作品情報
概要
桜舞い散る春、高校に入学したばかりで一人黄昏れる少女・藤見銀(しろ)。
そんな彼女の前に突然現れた少女・塩原もゆるにシャッターを切られてしまう。
もゆるを捕まえた銀は撮った写真を消すように頼むが、撮影したカメラはフィルム式で――。
第一印象最悪な形で出会ってしまった女子高生二人が誤解やらいろいろありながらも不器用ながらも少しずつ距離を詰めていく青春カメラストーリー。
作者の前作放課後すとりっぷの完結から約半年を経て、2020年5月号より連載がスタートした。
前作のような登場人物間で誤解、人違い、それに伴う勘違い、すれ違いの要素もエッセンスとして含めつつ、フィルムカメラを通した人間同士の交流に主軸が置かれている。
登場人物
- 塩原もゆる(しおはら もゆる)
主人公で高校1年生。姉の影響でフィルムカメラを趣味としているが多重露光をやらかすなどまだまだ初心者。
元気で活発だがどこかそそっかしくて危なっかしい側面が強い。
平均よりやや長身の165cmで巨乳。
銀のことを飼っていた猫のすぅちゃんに似ていたために撮ってしまって以降、不器用ながらも距離を近づけていく。
- 藤見銀(ふじみ しろ)
高校1年生でもゆるのクラスメイト。高校進学とともに父の異動先へ移ってしまった姉に複雑な感情を抱いている。
クールとドライを絵に描いたような性格で、目立つのを嫌い他人を寄せ付けない。
身長は154cmで貧乳。
いきなり勝手にシャッターを切ってきたもゆるを気味悪がり煩わしがるが、彼女の口から漏れた「すぅちゃん」を姉の鈴と勘違いしたこともあり、一応友達になることに。
- 塩原まほろ(しおはら まほろ)
もゆるの姉。就職して今年から一人暮らしの社会人1年生。フィルムカメラを趣味としており、目に付いた景色を楽しそうに撮っていく。
カメラと写真のこと以外となると自堕落でドジをかますこともある。妹思いでもゆるにカメラを教え込んだ。現在の「すぅちゃん」の飼い主。
身長は172cmもの長身でスタイルもいい。
少ない本数の電車を逃してしまったところで同じ境遇の鈴と出会ってしまい、暇つぶしがけら趣味の写真撮影に彼女を付き合わせる。そしてたまたま隣同士の部屋だったこともあり、鈴に世話を焼かれることに。
- 藤見鈴(ふじみ すず)
銀の双子の姉で高校1年生。知らない土地で高校生活をエンジョイしたかったために、高校進学と同じタイミングで父の転勤が起きたのでそのままついていった。
好奇心旺盛で行動力があり、コミュニケーション能力もあるのか友達も多い。しかしその反面寂しがり屋でもある。料理も上手であり、まほろの世話も焼いている。
身長は妹より低い150cm。
たまたま出会ってしまったまほろの写真撮影に付き合わされ、その過程で使い捨てカメラを渡される。そして開けてみるまでわからない宝箱を作れるフィルムカメラの魅力に取り憑かれていく。
- 風花かなめ(かざばな かなめ)
藤見姉妹の塾の先輩で高校2年生。もゆるたちとは違う学校に通っている。変な関西弁をしゃべる人当たりのいい性格で鈴ともかなり気の合う様子を見せている。
- 若葉谷セツナ(わかばや せつな)
かなめのクラスメイトで高校2年生。もともとまほろの働いていた喫茶店の常連で、悩み事に相談していたことからまほろに対して懐いている。就職して東京を離れたまほろに関して情報を得るべく彼女の友人を装ってもゆると仲良くなろうとするが――。
塩原姉妹の猫。元野良猫でメス。ちょっと気まぐれな一般的ねこ。
もゆるの一番の友達にしてまほろの一番大切な存在。現在はまほろが引き取って世話をしている。
関連項目
まんがタイムきらら - 本作が連載されている4コマ誌。