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君は見たか概要が真っ赤に燃えるのを

仮面ライダーBLACK』のオープニングテーマ、「仮面ライダーBLACK」は主人公南光太郎役を務めた倉田てつをが歌っている。しかし、てつをは高校卒業後オーディションに合格したばかりで、本作が芸能界デビューという、いわばド素人であった。
毎日のように歌唱指導を受けたが、緊張もあってか上手く歌うことが出来なかった。そして、その明らかに固く音程も危うげな歌声は、視聴者に強烈なインパクトを残すこととなった。

そもそも作曲を担当した宇崎竜童水木一郎のような「本職の(アニソン)歌手」が歌うものと思って提供したため、歌の経験もない新人俳優が担当すると知り「もっと簡単な曲にしてあげられたのに」と発言したというエピソードがある。つまり、楽曲として難易度が高い上に、不慣れな新人による歌唱であったことが原因となった。

本人も後のインタビューで「自分は歌が下手な方」だと言っていたほか、のちの「俺の青春」の収録時はMV風に撮っていたせいか冷や汗が止まらなかったという。

しかし…

視聴者らには、技術的には決して高いとは言えないながらも、「南光太郎」らしい、そして「てつを」らしい力強く実直な歌声が好かれ、「歌の上手い下手ではなく、何か胸に響くものがある」という意味を込めて「×上手い×下手〇てつを」と評価する向きが高まった。こらそこ、ズコーとか言わない。

ちなみに関根勤は自身のラジオで本曲が流れた際、「てつをさんはパワフルな歌声の持ち主だね」と賞賛していたというエピソードがある。

パチソン

当時(1970〜80年代)は、いわば「本家」のレコードは入手が難しく、子供たちの多くはホームセンターやカーショップなどで売られている「パチソン」(競作版)を購入したり、家族から買い与えられたりしていた。
この「パチソン」は「本家」における「パチモノ」ではあるが、多くはプロの歌手が担当しており、歌唱力が本家と遜色ないもの、中には本家を超えるものもあるほどであった。

しかし、てつをは違った。確かに歌はパチソンの方がうまい、しかしなにか違和感を覚える人が大勢いたのだ。
本曲の競作版は藤井健(『ゼンダマン』主題歌などで知られる歌手)が担当。歌唱力は当然申し分なく、作曲者から「もっと簡単な曲に…」と言われたこの曲も難なく歌いこなしている。
それにも関わらず、(そもそも伴奏が競作版の方が明らかにグレードダウンしていたり、単に耳慣れなかったりということもあるが)てつをの歌声を支持するものの方が多い。それはなぜか。
いくらプロ歌手とは言っても、てつをの熱い歌い方は真似出来なかったのである。
藤井の歌唱は確かに技術としてはてつをを大きく上回っている。おそらくこのカバー版がOPに採用されていても、違和感なく受け入れられたであろう。
しかし、てつをの歌声はまさに唯一無二である。歌は決してうまさだけではない。物語を、キャラクターを象徴する歌声という意味では、てつをのそれが藤井の歌唱を凌駕する魅力を持っていたのだ。

2つの仮面ライダーBLACK

余談だが、放送当時てつをが歌った「仮面ライダーBLACK」は2種類存在する。
1つ目は本編で使われているもの、そしてもう1つが放送開始後に歌い直したシングル盤である。これに加え、アルバム収録盤も存在する。

歌唱はやはり2つ目の方が安定していて上手だが、てつを成分を直々に味わいたい場合はOPバージョンを聞くことを推奨する。

なお、「仮面ライダーBLACK」のコール部分が違ったり、前奏にも一部変更が見られる。(OPバージョンでは初めの前奏と次の前奏の間に次の音符が長く入るが、修正版だと短くなる。)また、エコーのかかり具合などにも微妙な違いがある。

それとは別に、OPのテイクに近づけたものもあるが放送当時はうたとアクションにしか収録されていない極めて貴重なものであった。
しかし、現在はsong & BGM collectionに収録されており気軽に聞けるようになっている。

(彼の歌声を)信じるやつはジャスティス

明確に「音痴」と作中で設定されてはいないが、客演作品では音痴という設定が付けられている場合がある。
なお、てつをはOP以外にも

を歌唱している。

まとめ

てつをの歌声は

上手ではないが、下手という訳でもないくらいでいい
誠実に取り組めば気持ちは伝わる

…ということを我々に教えてくれたのかもしれない。

ちなみにとあるイベントで、沖一也役の高杉俊介氏が熱唱したこともある。

関連項目

オープニングテーマやキャラソン等がよくネタにされる仮面ライダー(ないしニチアサ)作品

てつをと同じく音痴だと言われがち。(あの水木一郎がキレるほど)


音痴ではないが「辛味噌」や「敵裸体」といった空耳が多い。

勇気はフェニックス。魁ちんマジ赤い。ちなみに何の因果かV3のOPと一部メロディがそっくりである。

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