概要
『おれ、夕子』は、藤子不二雄)名義で発表された短編漫画(藤本単独執筆作)。SF短編の名がつく短編集に収録されている。
漫画は3つのバージョンが存在する。各バージョンの概要と、主な変更点は以下の通り。
- 24頁版:1976年『週刊少年サンデー』4月15日増刊号に掲載。初出。
- 29頁版:1977年の単行本『二人で一人の漫画ランド』に収録。扉、最終コマ全描きかえ。パパが思い出を語るコマ(複数の絵入り)を追加。
- 32頁版:1984年の単行本『藤子不二雄少年SF短編集2 ポストの中の明日』(てんとう虫コミックス)に収録。ウサギが一瞬で灰色になるコマ追加。弘和が夕子を大好きだったことを自覚するコマ等を追加。落雷前後のコマ追加。夕子のヌード全描きかえ。パパが思い出を語るコマ(複数の絵入り)を描きかえ。
あらすじ
平凡な男子中学生佐藤弘和はある日、ネックレスを首にかけた状態で目を覚ます。
それは1週間前に葬式が行われたクラスメイト夕子のものである。
それがなぜ弘和の手元にあるのかはわからないが、とりあえず夕子の父親に返しに向かうと、彼はなぜか弘和の顔をじっと見つめてくるのだった。
その翌日から、クラスメイトの刈野勉吉が死んだはずの夕子の姿を目撃したり、弘和が女物の服を着た状態で意識を取り戻したりと、不可解な出来事が続く。
ドラマ
2023年、『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ』枠の一作として実写化された。
それぞれ初回放送日は、NHK BSプレミアムが2023年4月9日、NHK総合テレビジョンでは同年5月29日となっている。