地球(ほし)を浄める宿命の騎士、ゴセイナイト!
「幽魔獣、消え去るがいい!」
「私は護ってみせる! この星と、この星を愛する人間と、使命を持った、五人のゴセイジャーを!」
概要
ウォースター亡き後に出現した地球犠獄集団・幽魔獣の前に敢然と立ち塞がる謎の戦士。
その正体はかつて1万年前のゴセイジャーと共に幽魔獣と戦いこれを封印、氷の下で眠りながら地球のゴセイパワーを浴びて超進化した最強のゴセイヘッダー・グランディオンヘッダーであった。
当初は地球を汚す者を『地球汚染源』として決して許さず、時には人間の施設に攻撃することも厭わず、人間を守ろうという気もあまりなかった。
しかしひたむきに人間を守ろうとするゴセイジャーの心に触れ、少しずつ彼らと融和していく。
幽魔獣を滅ぼした後、地球を汚染しない敵である機械禦鏖帝国マトリンティスと対峙し一時は迷うが、天知望との交流で人間の未来を信じることを決意し、ゴセイジャーとの完全な協力体制を確立した。
マスターヘッドからもゴセイジャーメンバーへのフォローを頼まれており時には厳しく叱咤激励することがあった。
普段はどこにいるのかは不明だが、望からもらった自身の似顔絵をビルの屋上の隙間に仕舞っていたこともある。
3種族全てのゴセイパワーを『ナイティックパワー』として使用することができる。
また、マトリンティス出現までは決して敵の攻撃に倒れ伏すことがなかった無敵の戦士でもある。
実はグランディオンヘッダーだった頃の所有者は後のブラジラであったが、
当時と姿が変わってしまっていたため当初は気づいていなかった。
一時はブラジラとなった彼に囚われて洗脳されダークゴセイナイトになった事があったが、アラタの懸命な努力でダークゴセイパワーの呪縛から解放され、ゴセイジャーの仲間に復帰した。
ちなみに一部の図鑑には洗脳された彼の正式名称が『グランディオンヘッダーのダーク・ゴセイナイト』と表記されている。
戦いが終わった後はゴセイパワーを再び蓄えるため、ヘッダー状態でいずこかへ飛び去った。
しかしながら、「last epic」において謎の電磁波において天装術が使えないトラブルで再びゴセイジャーと共に戦う羽目になり、ゴセイパワーを回復する暇すらなかった。
テーマソングは宮内タカユキの歌う「ゴセイナイトは許さない」。(epic19のタイトルにもなっている。)
キメ台詞
「ここからは私のターンだ」
「終わりにしよう」
装備
レオンセルラー
天装術を発動させるための携帯電話型アイテム。ディスプレイにセットしたゴセイカードに記された番号を入力することで発動する。
バルカンヘッダー
レオンレイザーにセットして使用されるライオン型のゴセイヘッダー。
設定上は天装巨人にも合体できるが、劇中では武器としての使用が全てで合体に使用される事はなかった。
レオンレイザー
ゴセイナイトの専用銃。剣型のレオンレイザーソードに変形可能。
更にレオンセルラー、バルカンヘッダーと合体することでダイナミックレオンレイザーとなり、必殺のナイトダイナミックを放つ。レオンレイザーソードの必殺技は宇宙刑事シリーズを思わせる『ナイトメタリック』。
199ヒーロー大決戦
『海賊戦隊ゴーカイジャー』とのクロスオーバー作品である「199ヒーロー大決戦」ではザンギャック先遣隊との戦いで大苦戦を強いられ、ゴレンジャーをはじめとする歴代のスーパー戦隊達と共に全ての力を使いザンギャック先遣隊を壊滅に追い込んだものの、全てのゴセイパワーを使い果たしグランディオンヘッダーの姿に戻ってしまった。
その後は黒十字王との戦いの最中でナビィが偶然見つけた自身のレンジャーキーの力で一時的に元の姿に戻ったが、黒十字王が倒された後で自身のレンジャーキーをゴーカイジャー達に渡す形で再びグランディオンヘッダーに戻り、ゴセイパワーの回復の為に再びいずこかに飛び去った。
余談
- 彼のスーツアクターを務める岡元次郎氏はかつてウォースターの流星のデレプタのスーツアクターを演じており、敵側から味方側につくことになった。
- 『激走戦隊カーレンジャー』のシグナルマン以来の、人間態の存在しない追加レギュラーメンバーである。元がヘッダーであり、第3勢力的な立場だった時期があるなど、番外戦士にも近い性質を持つが、公式では正規の追加戦士の扱いである(次作がアニバーサリー作品の『ゴーカイジャー』であり、クロスオーバー等の事情もあったものと考えられるが、時期が違えは番外戦士として扱われていた可能性も高い)。
- 強大な幽魔獣を単身で倒せるほど強いのに、初期は人間を守るという意志がなく、未熟なゴセイジャーの事も見下す態度を隠そうともせず、地球に害すると判断すれば人間を攻撃する事も厭わないという当初に見せた独善的なスタンスは創造主でもあるブラジラと共通する性質であったりもする。経緯は違えど3つの種族の力を全て利用可能などといった類似点や圧倒的な強さも踏まえてみると、ゴセイナイトは「護星天使を続けていたブラジラ」の姿であるともいえる。
- そんなゴセイナイトが不本意ながらゴセイジャーも共に戦う中で徐々に変化し、真の「星を護る者」へと成長していったことを踏まえてみると、主であるブラジラとの決戦の際にアラタが漏らした「ブラジラはどうしてそれがわからなかったんだろう。俺たち、どうしてわからせてあげられなかったんだろう」という言葉の重みも変わってくるだろう。
- 元・乃木坂46の井上小百合が過去にグループの冠番組である『乃木坂工事中』の企画「2次元キャラNo.1彼氏」でゴセイナイトを挙げている(正確には三次元なのだがあえてツッコまないでおこう)。「ゴセイナイトさま」と呼んでおり、相当な入れ込みぶりのようだ。
- 演じた小西氏は後に『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』でスマホモンガーやクニマスマホガニーの声を担当することとなる。
関連タグ
黒獅子リオ:3年前におけるライオンモチーフの敵幹部、その戦闘形態のヘルメットの横に黄金のライオンの顔を刻んだデザインを踏襲した。
須塔美羽/ゴーオンシルバー←ゴセイナイト→伊狩鎧/ゴーカイシルバー