将軍と21のコアメダル
しょうぐんとにじゅういちのこあめだる
概要
2011年8月6日公開。脚本:小林靖子、監督:柴崎貴行
時代劇コラボ
往年の東映時代劇『暴れん坊将軍』と、まさかのコラボ。
江戸時代へ飛ばされた主人公達への助太刀に徳川吉宗が登場、刀一本で敵戦闘員を次々となぎ倒したり、白馬に乗ってオーズのライドベンダーと並走したり…とカオスな場面が続出。ちなみにこの縁で、ゲーム『バトライドウォーII』にも参戦を果たしている。ライ…ダー……?
しかし、本編では主要キャラに仮名である徳田さんとしか認識されていない(DC版ではゲストキャラの少年が、映司に対し徳田さん=八代将軍の吉宗であることを伝えるシーンがある)。まぁこれに関しては、原作通りといえば原作通り。彼の正体を知るのは極限られた人々と「成敗」された悪人たちくらいで、普段は「貧乏旗本の三男坊、徳田新之助」で通している。
戦闘BGMも殺陣のテーマとタトバコンボの変身音、「対決・グリード」のリミックスとなっている。
ゲスト
先述した徳田新之助を、原作ドラマでも演じた松平健が好演。
『暴れん坊将軍』は2002年に放送終了しており、実に9年が経っているが、所作も殺陣も、当時とそん色ない。
その他、悪役である錬金術師ガラをベテラン女優の酒井美紀、ガラの使い魔ベルを後に『非公認戦隊アキバレンジャー』に出演する荻野可鈴(夢みるアドレセンス)、映司たちが江戸時代で出会う現代人の一人・若葉駿を根岸泰樹、現代の街中でベルとゲームを持ちかけられるロッカーを『仮面ライダー555』などの唐橋充が、それぞれ演じている。
『仮面ライダーW』第29話に登場した「風の佐平次」の主人公・佐平次がこっそり登場している。Wファンは是非探してみよう。
演出
一部分ではあるが、3D撮影がはじめて行われた時代劇となっている。
夏映画の3D版製作は本作品が最後である
同じ脚本家の『俺、誕生!』と同様にフォームが揃い踏み。
実はCLAWs・サソリが重機がわりに利用されたり、映司がバースに変身したりとバースにもスポットが当たっている点も見所である。
オーズと徳田が共闘するシーンは、『暴れん坊将軍』に倣った時代劇アクションとなっており、徳田はもちろん、オーズもドラマ本編と全く異なるアクションになっている。
時系列
キャラクターの退場の有無・映司とアンクを始めとした登場人物の関係性が考慮された結果、本作は2011年6月(公開日より2ヶ月ほど前)の出来事とされている。
あらすじ
鴻上会長がヨーロッパの森の奥深くで指揮する調査団。彼らが探しているのは800年前にオーメダルを作り出した科学者とその人物が持つ「失われたメダル」だった。
だが封印を解くことに成功した途端、そのヨーロッパの森林と新宿一帯が、まるでメダルを裏返すかのように入れ替わった! 蘇ったのは、特に強いメダルを作る能力を持ち、時の王に疎まれて封印された錬金術師=ガラだった。
蘇ったガラは新しい世界の王=オーズになると宣言し、使い魔たちを使って人間の欲望を集め始める。そのせいで火野映司とアンクたちがいた周辺が江戸時代の世界と入れ替わりを起こす!
(web映画ホームページより)
登場人物
ガラにコアメダルを奪われ、オーズに変身できなくなってしまう。街の一部分が江戸時代へとタイムスリップしたもののクスクシエもそのタイムスリップに巻き込まれていたこともあり、江戸時代の暮らしにはすぐに慣れている。
若葉五月(演:酒井美紀)
本作のゲストである女性キャラクター。
仕事が多忙な為に息子の駿と交流する機会に乏しく、彼の誕生日を前に仲違いしてしまった。
その後、新宿の一部とドイツの一部が入れ替わった際にガラに乗っ取られてしまうも、オーズに救出された。
『仮面ライダー図鑑』の「若葉五月」の項目によると年齢は35歳ほどであるらしい。
若葉駿(演:根岸泰樹)
本作のゲストである小学生の少年。
多忙な母と誕生日を過ごす時を心待ちにしていたが、急な仕事が入った為に代案として都庁付近の「そらかぜ公園」で弁当を食べる事を提案された為に家出してしまう。
そんな折に本作の事件に巻き込まれてしまい、母親の体もガラに乗っ取られてしまう。
そこで出会った火野映司に助けられ、母親とも和解した。
本作における大ボス、800年前にオーメダルを作り出した錬金術師の一人。
ガラが生み出した使い魔。「チャンスタイム」と称する2択を人間たちに迫り、あるものと引き換えに対象者の欲望をかなえる。
鵺ヤミー(ぬえやみー)
本作におけるオリジナルヤミー
ガラが生み出した雑兵、洋風兵士がモチーフ
(共にデザイン:出渕裕)
「徳川家に送られた献上物」である3枚のメダルからなる新たなるオーズコンボ
普段は貧乏旗本の三男坊を名乗るがその正体は…
町火消しのめ組もゲストとして登場している。
主題歌
- 手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:松平健feat.映司&アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介)
『マツケンサンバⅡ』を連想させる曲調が特徴。PV映像では吉宗こと松平健が歌って踊り(本家と同じく真島茂樹の振付)映司やアンクも参加している。さすがに「小石川養生所逃げて」、いやアンクもはじめは逃げる状態だった(ラップ部分は三浦涼介氏が担当)。
とはいえ、東日本大震災が起こった年という事もあってか、子供たちに絆の大切さを説き、鼓舞するような明るい曲に仕上がっている。
余談
『仮面ライダーゴースト』第4話では本作の一部シーンを流用している。
関連タグ
ドイツ:チューリンゲン地方がガラの封印が解けた場所だとされている(参考)。
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