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海に眠るダイヤモンドの編集履歴

2024-12-31 22:28:29 バージョン

海に眠るダイヤモンド

うみにねむるだいやもんど

『海に眠るダイヤモンド』は2024年10月から12月まで日曜劇場で放送されたテレビドラマ。主演は神木隆之介

概要

『海に眠るダイヤモンド』は2024年10月から12月まで日曜劇場で放送されていたテレビドラマ。主演は神木隆之介


ドラマ『アンナチュラル』、『MIU404』を手がけた野木亜紀子(脚本)、塚原あゆ子(監督)、新井順子(プロデューサー)の3人が再集結している。


主題歌はKingGnuの「ねっこ」。


1955年の端島軍艦島)と現在(作中では2018年)の東京の2カ所を舞台としている。

ただ、当の端島(軍艦島)での撮影は上陸を制限されているため、群馬県にある当時の端島(軍艦島)を再現したセットを本拠地として、静岡県伊豆市の海岸、広島県呉市茨城県兵庫県など様々な地方を転々とする形で撮影している。


直近の日曜劇場2作『アンチヒーロー』『ブラックペアンシーズン2』がどちらかというとエンタメ性を重視しかつシリアスな作風だったのに対し、本作は当初は主に現代パートでの不穏さを感じさせつつも1955年当時の活気ある端島(軍艦島)を忠実に再現するなどリアリティを重視した明るい作風と思われたが、端島(軍艦島)の衰退と主要人物たちの過去や顛末等が克明に描かれるため前二作に負けず劣らずシリアスな部分もあった。塩梅としては『アンナチュラル』や『MIU404』と似たようなものである。というかそもそも同じスタッフである。

また、神木氏は鉄平・玲央という一人二役を演じているが、主演が一人二役を演じる設定は日曜劇場としては2作連続となる(前作『ブラックペアン』で二宮和也氏が一人二役を演じていたため)。


最終話となる9話は2時間SPという形で放送された(配信では前後編に分割)。


あらすじ

1955年からの石炭産業で躍進した高度経済成長期の長崎県の端島と現代の東京を結ぶ70年にわたる愛と青春と友情と家族の壮大なヒューマンラブエンターテインメント


登場人物

過去パート(1955年〜1974年)

  • 荒木鉄平(あらきてっぺい)

演:神木隆之介(※一人二役)、川原瑛都(幼少期)、百蔵充輝(後述)

長崎県の端島生まれ・端島育ちの青年。2号棟(職員社宅)の201号室に在住。炭鉱員の家に生まれ、中学卒業後は長崎の高校・大学へと進学したが、大好きな端島のために働きたいという一心で帰郷。鷹羽鉱業の職員(外勤)として働き始める。

明るく真っ直ぐな性格。端島出身であることを誇りに思っており、大学の同級生に出自を馬鹿にされ悔し泣きする場面も。

百合子、賢将とは大学の同級生でもあり、学生時代は百合子に好意を寄せていた。

現在は朝子に好意を寄せているが、賢将の好きな人が朝子だと百合子から聞いて想いを告げられずにいたが、賢将が百合子にプロポーズしたことで覚悟を決めて朝子に告白。朝子から了承され、彼女からコスモスの種を託された。

そのコスモスの種は何故か彼の日記に添えられており…。

兄達と共に炭坑内火災の密閉消火作業に当たっていたが、石灰を運ぶ最中にブローに巻き込まれてしまう。幸い無事だったものの、炭坑内で辰雄の言葉を聞くしかなかった。

その後、自らの手で汲み上げポンプを止め炭坑を閉山させた。

その後、誠の病気を機にリナが彼の出生届と2人の婚姻届を出していないことを知り、役所に誠の出生届を提出。

新たな地層の着炭を島民たちと喜んだ後、誠を博多の興行主の一味に攫われたことで取り返すために単身彼らの元に乗り込む。

そこで「俺が小鉄を殺した」と兄の罪を被ったことで追われる身となってしまい、リナ・誠とともにひっそりと端島を後にしてしまう

その後、長崎県警に自分を助けてもらうよう頼んだが、死んだ人間が死体が発見されていない人間を殺したという荒唐無稽な出来事を事件化するのは難しいと判断されろくに相手をして貰えず警察署を後にし、働いては見つかって逃げ、を繰り返して逃亡生活を送る羽目になった。その中でも、密かに賢将と再会しており度々事情を説明している。そして、自身がこれまで書き留めた日記を外勤の仕事と朝子との関係を第三者に知られないようにページを破って黒ペンで塗りつぶして賢将に託した

1990年代にはようやく関係を清算できたようで、長崎市に家を寄贈しボランティアとして多忙な親を持つ子供達の話し相手となる。また、世界遺産となる前に端島を再訪し、いつか訪れるであろう朝子のためにギヤマンを置いていった。

そして、2010年にこの世を去った。


過去パートに登場する鉄平は前述の通り神木氏が演じたが、最終話の現代パートにて往時の端島を記録した映像(モノクロ)に登場する「本物の荒木鉄平」は百蔵充輝が演じている。


  • 荒木進平(あらきしんぺい)

演:斎藤工

炭鉱員として働く鉄平の兄。18号棟(鉱員社宅(日給社宅))の705号室に在住。鉄平の相談にも乗る頼もしい存在だが、妻・栄子が亡くなったことを認められずに帰りを待ち続けている。

18歳で学徒出陣により戦地へ向かったものの、終戦により何とか生還し端島へ戻った。

リナとは互いに大切な人を失ったという繋がりから親交を深めている。

リナが小鉄に見つかり殺害されそうになった際には体を張って止めており、リナの護身用の銃で撃たれるが間一髪掠っただけであり、最終的に小鉄を殺害してしまった

鉄平にはそれを隠すために「病気の母親の看病のために帰った」と誤魔化した。

その後、リナと恋仲になり彼女との間に子供ができたものの、進平が栄子の死亡届を出していないこと、リナが戸籍を取りに行けないことなどから婚姻届は出さずに内縁の関係のままとなっており、両親にはこのことを隠している。

その後、勤務中にリナが産気づいていることを聞き駆けつけ、無事に長男・誠を出産したリナを見て安堵した。

弟達と共に炭坑内火災の密閉消火作業に当たっていたが、爆発が防壁を破壊、ブローが発生し巻き込まれてしまう。幸い無事だったものの、負傷者15人を出す大惨事となり、撤退せざるを得なかった。

しかし、まだ諦めておらず再度壁を作ろうと決心していたが、帰還する最中に一酸化炭素中毒による幻覚で栄子の姿を見る。すぐさま我に返り、リナと誠の元へと帰ろうとするが、その直後に気を失い炭坑内に取り残され、そのまま息を引き取った


  • 出水朝子(いづみあさこ)

演:杉咲花、小野井奈々(幼少期)

朝子と鉄平

銀座食堂の看板娘。炭鉱員や職員の家よりも貧しいがしっかり者の姉として明るく健気に働いている。幼い頃から鉄平を好きだが想いを伝えられないでいる。鉄平達とは2歳年下らしい。

夏八木が撮る映画のオーディションに参加し、その演技を夏八木に気に入られる。しかし、夏八木が窃盗の首謀者であることが判明し映画もおじゃんとなった。

更に、父親が弟・竹男のためにテレビを奮発して購入してしまい母親と夫婦喧嘩になったため、「映画に出ればお金を稼げる」と嘘をついたが、鉄平には悔しさとともにオーディションを受けた件について「食堂の朝子じゃない別の人になりたかった」という理由を吐露していた。

両親から結婚するよう急かされた際には、百合子に相談して彼女の提案で「ストライキ」を決行。しばらく食堂を勝手に休んだ。

その代わりに端島に屋上庭園を復活させるべく工員社宅の屋上で庭園を作るための準備を進めていた。

屋上庭園が完成した後、鉄平から告白されたため了承。「将来お婿さんになる人とコスモスを植えたい」という理由で彼にコスモスの種を託した。鉄平がリナと共に端島から姿を消した後に食堂の料理人だった池ヶ谷虎次郎と結婚。


第4話終盤にて彼女こそがいづみの若かりし頃の姿であったことが判明。現代の朝子についてはいづみの項を参照。


  • 草笛リナ(くさぶえリナ)

演:池田エライザ

どこからか逃げるように端島へやってきた謎の女性。名前は後に偽名であることが判明しており、由来はとあるフランス映画から。

関西(おそらく兵庫県)から来たと嘘をついていたため、鉄平達からは宝塚歌劇団出身ではと疑われていたが、実際は福岡県出身で進駐地のクラブ「フロリダ」で勤務していた。

交際中の彼氏が居たが、当時博多のクラブ街一帯を仕切っていた興行主(ヤクザ)の標的となり生命を落とした。

スナックのホステスとして雇われたが、セクハラしてきた商社の要人・三島(演:坪倉由幸)に水をかけてしまいクビになる。しかし、島の去り際に鉄平に「人生変えたくないか?」と引き止められ、三島の見送りとして「端島音頭」を歌うこととなる。その後は島に留まり精霊流しでも端島音頭を歌唱する。

進平とはお互い大切な人を失った同士のため、シンパシーを感じており親交を深めている。

怪しいお金と十四年式拳銃を持っているようだが、これは興行主から奪ったものと推測される。

小鉄に見つかり殺害されそうになったが、進平に救われた。

その後、進平と恋仲になり彼との間に子供を授かるも、進平が栄子の死亡届を出していないこと、リナが戸籍を取りに行けないことなどから婚姻届は出さずに内縁の関係のままとなっている。その後、無事に元気な長男・誠を出産した。

しかし、夫・進平が亡くなったことで誠を女手一つで育てることとなり、義弟の鉄平らの支援はあるものの以前と比較すると無気力となってしまっている。

その後、誠の病気を機に婚姻届と誠の出生届を出していないことを鉄平に知られてしまう。鉄平が誠を進平と栄子の子供としたことで何とか誤魔化すことに成功した。

しかし、小鉄が殺されたことを知った興行主が部下を使って誠を攫ったことで取り返すために鉄平に助けを求めた。そして、追われる身となった鉄平とともに誠を守るために島を離れた。その後、ハルと誠の3人暮らしで生活を共にし身を潜めるように生活した。その際、近所には「栄子」として認識されている。

その後、2006年に肝臓の病気でこの世を去った。


  • 古賀賢将(こがけんしょう)

演:清水尋也

鷹羽鉱業の幹部職員・古賀辰雄の息子。小学生の頃に父の転勤をきっかけに端島にやってきた。3号棟(職員社宅)の402号室に父と同居。人当たりがよく抜け目のない雰囲気を持つが、温かな家庭で育った鉄平のことが羨ましく時に劣等感を抱いている。そのため、幼少期は頻繁に荒木家へ遊びに来ていた。

百合子と交際しているが、本当に好意を寄せている女性は別にいる(百合子曰く、本当に好きな人には手も触れられないとのこと)。後にその相手が朝子であることを百合子本人がバラした。

部分ストライキへのロックアウトを機に工員から目の敵にされており、嫌がらせをきっかけに乱闘騒ぎに発展。幸い怪我は無かったものの、島での評判はガタ落ちとなった(そもそも仕掛けてきたのは相手側のため、買う方も買う方だが売った方が一番悪いのである程度擁護できる)。

そんな目に遭いながらも鉄平や百合子の助けを借りて何とか屋上庭園復活を機に島民との蟠りも徐々に解けていった。

その後、百合子に「これからも俺と付き合ってください。一緒にいてください。」とプロポーズした。

端島炭鉱が実質閉山に追い込まれたことを受け、父親を含め工員が次々と去る中、百合子と共に端島に残る決意を固めた。

その後、端島の閉鎖に伴い工員たちの就職先や島民の今後の生活について苦慮していた。

その合間に鉄平と何度か再会し、鉄平のノートを託された。その後、2017年に死去。


  • 森百合子(もりゆりこ)

演:土屋太鳳野田あかり(幼少期)

辰雄の部下として働く鷹羽鉱業の職員・森基人(もりもとひと、演:桜井聖)の娘。一見自由奔放に生きているように見えるが、過去の出来事からコンプレックスを抱えている。朝子に意地悪なことを言って衝突することが多い。

また、一家全員キリスト教徒だが、過去のトラウマから非常に懐疑的に考えており「神様なんかいない」と諦観している。

賢将と交際しているが、賢将が別の女性に好意を寄せていることを薄々察している模様。


実は1945年8月9日、母娘3人で長崎市の浦上天主堂の前で原子爆弾の投下に居合わせている。この際に姉・千鶴(ちづる、演:竹井梨乃)を亡くし、母・寿美子(すみこ、山本未來)と自身も被曝した。朝子に対する嫌味な言動は、彼女のお節介が原因で原爆投下に居合わせることになったためである(但し、核心に迫るようなことは一切言っていない)。

それ以降、すっかりキリスト教に心酔した母は日に日に体調を悪化させていき、最終的に亡くなってしまう。姉と母を喪い傷心しきっていたが、和尚の説法により立ち直り「奇跡は人が起こすもの」と考え前を向いて精いっぱい生き抜く決意を固める。更には朝子にこれまでのことを直接謝罪、和解した。

上述の理由からか、亡くなってから2年経っても尚妻を想い続ける進平にはシンパシーを感じている。

加えて、賢将とはフリーダムな交際関係と語っていたが、それは被曝者であることやカトリック教徒であることを理由に大っぴらに交際ができない彼女を慮った賢将なりの優しさに由来する。その後、賢将からプロポーズされた。当初はそんなことなど全く予想しておらず、「私の人生、手強かよ。」と改めて賢将の覚悟を問うたが、彼が覚悟を持って「これからも俺と付き合ってください。一緒にいてください。」と返したことで了承した。

その後、賢将との子供を妊娠したが、自身が被曝者であるが故に生まれてくる子供への影響を心配していた。しかし、子供達は元気に成長できた様子。

そして、1998年に病気でこの世を去った(被曝の後遺症かどうかは不明)。


  • 荒木一平(あらきいっぺい)

演:國村隼

ベテラン炭鉱員で進平・鉄平兄弟の父。19号棟(鉱員社宅(日給社宅))の602号室に在住。鉄平が鷹羽鉱業で働くことを認めていない。

長年炭鉱で働いてきたことで肺にかなりの支障をきたしており、現在は週1でしか勤務していない。

進平・鉄平以外にも子供がいた様子だが、全員亡くしている。亡くなった子供達の死を完全に受け入れきれておらず、「偉い奴は誰も死んでいない」とやり場のない怒りを抱えている。

賢将は小さい頃から遊びに来ていたこともあり、息子のように可愛がっている。

引退間近のある日、頻発していた炭坑内火災に巻き込まれてしまうが、幸い軽度の火傷と打撲で済んだ。

しかし、肺が炭鉱粉塵により悪化し肺炎を患ってしまい、奮闘虚しくこの世を去った。


  • 荒木ハル(あらきハル)

演:中嶋朋子

一平の妻。頑固な夫を叱り飛ばし、息子たちに寄り添い支える。一平との間に5人の子がいたが、長男の吉平学徒出陣により出征先のビルマで戦死(享年20歳)し、長女・和子と次女・節子は食糧危機が原因で福岡県の親戚に預けられ、その際に福岡大空襲に巻き込まれて死亡している。そのため、作中(1955年)時点では次男・進平と三男・鉄平のみが存命。


  • 古賀辰雄(こがたつお)

演:沢村一樹

鷹羽鉱業の幹部職員で賢将の父。妻が居たが、端島への転勤直後「こんな生活には耐えられない」という理由で妻が出ていき離婚してしまった。

取引相手に粗相をしたリナを解雇する、賭博に興じる鉱員を追放しようとするなど冷淡な性格。とはいえ、それは端島や会社、家族のためであり、難しいところでもある。

それ以外は非常に真っ当な性格をしており、会社内での信頼も厚い。

息子である賢将には自身の仕事を継いでもらうために厳しく接しており、将来を考えて鉄平達とは極力馴れ合わないように釘を刺している。

しかし、それが息子の反発を生んでしまい、彼から面と向かって「アンタみたいな人間にはなりたくない」と言われてしまった。

一平曰く「大戦で子供を一人も失っていない」とのこと。

後に、部分ストライキへのロックアウトにより工員から息子共々目の敵にされている。

それを機に妻が出ていったのも息子から嫌われているのも自分のせいであると自覚し、一平との新年の挨拶の際にその心情を吐露し自らを「ふうけもん」(佐賀弁で「馬鹿者」「怠け者」「頑固者」という意味)と自虐した。

その後、頻発する炭坑内火災の消火作業の陣頭指揮を行ったが、これ以上島民に迷惑をかけないために深部区域の水没放棄という苦渋の決断を下した。

その後、東京本社への転勤が決まった。そして端島最後の日にフェリーで最後を見届けた。


  • 和尚

演:さだまさし

端島に唯一ある寺院の僧侶。島民の相談役でもある。百合子からは「説教和尚」と呼ばれている。

神は何もしてくれない。生かすも殺すも全て人間の業」という考えを持っており、その考えで母を亡くしたばかりの百合子を彼なりに励ました。


  • 夏八木(なつやぎ)

演:渋川清彦

本土から来た映画監督。端島を舞台にした映画を撮るためにオーディションを開催した。

しかし、その本性は借金返済のために裏で仲間の若者3人をけしかけ窃盗をさせた小悪党。元々、本土で嘗て勤めていた映画製作会社の上司と一悶着あり解雇されており、多額の借金を背負っていた。結局、仲間の若者3人は捕まり、自分だけ逃げおおせた。

更に、夏八木の撮った映像からリナが端島にいることが知れてしまう。

最終話で夏八木が撮ったと思われる映像を賢将が入手していたが、どのような経緯で手に入れたかは不明。


  • 門野鉄(てつ)

演:若林時英

本土(博多)から来た若者。通称「小鉄」。病気の母がいると言っているが、その正体は博多の興行主に依頼されたリナ暗殺のための刺客

ロックアウト破りで活躍したことから鉱員の間で評判はいいが、賢将に喧嘩を売った(正確には、喧嘩を売ったのは彼の隣にいた鉱員だが)上にその居合わせた鉱員に口封じを迫るなど二面性が目立つ。

労組の投票があった夜、リナを見つけて護身用の銃を奪いそれで殺害しようとしたが、進平に妨害され最終的に進平の手で心臓を撃たれて返り討ちに遭う形で殺害された。

死体は海流に流されそのまま消息不明となったが、最終話でその仲間が島に現れ、鉄平・リナ・誠の逃避行の原因となる。


  • 池ケ谷虎次郎(いけがやこじろう)

演:前原瑞樹

銀座食堂の若手料理人。朝子に好意を寄せている。

当初は名字が明かされていなかったが、後に「池ケ谷」であることが判明したため、現在のいづみ/朝子の名字も合わせると彼が朝子の夫であることも同時に判明した。

2018年時点では既に亡くなっているとのこと。


現代パート(2018年〜2024年)

  • 玲央(れお)

演:神木隆之介(※一人二役)

ホストクラブ「Heaven’s Jail」のホストで現代の東京に生きるもう一人の主人公。荒木鉄平とは顔が瓜二つ。「玲央」は源氏名で、IKEGAYAの社員には母方の姓と組み合わせて「日下玲央(くさかれお)」と名乗っている。

無気力で刹那的な性格かつ猫舌。幼い頃に母親に逃げられ、父親に至っては顔も知らない。

客の一人であるリナが未払いのまま飛んだため、彼女の借金を支払う羽目になる。

リナを見つけたものの、支払いを拒否されたことで取っ組み合いとなり警察に拘束され一日拘留されるが、いづみの要請で澤田が迎えに行った。

いづみから嘗ての想い人である「荒木鉄平」の話は聞いている。

いづみの頼みで彼女の私設秘書になり、鉄平の日記を譲られる。その後鉄平のルーツを探る。

その後、いづみの家までミカエルらが押しかけ借金を要求したため、自らの手でケリをつけるため店に潜入して売掛金の証拠を手にして警察に相談し、再び拘留されるも釈放され再びいづみと澤田が迎えに行った。

6年経った2024年、髪も黒く染めしっかり更生し、ツアーガイドとして働いている模様。


なお、鉄平とはいづみの視点では雰囲気が似ていたもののよく見比べると全く似ていなかったという設定だったらしく、鉄平との関係はおろか玲央のルーツも不明のまま終わった(顔が瓜二つなのはいわば他人の空似である)。


  • いづみ

演:宮本信子

突然玲央の前に現れた謎の婦人。玲央にプロポーズし、今や廃墟の端島(軍艦島)に連れていく。玲央のために高額のシャンパンを平気で開けるなど、相当な財力を持っている模様。後にIKEGAYA株式会社の社長であることが判明。

家族に対しては思うところがあるようで、「こんな自分になりたかった訳ではない」と自分の人生を後悔するかのような発言をしている。

後に彼女の計らいで玲央が自身の私設秘書となる。

鉄平の日記を持っているが、本人もつい最近見つけたものであり、書かれていた内容は初めて知ることも多かったらしい。


ネット上では朝子・リナ・百合子のうちいずれかが年を重ねた姿ではないかと考察されていたが、第4話で彼女の本名が池ケ谷朝子(いけがやあさこ)、旧姓が出水(いづみ)であることが明かされ、朝子が歳を重ねた姿であることが確定した


その後、子供たちから鬱陶しがられていることを察してか本格的に社長の座から引きずり下ろそうと画策した鹿乃子と和馬の裏をかき第三者への会社の売却を宣言した。

息子たちの説得で売却は無くなったが、会社は和馬が継ぎ、自身は退くこととなった。


2024年ではInstagramを始めるなどこれまでと変わらずに新たな事にチャレンジし続けている。


  • 澤田(さわだ)

演:酒向芳

いづみのお付きの従者、いづみの自由奔放さには手を焼いている。元々はいづみの息子・和馬の秘書で、10年程前からいずみに仕えるようになったらしく、立場故に専らいづみを優先している。玲央からは「サワダージ」と呼ばれている。

後に全てを白状し、本名が澤田誠(さわだまこと)で、旧姓が荒木(「澤田」は彼の妻の姓)であることを明かした。つまり、彼こそが進平とリナの息子・荒木誠(あらきまこと)だった。

まだ物心つく前だったため端島にいた頃の記憶はなく、全ての真実は成長後に母から聞かされていた。50歳過ぎで会社をクビにされたことで今後は「親が犯した罪を償うために朝子さんの役に立ちたい」と思うようになり、秘書の求人を見て応募しIKEGAYAの秘書となった。

しかし、孝明から朝子が鉄平の日記を託されたことで自分たちの過去と罪が晒されるのが怖くなり、最後の11巻を金庫の中に隠していた。


IKEGAYA株式会社

いづみが社長を務める会社


  • 和馬(かずま)

演:尾美としのり

役員で池ヶ谷家の長男。妻とは離婚しており、息子の雅彦と共に母と同居中。

母が社長である現状に不満を持っており、学友が経営する個人医院で認知症テストを受けさせて社長の座から引きずり下ろそうと画策したが、澤田に勘づかれ釘を刺された。

その結果、取締役会で姉を裏切り診断書を役員の前で破いた。その後、母の後を継ぎ社長に就任した。


  • 鹿乃子(かのこ)

演:美保純

役員で和馬の姉。母親を社長の座から引きずり下ろそうと画策したが、弟から裏切られ頓挫した。そして、取締役会で「自分のやりたいことがあるなら独立してやりたいようにやりなさい!」と母から一喝され独立を宣言、別会社を起業した。


  • 堺雅彦(さかいまさひこ)

演:宮崎吐夢

役員で鹿乃子の夫。


  • 星也(せいや)

演:豆原一成(JO1)

和馬の一人息子で法学部を目指す浪人生。

第4話では玲央のルーツ探しに協力している。

6年後の2024年には弁護士としてのスタートを切っている様子。


  • 千景(ちかげ)

演:片岡凛

鹿乃子と雅彦の一人娘。医学部に現役合格を果たしている。

しかし、ホス狂であり両親に内緒で400万円も使い込んでいた。家族の前で叱責されたことを受けホスト通いを辞めている。

第4話では聖也同様玲央のルーツ探しに協力している。


Heaven’s Jail

  • ミカエル

演:内藤秀一郎

ホストクラブのナンバー2。売掛金を回収できない玲央に金を貸しているが、その代わりに指名客が離れないよう囲い込む仕事を押し付ける。

その後、無断でバックれた玲央を追いかけいづみの家に仲間と共に押しかけ、利子付きで50万円払うよう脅迫した。


  • ライト

演:西垣匠

玲央の後輩で友人のホスト。


その他

  • 古賀孝明(こがこうめい)

演:滝藤賢一

賢将と百合子の息子。東京在住。自身の子供が勝手に端島の遺産をオークションに出品していたため、千景に対して謝罪するなど電話でやり取りしていた。

父の遺品の中に鉄平の日記があったため、父の遺言に従い、朝子に日記を託した。


関連タグ

日曜劇場 野木亜紀子 TBS


タイタニック:演出・作風等に共通点が見られており、出演者の斎藤工も脚本を読んだ段階でこの作品が思い浮かんだそう。

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