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※この記事は「烏に単は似合わない」のネタバレを含みます


「あせびちゃん様」とは、主に烏に単は似合わないにて登場したお姫様あせびを示している。


事の発端編集

そもそもの切っ掛けは「Fate/GrandOrder」の2部における第6のシナリオ「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にて登場した「オーロラ(Fate)」の性質諸々が「八咫烏シリーズ」に登場する「あせび」と似ている、と主に女性読者からTwitterにて指摘されたことから。


ちなみに元々あせび殺生院キアラ」のような存在として一部のプレイヤーから認知されていたらしい。


概要編集

烏に単は似合わないは、あらすじだけ見ると王道の少女漫画、と言った感じであった。


読者の大半は、純粋無垢でちょっぴり世間知らずな箱入りお嬢様が、突然若宮(要は皇太子)の后候補に選ばれ、陰謀渦巻く宮中にて強力なライバル達に気圧されバカにされながらも、最後には若宮に見染められハッピーエンド……を期待していた筈である。


しかし、最終話で描かれたのは、メインヒロインあせびの凄惨な本性であった


ざっとまとめると、


・仲良しの早桃が死んだのはあせびが藤波に早桃を追い出すように頼んだから

若宮の妹の藤波を最初から最後まで利用し尽くして人生を破滅させる

・あせびが登殿したのは姉の登殿が急遽取りやめになったからだが、実はあせびが下人に姉を襲わせ傷物にしたから

・自分を助けてくれた直後の真赭の薄にも同様のことをした(未遂で終わったが)

・自分に好意を持つ男を女の園の宮中に呼び当然の如く侵入者扱いで彼は殺害された

若宮からの手紙を藤波を通して独り占めしていた(白珠精神崩壊した一因)

・以上全てのことがバレたら藤波に責任を全部押し付けた


…以上、言い逃れが出来ないレベルの最悪の事態を引き起こした元凶だが、当の本人は最後まで何も知らないとすっとぼけていた。

それもそのはず、上記のことに関してあせびは自分からやったことは一切ない

周りが勝手にやっただけであせび自体は綺麗なままなので、彼女はいつまでも自分の潔白を信じ続ける。


若宮からは「悪意がなければ全て許されると知っている者」と一蹴されたが、あせびが計画的にやっているのか、自覚なく行っているのかははっきりしない。


しかし本作だけで数名の人生を狂わせ死人まで出したというのは恐ろしい。漫画版ではそれまでも多くの犠牲者がいたことが仄めかされている。現実ではまず関わりたくないタイプであることは間違いない。

このシリーズは以降も全方位からヤバイキャラが出てくるのだが中でもやはりあせびは格別であろう。


そんなわけで「ヤバイ女」として素晴らしく完成されたあせびのインパクトは強烈であり、一部から「あせびちゃん様」「あせびちゃん様概念」と専ら共通のメタファーとして扱われ、あせびという名前だけで作品のネタバレができるようになってしまった


あせびちゃん様に関するあれやこれや編集

あせびは誰かを乏しめる悪意がないため、純粋に悪女というわけではない

・基本的にあせびは無知最弱であり、周りからの庇護によって生きられる為、常に足元が不安定であり弱者という一面もある。

あせびのいる環境もかなり特殊であり、シリーズ読み進めるとあせびにあれこれ言えなくなるというか特殊な環境下だからこそ生まれた邪悪が猛威を振るう存在という感じだろう

・短編であせびの母親が登場しているのだがまさにこの母にしてこの娘あり、と言った感じなので母親の血か、東家の気質かもしれない

・「玉依姫」の志帆や「弥栄の烏」の八咫烏の始祖あせびと通ずる部分がある

・金烏の若宮が生まれるのは災厄が生まれるからだが、彼女こそ世界が生んだ天然の歩く災厄と言えるのではないだろうか(そうすると周りの人間が生んだ災厄という点ではも……?)


など。


その後あせびがどうなったかは語られていない。

特にお咎めはされていないので未だ野放し状態なのだが……?

第二部で盛大にやらかしてくれました。


関連タグ編集

あせび 烏に単は似合わない

八咫烏シリーズ


魔性の女 ファム・ファタール

ラスボス系主人公…ヒロインという意味で。


類似性の見られるキャラクター

オーロラ(Fate)…そもそもの発端であり色々と似ているキャラ。

殺生院キアラ…方向性は違えど狭い箱庭で何かの切っ掛けで魔性が花開いたキャラ。

久世しずか…特異な環境下で生み出された似て非なる存在。しかし彼女も被害者であることを忘れてはならない。

SCP-1973-jp

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