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がんばれ!ムサシ!

がんばれむさし

1998年の『まんが秘宝 まんがチャンピオンまつり』に掲載された『ゲッターロボ』の書き下ろし短編。
目次 [非表示]

「じょうぶで長もちの巴武蔵だあ~~~~~!!」

「そして今や残されたわが友は愛犬ロボと一台のジャンボマシンダー」


概要編集

ゲッターロボ』の番外編で、ゲッターチーム第3の男・巴武蔵を主人公にした短編。

時系列は、流竜馬が記憶喪失になっていないことから武蔵加入から第1部が終了するまでの期間と考えられる。

あくまでも番外編という扱いだが、双葉社から発売された新装版以降では本編の1エピソードとして加えられている。

本編のシリアス・バイオレンス要素はほぼなく、全編ギャグと下ネタで構成されているのが特徴。

不条理ギャグと下ネタが大好きな賢ちゃんが好き放題暴走した迷エピソードである。


ストーリー編集

度重なる敗北を喫した恐竜帝国は、遂に最強のメカザウルスを完成させた!

ゲッターロボの各戦闘形態のデータをインプットした新型メカザウルス「ギガ」の進撃は止められず、今や早乙女研究所まであと1キロに迫っていた。

何故ここまで迫られたのか?

理由は簡単。研究所は先日のパーティの料理が傷んでいたせいで所員全員が食中毒になっており、竜馬も隼人も戦える状況ではなかったのだ!

そんな中、唯一何ともなかった武蔵は、愛犬ロボとゲッター1のジャンボマシンダーをゲットマシンに乗せて出撃。ゲッター3になって応戦しようとするが……。

わかいいのちがまっかにもえて


登場人物編集

早乙女研究所編集

前日のパーティーで全員が食中毒になっている。


本エピソードの主人公。

前日のパーティーで食中毒の原因となる料理を竜馬達の3倍も食べていたにもかかわらずピンピンしている。

本人曰く、


「クマの生肉からタヌキ、ネズミ、草はおろか虫やミミズまで食べていた大雪山の修行の頃に比べればどうってことはない。」


とのこと。

2人が戦える状態にないのでイーグル号とジャガー号は無線操縦にしたが、「さみしい」という理由で愛犬ロボと玩具をゲットマシンに乗せて出撃。

が、この判断が無茶苦茶な珍事を引き起こしてしまうことに……。


  • ロボ

武蔵の愛犬。眠たそうな顔をしているが武蔵の判断でジャガー号に乗せられる。

ワンちゃんをゲッターロボに乗せたことが、とんでもない事態を引き起こす結果となる。


武蔵の持っている人形。TVアニメ版放送当時、実際に発売されたもの(なお、『真ゲッターロボ』では弁慶TV版OPを歌っている)。

武蔵の判断でイーグル号のコクピットに置かれた。ゲットマシンに乗るゲッターロボの玩具とはこれ如何に。


本編では怪物じみた身体能力を持つ2人だが食中毒には勝てなかった

無理も叶わず、研究所から武蔵の様子を窺うが……。


ブリブリブリ!


本編ではマッドサイエンティストだが、ギャグ堕ち(ただ、『ゲッターロボG』でもギャグ堕ちしてたので案外違和感は薄いかも)。

心配しながらも武蔵を出撃させるが、彼の奇抜な行動に「わしのゲッターが」と錯乱して漏らしてしまう


恐竜帝国編集

数々の敗北から得たデータを元に、対ゲッター用に開発したメカザウルス「ギガ」を送り込む。

※何故かバット将軍は未登場。


ある意味本エピソード唯一の常識人、そして最大の被害者。

恐竜帝国を治める長だが、ゲッターロボの無茶苦茶な変形を見たガレリー長官のリアクションに「そうかな~~」と困惑する。


ゴールと共にギガとゲッターロボの戦闘を観察していたが、合体失敗形態を高度な作戦だと誤解して敵ながらも称賛を贈る。

「恐竜帝国が滅びたのはこういうところに原因があったのかもしれない」などとコマ外で書かれた。


これまでのゲッターロボとの戦闘で得られたデータを元に開発された対ゲッターロボ用決戦兵器。

腕に内蔵された兵器をチェンジすることでゲッターロボの各形態に対処可能な画期的なメカザウルスだったのだが、アクシデントでトンデモ合体を披露したゲッターロボの姿に大困惑。

データにない行動を取られたことで訳が分からなくなってしまい、半ベソで闘う羽目になった。デザインは凄くカッコイイのに、あんまりな扱いである。


余談編集

  • 今エピソードに登場した武蔵の愛犬ロボは武蔵の死後は早乙女研究所で飼われる事になったらしく、後の『真ゲッターロボ』で再登場している(この回にはミチルさん元気くんの唯一の出演シーンもある)。
  • ちなみにゲッターロボ・サーガについての作者と担当の打ち合わせを描いた自伝的おまけ漫画でロボは作者の愛犬として登場しているので、元ネタは作者の愛犬と思われる(ジャンボマシンダーが存在する辺り、ロボも「(作者の)愛犬」というメタ的な存在な可能性も否めない)。
    • ご家族の証言によれば、「ロボの犬種はラブラドールレトリバーで、面識のあった桜井和生氏の家で生まれた子犬を1匹譲っていただいた」とのこと。もちろん名前はゲッターロボから取ったらしく、生前石川賢氏は大変可愛がっていたそうである。「ドライブに行く時も必ずロボを乗せていたのでシートが毛だらけになったこともあった」という。
  • この短編のせいで隼人はゲッターパイロットの中で唯一「失禁・嘔吐・脱糞」の三冠を達成してしまった。本当にネタに事欠かないな!
  • ミチルさんと元気くん(あと出る回の方が珍しいが敷島博士)は登場しない。まあ、流石にあの惨状の中にいたら溜まったもんじゃないな。

関連タグ編集

ゲッターロボサーガ

巴武蔵


武蔵「またしても俺の力で本記事を作ってしまった!!これからは俺達の時代だ!!」

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