地下の資源の独占と、それに伴うタイタン達との戦争に発展しかねない為、地上とのバランスは非常に危うい状況にある。
世界各地に地下世界に通じるポータルが発見され、モナークの管理の下、人為的にゲートを開いて最新型ヒーヴで行き来が可能。
だが、コングが虫歯治療の為に地上に出てくる等、油断してるととんでもないトラブルの原因となるのが現状。
後述のイーウィス族の領域には、未発見のポータルが幾つか発見されている。
実はコングの同族は現在も生き延びていたものの、現在はスカーキングという狂暴なアルファ個体に支配されており、『火の国』と形容される地底世界の更に奥地に帝国を築いていた。
新たな脅威と同族の存在を知ったコングは、勇敢にもスカーキングに戦いを挑む。
が、地底に潜んでいた脅威はスカーキングだけでは無いらしく……………。
また、滅亡していたと思われていたイーウィス族が地下空洞で高度な文明を築き、今も健在で会ったことが判明。
液体金属による化学反応や、莫大なエネルギーを秘めた巨大水晶が生み出す重力場等、原始的ながらも地上とは異なる独自の技術体系を利用し、更にテレパシーにより言葉を介さず意思疎通が可能。
コングと同様、イーウィス族も元々地下空洞世界で生活していた人類が、島の浮上と共に地上に再進出した可能性が高まった。
関連する怪獣
元は地上で暮らしていたが、ペルム紀末に起きたP-T境界事変の際に地下空洞世界へと棲息権を変えて生き延びたとされている。
この生態系ではどんな立ち位置だったのか不明な点があるが、怪獣の故郷を支えるエネルギーを武器としている為他の怪獣よりも特別な存在と言える。
また裏設定によると、地下空洞の生物たちはどれも「ゴジラ方向の進化」を遂げているらしく、ゴジラの形質を一部引き継いでいるという。
棲息地である髑髏島自体が、地殻変動で地下空洞世界から地上へと隆起したらしく、彼らの起源もここにある。
神殿を築く、ゴジラの背鰭製の斧等から地下空洞世界で王として君臨していた可能性が高い。
『髑髏島の巨神』の後日談『Skull Island:The Birth of Kong』にて、遥か昔に発生した地殻変動によって髑髏島へと進出したことが明かされている。
地下空洞世界で最初に登場した翼で飛翔する蛇の怪獣。
非常に獰猛であり、巨体を活かした締め付け攻撃に加え皮膜で顔を覆って窒息させる等知能も高い。
こちらも非常に獰猛。暗闇に適応し感覚器官が優れているため「捕まるくらいなら死んだほうがマシ」とされている位には危険。
髑髏島に棲息している翼竜の末裔。
地下空洞においても大量に生息しており、『キング・オブ・モンスターズ』のラストでもその一部が地上に出現していた。
- 未確認生物(ロッククリーチャー)
地下空洞の岩場に生息する新種の甲殻生物であり、正式な名称もまだ付けられてない。
生態系では下位の存在であり、岩に擬態してダグなどの捕食者たちの目をくらましている。
ずんぐりした容姿のワニのようなオオトカゲの怪獣。正式名称は「タイタヌス・ダグ」。
劇中では僅かしか出ておらず、元々名前も無かったがファンが呼んでいた「ダグ」という愛称を公式が正式名称にした。裏設定によるとゴジラの近縁種らしい。
『Kingdom Kong』にて登場した地下空洞から出現した蝙蝠の怪獣。
日光を嫌い、嵐などの天候を操る能力を持つ。小型の同族を複数従えている。
『キング・オブ・モンスターズ』と『ゴジラ:ドミニオン』にて登場した海蛇の怪獣。
休眠場所であったジョージア州・ストーンマウンテンから目覚めた後は、コングの先祖の一人が住んでいた地下空洞のとある洞窟を縄張りとしていた。
『新たなる帝国』では、北極海で眠りに就いていたが、太陽風の生み出す膨大なエネルギーに目をつけたゴジラによって住処を奪われた挙句殺されてしまう憂き目に遭った。
- マーダーフィッシュ
『ゴジラ:ドミニオン』にて登場した、古代魚ダンクルオステウスに酷似した魚の怪獣でありタイタンの下位亜種(参照)。
崩壊したゴジラの神殿を経由して地下空洞から現れ、大量の群れでゴジラに容赦なく襲いかかったが、群れの主キングマーダーフィッシュがえげつない方法で倒されたことで群れの統率を失い、そのまま熱線で地下の入り口もろとも焼き尽くされた。
コングの同族である類人猿型のタイタン。『ゴジラvsコング』で存在が示唆され、『新たなる帝国』で初登場した。
人類の調査が及んでいない未踏破のエリアにスカーキングと呼ばれるアルファ個体に支配された群れが集団生活を送っていた。
かつては平穏な種だったが、スカーキングによる支配、そして地上へ進出しようとする野心からゴジラと敵対する事になり、最終的に火の国へと追いやられていた。
- 肉食植物(正式名称不明)
『新たなる帝国』に登場。
一見すると何の変哲もない木だが、近くを得物が通りかかると目にもとまらぬ速さで捕らえて捕食する。作中ではトラッパーの忠告を無視して不用意に接近してきたミケルを喰い殺してしまった。
実はイーウィス族の守り神であり、地下空洞のイーウィス族がモスラを崇め、『髑髏島のイーウィス族の巫女によって目覚める』、という内容の予言が残されていた。
またイーウィス族の生存圏を守護する防壁も、モスラの力で修復できる為、共生関係にある。
地下空洞に存在する種の1つ。
その気になれば氷河期を引き起こし、星を滅ぼす事も可能な恐るべき存在。
しかし、タイタンの中でも珍しく非常に温厚な性格、だったが、スカーキングに無理矢理従わされ、地上制圧の切り札として運用されてしまう。
余談
モンスターバースでは上記した様に、怪獣関連の古代文明の存在が示されている。
(作中の世界観で言えば)貴重な文化財、あるいは資料と言えるが、出て来る度に盛大に破壊されてしまっている…(『GvK』ではとんでもない方法で)
更に新たなる帝国では、地上のピラミッドはボロボロにされ、挙げ句コロッセオはゴジラの休憩場所になってしまった。